昨夜書き上げた「逃げるは恥だが役に立つ」第7話の感想が、なんときちんと保存されていなかった(?)模様で書き直ししたという悲劇!!

(´□`。)

 

そんな凹んだ私も癒される、今日はこの「逃げ絵」をご覧下さい。

7話のみくりと平匡の一コマ。

ふんわりと柔らかなタッチ。

昨夜のスパコさんとはまた違う個性のイラストですね。

 

「みんな違って、みんないい。」by金子みすゞさん

 


※吉田様、掲載許可、ありがとうございました!!

 

いつもながらPC,スマホの方は同じイラストが2枚見えます。ご了承下さい。

 

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さーて、昨日の続きです!

 

キスのタイミングを調べていて寝不足になったなんて言えるわけもない平匡(星野源)が、風見(大谷亮平)にあくびを見られて、

「社会問題のようなものを調べていた」などと白を切っていたところへ日野(藤井隆)登場。

 

「はーい、そこの男子、二人でイチャイチャしてると、また沼田さんに誤解されるよ~。」

苦笑する平匡、

「まさか沼田さんが、僕と風見さんが相思相愛だと思っていたとは・・・」

「笑っちゃいましたね。」

と、風見も。

「沼田さんて、鋭い人だと思っていました。男目線と女目線の両方を持っているというか・・・」

それに対し風見、

「持ってないでしょう?ゲイだからどうこうじゃなくて、沼田さんは単に沼田さんなんですよ。」

ほほう、言い得ている。この風見に日野も、

「うん、あれは、”沼田頼綱”って生き物だ。ま、鋭いっちゃ鋭いけどね~。」

風見も同意、

「一周回って、斜め上!」

笑い合う日野と風見。

 

平匡はそれを聞いて、こう言います。

「自分が決めつけられるのは嫌なクセに、どうして人は偏見を持ってしまうんでしょう。」

これに風見、

「イケメンて偏見もありますよ。」

日野が、

「その偏見、超~、持たれたい!」

ここの藤井隆さんの表情もお見事。

平匡が気づきます。

「そういえば沼田さんは?」

 

その頃沼田は、社内の不穏な空気を鋭く察知し、ある社員を尾行し、ある会話を盗み聞きしていました・・・。

何やら「買収」というキーワードが出ていたような・・・

これは、原作にもある平匡の仕事に関する「ある出来事」の前触れですね。

乞うご期待。

 

その頃、百合の職場。

梅原(成田凌)が、百合の手を見て、

「今日のネイル素敵ですね。」

と、褒めると、百合(石田ゆり子)は、

「そういうこと不用意に言わないの。」

すると梅原、

「セクハラ疑惑も晴れたんだし・・・」

「コンプラ的には無罪放免でも、一度たった噂はずっと残るのよ。」

社内を見渡すと、離れた場所で仕事をする百合と梅原のほうを、他の社員たちが注目していました。

怖い怖い・・・。

 

そこへ、柚(山賀琴子)が、

「要するに暇なんですよ。誰が誰と恋愛したっていいじゃないですか?!」

百合は慌てて否定、

「いや、してないけどね。」

柚は続けます。

「人のこと、あーだこーだ、そんな暇があったら、土屋さんの半分も仕事すればいいのに。」

キッパリとオトコマエに言い切った柚に、梅原も思わず、

「おまいう・・・」

百合は、

「あなた今、多数を敵に回したわよ。」

「本当のこと言っただけです。」

「本当のことが摩擦を起こす場合もね・・・。」

さすが大人の百合。

しかし柚は、

「だから日本は嫌いなんです。アメリカも嫌いだけど。」

と言ってその場を去りました。

 

その夜。

百合の家にみくりが遊びに来ていました。

百合は、柚が帰国子女だったことを話します。

「隠れ帰国子女だったの。」

「隠す必要あるの?」

「それ聞いたらさ・・・」

 

百合の回想。

柚は、帰国子女だから変わってるとすぐ言われてしまうこと、それで文句を言うと嫌ならアメリア帰れと言われること、その一方ではアメリカにいた頃は日本人は日本に帰れって言われていた嫌な思い出を百合に打ち明けたのです。

どちらの国でもマイノリティだという事実。

これね、すごく分かります。

付き合った人が日系アメリカ人だったから、彼からよく聞かされていたから。

柚は、二か国語できても英語が南部訛りなことも気にしていました。

加えて日本語は文章を書くのが苦手なことも。

 

百合は、

「それ先に言ってよ。てっきりやる気のない若者かと思っちゃったわよ・・・」

と言うと、

「だって、帰国子女でも、きれいな文章書く人は、たっくさんいるから、それを言い訳にはしたくなかったんです。」

この言葉を聞いて、百合は柚を見直したようでした。

梅原も、

「堀内、すげーよ。これから応援する。バカだと思っててごめん。」

と、感動。

 

「手はかかるけど、二人ともいい子だなぁ、と思っちゃった。」

と、百合はワインを飲みながら、みくりに話して聞かせていました。

「仕事ってさ、人と人との関わりだから。」

「関わり?」

とみくりが尋ねます。

百合は、

「結局そうなっちゃうんだよねぇ。否が応でも。」

これを聞いたみくり、

「私がしたい仕事って、そういうことかもしれない。大企業に勤めたいとかそういうことじゃなくって、狭い世界でもいいから、人とのつながりで、成り立つ何か。」

「ボランティア?」

「ううん、お金は欲しい。お金って生活だし。でも、稼げさえすればいいっていうビジネスライクなことよりも、好意を持って繋がってたいなぁ・・・っていう。」

そんなみくりの、平匡への想いは知らない百合も、

「それは大事。どんな仕事も、相手への感謝とリスペクト。」

と、噛みしめるように同意します。

 

この百合の言葉を聞いたみくり、

 

 

<感謝と敬意。平匡さんはずっと、私に感謝と敬意を示してくれていた。それは、雇用関係だからだろうか?>

そう考えます。

マンションの前まで来て、みくりはふと立ち止まり、平匡のいる部屋を見つめます。

 

<もし、一線を超えたら・・・どうなるんだろう?>

 

帰宅したみくり。

「おかえりなさい。」

と穏やかに迎える平匡。

 

「平匡さん、土曜日だし、お酒、どうですか?」

持ってきたボトルを見せ、

「百合ちゃんからのおすそ分け。」

と平匡を晩酌に誘います。

 

極寒の地で自然に凍ったブドウだけを使って作られるアイスワインだそうです。

そのワインを飲む二人。

 

甘いワインを飲む二人。

いやね、これね、もう恋人でしょうがー!!

いえ、形式上はもう”恋人”なんですけれども。

 

ここでみくりは改まって、平匡の顔を見て、

「ちゃんと言ってなかったんで、言おうと思うんですが。」

と、切り出します。

平匡もグラスを置いてみくりの顔を見つめます。

「はい。」

「平匡さんに雇ってもらえて、毎日楽しく仕事ができて、ありがとうございます。」

みくりは、百合の言葉を自分なりに受け止めて、平匡に感謝と敬意を、言葉にして伝えたかったんですね。

平匡はこのみくりの言葉に、

「こちらこそ。」

と、軽く頭を下げます。

みくりは続けます。

「それと、それだけではなく・・・」

ここでみくりは自分があっさりと言えた、

平匡さんのことが一番好きですけど。」

という言葉を思い出し、言葉に詰まります。

 

<従業員としてなら、簡単に言えた言葉が、どうして、言えなくなるんだろう?>

みくり、それはね、もう平匡を、単なる雇用主としては見ていないからだよぉ~。

 

みくりの言葉を待つ平匡。

 

しかしみくりは何も言わず、平匡の肩に頭を乗せて寄りかかったのです!

固まる平匡。

それな!

 

一旦体を離したみくりを、平匡は見つめ、みくりの手に自分の手を重ねます。

そして、キス。

二度目の、キス。

 

キスの後の、身体を離した後の、みくりが平匡を見つめる表情のすばらしさよ。

愛しい人を見る目です。

瞳です。

ガッキーの表現者としての実力を、魅せて来ます。

 

そうして、思わずみくりは平匡に抱きつきます。

 

一瞬こわばった平匡も、みくりの背中に回した腕に力を入れます。

ここで流れ続ける「恋」のインストゥルメンタル・・・

 

そしてみくりは言うのです。

「いいですよ、私は。平匡さんとなら、そういうこと、しても。」

あーーーーーー!

言うよ、言っちゃうよ!

そういうこと

 

すると平匡、なんと、なんと、体を離し、

「ごめんなさい。無理です。僕には。」

 

なんて言ったおまえ!!!

 

「そういうことがしたいんじゃありません。」

じゃ、なんなんだコノヤロー!!(失敬)

 

曇るみくりの表情。

当然!

 

謝る平匡。

「すいません・・・無理です。」

 

この時のみくり、どれほどショックだったことでしょうか?

あー、もう、平匡をぶん殴りたい

 

無理して笑って、健気に言うのです、

「私こそ、すいませんでした。忘れて下さい。」

 

ワイングラスを、キッチンの流しに置いたみくりの腕は震えていました。

 

<穴があったら入りたいとは、このことで、地球の裏側まで、掘り進みたい気持ちで、いっぱいで・・・消えそうな月の夜、私は、303号室から、逃げ出したのでした。>

 

このモノローグに重なる映像は・・・

なんと、高速バス(?)に、みくりの姿が!!

その表情は、なんとも寂しげで・・・。

 

もーーーーー!

何やってんだよ平匡!

みくりの気持ちを想うと、切なくなりました。

 

7話では(でも?)、恋に落ちていくみくりと平匡の細やかな心情が丁寧に描かれ、観る者を完全に味方につけました。

今回の見せ場はその②記事に書いたドア一枚隔てた二人のメールのやり取りだった気がします。

もちろん、ラスト間際の、まだ初々しいキスも素敵だし、必死な平匡のハグにも萌えました。

そしてまさかの、「そういうこと」を拒否る平匡。

 

原作を振り返ることをやめた私は、この辺りからオリジナルがどういう展開だったかうろ覚えになってきてます。

が、しかし、確か平匡がコンドームの消費期限を考える場面あったような・・・。

やはりドラマではそのような直接的なものは出てきませんでした。

 

野木さんの脚本は、きめ細やかで、キャラクターに愛情を注いでお書きになっているのが分かります。

だからこそ、演じてる方々にも、それが伝わるのだと思います。

 

最終回まであと4話。

夏からこの作品を全面的に推し出してきた私としても、これだけ反響の多い作品になったこと、嬉しくてたまりません。

 

今夜の〆も、chapicoさんのイラストで。

 

 

 

それと、これも貼っておきます。

 


 

 

またもや、とっても気になるところで次週に続く!

しかも来週はサッカーの影響で開始が20分遅れます!

くーーーー、待ち遠しいよぉ~。