「あなたがこれまで読んだことのないような世界をお届けします。」
という帯に書いてあるとおり!
こういう世界がまじにあるのかと。
例えば、「怖いもの見たさで、少し場所を離れて、上空から眺めているような感じ」
これが究極の愛か?
それが至上の恋愛なの?と思わず唸りたくなる。
それぞれの短篇集につながっている愛や恋の連鎖がすごくいい!
この本に嵌ってしまうと、普通の恋愛ができなくなるような予感がする。
「この恋は、もうあとに引けない」
<目次>
みつばち心中 7-58
嚙む金魚 59-106
夢見た蜥蜴 107-156
眠れない猿 157-219
孔雀墜落 221-267
◎1963年大阪府生まれ。慶応義塾大学卒。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」で第四一回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。03年「白い部屋で月の歌を」で第一〇回日本ホラー小説大賞短編賞、05年『花まんま』で第一三三回直木三十五賞を受賞
29P
「やはり千佳の指を見てしまったら、とても止めれるものではなかった。見えすいた誘いに乗って、こんなにも簡単に理性を飛ばしてしまう。
仕方がない。私はそういう女なのだ。
同性の指に欲望を感じる、業の深い人間なのだ。」
45P
「思えば彼女は甘い蜜を堪えた花で、私はそれを求めるみつばちだった。理屈ではなく、私は魂で彼女に惹かれていた。」
