村上春樹さんが描く、ある人物を取り上げて説明している箇所が素敵です!
ぼくは、だいたいこう思うのです。
「描写が五感的にわかりやすくて、丁寧で繊細で……官能的!」。
彼がぼくに伝えたかったことの少しでも分かりたいなと思いながら行間を読んでいます。
ぼくは、ハルキストの領域ではないので、彼の心髄には近づけてはいないなと感じています。
けれども、彼の作品のよさは丹田からわかるし、彼に惹かれるみなさんのお気持ちもよくわかります。
ただ一冊だけで批評するのではなく、彼が描く物語(小説)を読んでいくときっとわかるものと思います。
日本だけでなく世界で広く読み継がれている理由(わけ)を!
265P「夜中の一時過ぎに電話がかかってきて、僕を起こす。
真夜中の電話のベルはいつも荒々しい。
誰かが凶暴な金具を使って世界を壊そうとしているみたいに聞こえる。
人類の一員として僕はそれをやめさせなくてはならない。
だからベッドを出て居間に行き、受話器を取る。」
<目次>
まえがき
ドライブ・マイ・カー 13-63
イエスタデイ 65-116
独立器官 117-167
シェエラザード 169-210
木野 211-261
女のいない男たち 263-285
