週刊新潮・中川淳一郎氏、佐賀在住の視点から「西九州新幹線」についてコラムが面白かった。 | 国道179号線沿線住民とっ散らかりブログ

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撮影地:伯備線・豪渓駅周辺、通称セリカカーブにて

最新号だったか、先週号だったか忘れました。
中川淳一郎氏、東京から佐賀・唐津市に移住して4年、住んでみて感じたことなんですかね。

唐突ですが、もうここらで整備新幹線は打ち止めでいいんじゃないか。
見直しも含め、北海道新幹線・札幌延伸を見るにつけ、メリットよりも弊害のほうが
大きくなってるようにしか、私には写るんです。
北海道新幹線・札幌延伸の弊害と、チコっと西九州新幹線について書いてます。





週刊新潮・中川淳一郎氏の紀行文、うろおぼえながらこんな文面でした。

西九州新幹線は、武雄温泉~長崎市内までの30分ほどの距離しかなく、佐賀県内以東は全くの白紙。
佐賀県にしてみれば「新幹線はいらない」というのは痛いほど理解できる。
ホントにいらないからで、博多方向に行ければ事は済み、ならば在来線で十分。
できれば快速があればもっとヨシくらいで、じゃあ新幹線が通ったとして
佐賀県民が新幹線に乗って武雄温泉に行きますか?っていわれれば「NO」
仮に車移動であっても佐賀県民は武雄温泉には行かない。

それは岡山県民に置き換えれば、湯原温泉、湯郷温泉へは県民はまず行かないのと同じ構造か。

もし新幹線を佐賀県横断で通すとなれば、県の工事負担分は1400億円(中川氏談)
最低でも1000億円、そもそもいらん新幹線通すのに県税の負担を県民がGOサイン出すはずもなく
それだけならまだしも、開通したとして並行在来線は佐賀県が第3セクターを”押し付けられ”
おそらく毎年数億円の負担増。
いわば西九州新幹線は、百害あって一利なしどころか、”千害あって”にしかならない。

ところが、大阪維新の都構想の執着のごとく、ずっとずっと拒否し続けている佐賀県に対し
「また話し合いするそ、コノヤロー!」とばかり、

ネタ記事:西九州新幹線「未整備区間」巡る「幅広い協議」、佐賀県知事「次回は非公開で」…国交省に提案方針

いくら話し合ったところで平行線にしかならない。
なぜなら、佐賀県負担分の工事費がタダってことにはならない以上、佐賀県が首を縦に振ることはないですから。

話は変わります、中川氏が住んでる唐津市には原発があります。
普通に考えても、住民に何かしらのメリットがないと原発なんて近所に置いておけませんよね。
その唐津市住民へのメリットというのが、全世帯に対し「年・5万円の給付」があるんですって。
年一回、申請書類に記入して郵便局に持っていくとすぐに5万円がいただけるのだそう。

そこでです、佐賀県民はいらんと言ってる西九州新幹線を通したとして
佐賀県民へのメリットは?と中川氏は問うています。

私だったらなに条件に新幹線を”通してあげられるのか”を考えてみた。

工事費はどうぞ、全額、長崎県+国+JR九州の持ち出しで、佐賀県は1円たりとも出しません。
そして佐賀県内に”できてしまう並行在来線”も、運用は長崎県かJR九州でしてください。
それであれば、どこに通そうが、どこに駅を作ろうが文句は言いません。以上、


なぜこの話題を出したかといいますと、岡山県を蚊帳の外に出しておいて
勝手に「四国新幹線整備計画」、四国4県で勝手に進めてるきらいが透けて見えたから。

この件に関しては、後日あらためて詳しく書こうと思ってます。
それもあって一度、瀬戸大橋線を岡山発から先頭車両に陣取り観察して見てみようと思い立ってね。
それで見えてきたものもありますし、私の考える結論だけ、最後に書いておきます。

「四国新幹線いらん! 岡山県民からすれば、これまで通り「快速マリンライナー」で
高松まで行ければそれで十分。
いらんことしていらん、使いもせん四国新幹線の工事費(おそらく1000億円超)も佐賀県同様、
ビタ一文出したくないし、瀬戸大橋線が並行在来線に降格なんぞ、使いづらいったらありゃしない!

どうしても作りたければ、工事費は四国4県+国+JR四国の全額負担で。
そして瀬戸大橋線の並行在来線移管・運用はJR四国でやってね。
その条件を飲んでいただけるならやぶさかではないですし、岡山県・伊原木知事も
四国新幹線構想には、私と同じく消極的、できれば関与したくないという考えですのであしからず。
m(_ _)m