☆作家の自伝36巻 太宰 治 思ひ出/人間失格 日本図書センター (1995/11)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。


『人間失格』



「恥の多い生涯をおくってきました」




その恥とは具体的に何?





「不安と恐怖」



何故それを持ち続けるの?






「人間、失格」



何をもってそう断定する?







この本を理解するのはけっこう難しい!






主人公の葉蔵には、人間として生きるのに大切な「愛」と「欲」がありませんでした。








どこまでがフィクションでどこまでがリアルなのか。




半生回顧的な太宰氏自身のことも含めて描いているのではないかと思ってしまいます。




しかしながら、これはあくまで登場人物の「私」が葉蔵の日記を読むという設定の小説なのです。








彼が描いたような葉蔵の暗い陰の部分は、だれにでも内にあるのではないかな。





そうではないようにして生きていきたいと、こころを押さえつけながら。







(葉蔵は)「神様みたいないい子でした」





えっ、どうして?







 <目次>


思ひ出 5-54


Human lost 55-88


人間失格 89-224


富岳百景 225-252


太宰治/年譜


『太宰治』編解説 大森郁之助(札幌大学教授)





218P 「人間失格」


神に問う。無抵抗は罪なりや?


堀木のあの不思議な美しい微笑に自分は泣き、判断も抵抗も忘れて自動車に乗り、そうしてここに連れて来られて、狂人という事になりました。


いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや廃人という刻印を打たれる事でしょう。


人間、失格。


もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。