これも第150回直木賞受賞作品。
「↓うまい表現ですね。」これに惹きつけられて読んでしまいました。
6P「そのころは今から見ると遠くにあり、小さい。だが、そのころまで近づくと大きい。大きくてすべてを掴めない。
とくに幼稚園児や小学生にはとても。だが、今いるところまで瞬時に視点を引けば瞬時に小さくなり、掴める。
ならばパースペクティヴ(遠近法、遠近画、遠景)に話そうと思う。犬、ときに猫のいる風景を。」
近くにいた犬を伴なって、その時々の物語が進んでいきます。
柏木イクは、犬と一緒にいることで、平々凡々と生きてきた時間がキラキラと輝く時間となります。
平凡な生活を受け入れていくことで、人生が開化していくような感じかな。
何となくわかるような気がして!
<目次>
ララミー牧場
逃亡者
宇宙家族ロビンソン
インベーダー
鬼警部アイアンサイド
バイオニック・ジェミー
ペチコート作戦
ブラザース&シスターズ
☆姫野嘉兵衛。1958年滋賀県出身。
1997年『受難』(文春文庫)が第117回直木賞候補、2004年『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)が第130回直木賞候補、06年『ハルカ・エイティ』(文春文庫)が第134回直木賞候補、10年『リアル・シンデレラ』(光文社文庫)が第143回直木賞候補になった。
著書に「受難」「ツ、イ、ラ、ク」「ハルカ・エイティ」など多数。