「鈍感」というような、いわゆる「空気が読めない」、「気が利かない」人より、敏感な人の方がよいと思っていましたが、この本を読んで気持ちが変化しました。
じつは「敏感」と「鈍感」は、一人の人間のなかに共存しているんですね。
仕事やプライベートなど人生のあらゆる場面において、これらの感覚や感性ををバランスよく上手に使い分けていくことが、
人生を上手に過ごしていける秘訣なのかもしれないと、渡辺淳一さんから教わりました。
渡辺淳一さんは、「鈍感であることは素晴らしいことである」とおっしゃっておられます。
「鈍感力」とは、どんな時もくよくよしないで、へこたれずに物事を前向きに捉えていく力のこと、傷ついてもすぐに立ち直れること、いろいろなことを言われてもすぐに忘れられるということ、等々。
なかなかぼくにはすくない感性の部分であり羨ましい限りです。
ものごとに完璧過ぎたり、責任感が強すぎて抱えこんだり、言動を気にしすぎたりする人ほど、心労がたたってつぶれたりするものなのかなと思いますね。
気をつけていきたい!
<目次>
ある才能の喪失
叱られ続けた名医
血をさらさらと流すために
五感の鈍さ
眠れる大人
図にのる才能
鈍い腸をもった男
愛の女神を射とめるために
結婚生活を維持するために
ガンに強くなるために
女性の強さ
嫉妬や皮肉に感謝
恋愛力とは?
会社で生き抜くために
環境適応能力
母性愛この偉大なる鈍感力
◎1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。70年『光と影』で第63回直木賞受賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。97年に刊行された『失楽園』は大きな話題をよんだ。2003年には紫綬褒章受章
