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NYから学ぶこと #3 Louis Isadore Kahn





も と も と お と と い う の は こ う い う こ と で あ る お も い ま す 。 

そして

おと が きのう し はじめる ことは こういう こと で ある と おもい ます。

音楽ならば

おと が きのう  し    はじめる  こと は こういうことで  ある  と  おもい    ます  。


なんの脈絡もなくこれを示したのは、ルイス・I・カーン(以下LIK)の建築をみてリズムがあるということ感じたということと、それと同時にズントーの一連の作品において、ジオメトリーの強さの共通性をなんとなく思ったということもあり、ストレートに美しいと感じることができたからです。

では何故か?について自分が感じたことを言葉にしたいと思います。

これはLIKの晩年の作品にあたるイエール大学英国美術研究センターの写真になります。イエール大学にはもう一つLIKの作品があってイエール大学アートギャラリーというものがあります。こちらは社会にでてくるキッカケとなる最初の建築です。こちらについては素晴らしいのですが、晩年の方がもっと素晴らしいと自分は感じたのでそちらについてのはなしをしたいと思います。


この建築には大きなヴォイドが2つ、シンメトリカルにつくられているのですがこの写真はそのうちの一つになります。この写真の人とシリンダーのスケールからどれくらいあるのかなんとなく伝わる気がします。空間まで伝えることはできませんが、ここではリズムについていいたいので見えれば良いかと思います。

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最初にこの実体ですが、関根伸夫の「位相・大地」を想起させるよう
なものです。これは本当に凄いなぁ・・・と呆然とするしかありません
でした。

もちろん、ここの絵画も建築に負けてないものばかりで、アートに触れる量はほどほどという感じで丁度よく、人に優しいところなんじゃないかなという気がします。

で、この実体ですが、階段なんです。この建築的な転換がこの空間をダイナミックにしている気がします。

そしてここで円柱に対しての背面を見て欲しいのですが、この格子割がシリンダーとリズムが同じなんです。

そして、それがシンメトリカルでつくられている。木も格子のジオメトリーで徹底されてつくられているのです。

また凄く簡素さ、装飾性がないということ。他にも要因があると思うんですが、これら様々な要因があってこの空間に緊張感を生み出しているのではないだろうかと思いました。

建築があって良いなと思うことの一つに、このような普段の生活では体験できないような体験を、しかもそれは非常に印象が強いということを、ジェネレイトしてくれるところではないかと思います。自分の場合は、何もないことがよりよいと感じることが多いことも関係している気がします。

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この2枚目がもう一つのヴォィドです。これはエントランスを入ったところにあるのですが、先ほどのものとは違うのは、空間のリズムが微妙に異なるということ。

それは柱の凹みのつけかたや、壁の穴の開け方というものや、トップライトというもののつくられかたからきていて、例えばトップライトも格子というジオメトリーでつくられていますが、木の壁と同じようなリズムでつくられていたりするわけです。

シリンダーがないということもあると思いますが、空間は基本的には違うんだけど、同じようなリズムがあるなというふうな気がします。

しかしながら、このような空間のリズムが建物の外にもしっかりと現れており、立面のリズムが内部のリズムを表現しているのです。それによって、建築としてのまとまりのようなもの、全体性といったらいいのでしょうか、は凄く強い印象を生み出しているような気がしました。

また、庇のようなものを立面の各面の下端にもってくることもファサードのリズムを壊さずにきれいに仕上げているのではないのかというような気がします。

lamination 何故かに対しては、このように思えるわけです。
もちろん言葉にできない部分というのはきっとあると思うんですが、ある程度は論理的に説明できた方が良いはず。
単純に人に伝えたいと思うから。
人みんな違う感性をもっているからだ。
だから言葉にできないということがどれだけわびしいことなのか。
それは決してセオリーではないということ。
建築は決してイメージではないということ。
この建築をとおしてそんなふうに思いました。