女優・脚本家・作家の“中江有里”さんは、読書の面白さや楽しさをまさに知っている人。
彼女の読書に対する姿勢や考えには、ぼくもとても共感しています。
もしかして、お話する機会ができたならば、きっと!
お互い楽しい時間を過ごせることに間違いありませんよ。
「本自体の面白さが問われるのではなく、読書という経験の中に面白さがある」
「本という外部に面白さを求めるのと同時に、読書する自分の内部にこそ本当の面白さが発見できる、というのがわたしの考える読書です。
本の面白さはとても大事だけど、読み手がしっかりと面白さを受け止め、自分の中で消化することでますます読書の面白さは深まり、それはかけがえのない体験となるのです。
読書という個人的な体験から、宝物にしたいような思い出を作り、自らの心、そして相手の心の動きを感じて欲しい。
それはきっと読者の人生を豊かにしてくれ、人生のピンチの時に救ってくれる小さな手になるはずです。
読書とは知識を授けてくれるものではなく、本によって得た知識に基づいて、自分で考えるものと思います。」
<目次>
はじめに
フロントエッセイ 「名作のイントロ」にようこそ(中江有里)
第1章 格差社会
第2章 生と性
第3章 見えないけど存在するもの・失敗の美学
第4章 家族
第5章 エゴイズム
第6章 女ごころ
第7章 生と死
第8章 いろいろ
◎女優・脚本家・作家。
1973年大阪生まれ。89年芸能界デビュー。
2002年「納豆ウドン」で第23回BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。NHK‐BS「週刊ブックレビュー」で長年、司会を務めた。
現在、NHK「ひるまえほっと」で本の紹介コーナーを担当。
新聞や雑誌に読書エッセイを連載中。
2006年11月に小説『結婚写真』(NHK出版、小学館文庫)を発表、他に『ティンホイッスル』(角川書店)がある。
