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閉じて開くということ

最近は論文をどうするかで日々過ぎていく。なかなか自分の考えた事を相手に伝える事の難しさを日々痛感している。いかにわかりやすい言葉を選ぶかなど。 19世紀?の産業革命において構造技術が発達してクリスタル・パレスが生まれたのだが鉄とガラスを組み合わせ建築をつくるというのは当時石による重たさからの開放として社会に受け入れられた。そしてあのパサージュやガレリアなどのモールのようなものが次々とつくられた。モールというのはそもそも”樹陰のある遊歩道”というもともとの意味があったが水晶宮がつくられた以降”商店街道路”という意味に変わったらしい。それらが現代ではトランジットモールやセミモールというようにカタチを変えて使われ続けている。アーケードもそのようなカタチと同類である。それぞれ異なるが。イオン、アウトレットモールなども一つのモールである。そのようなモダニティとしてのモールを見ていて思ったのが閉じて開いているという事である。気づくと当たり前のように思えたが閉じて開くという方法?考え方は意外とおもしろい。建物の規模をなんとなくS,M,Lとして捉える。それぞれ二階建てのような店舗、中層くらいのビル、大規模なモールや複合施設とかと。プログラムは商業としよう。するとなんとその多くが完結した世界で音楽を流しているではないか。市場のようにふらっと立ち寄っていつの間にか風景が変わったというような体験がないではないか。プログラムを住居としよう。住吉の長屋が究極系の一つとして浮き上がってこないだろうか?開口部がセットバックして壁を二枚つくっている顔。そして内側でニワをつくる。これは閉じて開くという事の良い例であろう。もう一つ例を挙げるとネットカフェの個室。この閉じて開くという現象はいつまで、どこまでいくのか非常に興味深い。モダニティを表象する社会的現象としての閉じて開く(物理的か社会的かということは曖昧である)ということ。