「永遠のゼロ」や「幸福な生活」の百田尚樹さんもいいけど、ぼくはこの本をお薦めしたい!
ものごとには「表と裏」や「光と影」があります。
ただ表面上で判断するのではなく、内面までもじっくりと観察し理解してから判断をしていかないといけない!ということを教えていただきました。
たとえば、木を取り上げてみると、幹がしっかりとしていないと根もはらないし自立もすることができません。
いくら枝や葉で表面を着飾り見繕っても、つきあってみると皮がはがれてその内側がいつか表面に出てきるものです。
主人公の美帆は、美人になるために工場勤務から水商売までを経験してきました。
ほかの人とは比較にならないほど、太く短い人生を歩んできたのです。
自分のある目的を達成するために、数千万以上のお金を稼ぎつつ、それを使って顔などの身体の整形をしてきたその根性には、もう脱帽するしかありません。
美帆は「もうキレまくっています」
自分のいる世界とは全く違う彼女のような生き方を垣間見ながら、彼女の神経の図太さ、すごみさ、狂おしいまでの情念さを感じています。
◎1956年大阪生まれ。同志社大学中退。関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」のメイン構成作家となる。2006年『永遠の0(ゼロ)』(太田出版)で小説家デビュー。
『ボックス』(同)、『風の中のマリア』(講談社)、『モンスター』(幻冬舎)、『リング』(PHP研究所)、『影法師』、『錨を上げよ』(以上講談社)など著書多数