各地に大きな被害を残した台風14号でした。
私が7歳の頃、自宅で被害に遭った「第二室戸台風」が、これまでの歴史で一番大きな台風だったことを、今回のニュースで知りました。
父の一声「階段へ走れ!」で階段の踊り場に走った途端に、天井が落ちてきたのです。
ミシミシという音と落ちてくる砂埃に、泣きそうな私は階段の前で大泣きしてしまいました。
「うるさい泣くな!」という父の声を聞いても泣きやめませんでした。
当時乗っていた小さな3輪軽自動車ミゼットを駆使して、父は私達と母を小学校に送ってくれました。
当時、瓦が木の葉のように舞っていましたから風速55mくらいだったでしょうか。
そんな中、何度も横転する危機を立て直しながら小さな車で送ってくれたのでした。
父は私達を置くと暴風の中に、また出ていきました。
あとで聞いた話では、そのまま材木屋さんに行って、無理を行って材木を売ってもらって天井の修理をしたそうです。
多分家族が戻れるように必死だったのだと思います。
学校では泊まらなかったのですが、夜半に帰ると天井がキレイに直っていました。
そのまま、数十年使っていましたが、とってもきれいな天井になっていて、寝るときに見るたび嬉しかった思い出があるのです。
その5年後に離婚したくらい、うちは仲が悪い両親でしたが母はよく言っていました。
「お父ちゃん、どうやってあの雨の中で天井を直したんやろうなぁ?
ホンマに帰ってきてびっくりしたわ!」
他に女性ができて出て行った父に、良い思い出を重ねることができなかった私ですが、今思い出すと父はすごかったなぁって思います。
あんなに小さな ミゼット三輪を超大型台風の中、横転させずに送ってくれたことだけでもビックリです。
離婚後、福井県の実家の敷地に家も自分で建てていたので、多分父はすごく器用だったんでしょうね。
18歳の私が、彼のお葬式に行った家は、自分で彫った欄間もあるすごく大きな良い家でした。
(50年後の最近、建て替え了承に相続者の印鑑がほしいと連絡が入っていました)
私の台風の思い出はとっても苦かったのですが、歳を重ねるにつれて父への感謝の思いも出てきた次第です。
44歳で脳梗塞で逝った父より、遥かに歳を重ねてしまいました。
69歳の誕生日の今日、温かな父を思い出すことができて良かったです。
さて、本題に戻ります。
こちらの「あったかシルク冷えとりウールウォーマー」は、ちょうどよいタイト感で、心地よく着けられるため、私も大好きなんです。
使っているウールの糸は、山形の世界的紡績会社の佐藤繊維さんのオーブになります。
これらの糸の中から色を選んで編み上げました。
今年はこちらの4色展開をさせていただきます。
左から チャコール杢・オータムレッド・グレージュ杢・アンバーです。
価格は ¥1,730 です。
以前にもあったお色と近いのですが、以前のウールとは全然違っていてホントに良い糸で作ることができて嬉しいです。
冷たい感じのシルクではなく、絹紡糸の単糸使いで作るとふんわり感が出ています。
また、しっかり肌に止まってくれるのでズレないのです。
アンバー
チャコール杢
オータムレッド
グレージュ杢
(グレージュとは言ってますが、ベージュに近いです!)
外側はウール(オーブ)を使っております。(サフランゴールド以外)
内側がワイルドシルクの単糸を配しております。
ワイルドシルクの単糸は、シルクなのにフンワリ温かくて良い感じなんですよ
こちらも明日9月21日に編み上がって参ります。
また、是非よろしくお願い致します。
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