池井戸さんには、例えば、うるうるとココロが感動したり、気持ちを奮い立たせられたり、勇気をもらったりすることができる言葉がたくさんあります。
池井戸さんものを読んでいると、次の展開を知りたくて、途中で読むのがやめられなくなります。
今回もそうだった!
それぞれの登場人物の顔の表情を思い浮かべながら、人物の相関図を確認しながら、休憩する時間がもったいないくらいぶっ通しで一気に最後までに読んでしまいました。
1、2作目の俺たちバブル、花のバブル、3作目のロスジェネと同様に、それ以上に、楽しく面白い展開が隠されています。
これが、著者さんの醍醐味なのかなと思う。
著者が自分に代わって、自分が言いたいことを語らせられること、そして、自分がしたいことを主人公にさせられること!
ドラマ“半沢直樹”の続編を早く見たいと思っているのは僕だけじゃないはず!
この半沢直樹シリーズで、これでもかこれでもかと押さえつけられたのち、一発逆転劇を想像しながら気持ちをスカッとしたい!
半沢が倍返しを積み重ねたのち、彼が銀行のトップの頭取になる日をぼくは夢見てます。
この本の面白かった余韻と読み終わった脱力感に浸っています。
<目次>
序章 ラストチャンス
第1章 霞が関の刺客
第2章 女帝の流儀
第3章 金融庁の嫌われ者
第4章 策士たちの誤算
第5章 検査部と不可解な融資
第6章 隠蔽ゲーム
第7章 信用の砦
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。2010年「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、11年「下町ロケット」で直木賞を受賞。ほかの著書に「ロスジェネの逆襲」など
12P
内藤は、普段は仮面の下に隠している本性を覗かせた。
「頭取は、この難局を君に託された。諸々の事情はあるが、それをいったらキリがない。肝心なことはただひとつ。ここを確実に乗り切れるのは半沢、君しかいないということだ。」
300P
「銀行に於いて、情報の優劣が物事の勝敗を決する場面は少なくない。」
303P
半沢は、静かに怒りを噛みしめた。
「たとえ相手が政治家だろうと、関係ない。この際、きっちり片を付けてやる。―やられたら、倍返しだ」
