サクレクールは大正紡績がカシミヤとシルクで作った糸です。
大正紡績の説明は下記です……!!
上質な内モンゴル産のカシミヤと家蚕のみを使用しているので
すが、綿の紡績工場で糸にしているので、すっきりした糸面が
特徴です。
カシミヤ55% シルク45% 番手は34.3/1です。
数字が中途半端なのは、この混率で糸にできる最も細い番手に
挑戦した結果です。
現場に確認したところ、二度と作りたくないくらい苦労した
ようです。
どのような商品を作られるのかは分かりませんが、上質な風合い、
糸の細さ(軽さとしなやかさ)、光沢など糸の魅力を活かした商品
にしていただきたく思います。
この現場泣かせのすごい糸ですが、通常価格では高くて買えない価格でした。
今回、半額以下のアウトレット価格で購入できましたこと感謝です。
(それでも1kgで1万円以上はします!)
真夏から半年間、何を作ろうかと、すご〜く考えました。
お客様からもご意見をいただきました。
試作も致しました。
参考ブログ 01
……沢山の色々な製品を作ってみて、その結果は……!?
カシミヤの風合いを残したままのシルクって感触の糸で、お客様のご意見を活かす腹巻きなども考えましたが、思っていたのと違うものになってしまうのです。
サラサラした感触だけど、シルクではなくて不思議な感覚の生地になった腹巻も……でした。
紆余曲折の末、結局ごく普通の形のセーターを作ることになりました
アウトレットになった糸とはいえ、そんなに沢山あるわけではなくて、数量限定製品になります。
編み上げてみてもらいましたら、ビックリしました。
この糸はセーターになりたかったんだって、思いました。
何とも言えない高級感が溢れ出て、腹巻やネックウォーマーの試作品と全然
趣がちがっているのです。
生まれが違うなぁって感じのセーターがなのです。
(ちなみに私は下町生まれなのですが、山の手生まれのセーターって感じ!)
生地感もごらんくださいね。
柔らかさと、しっとり感を十分に感じていただけそうです。
地球の糸のワンランク上の糸らしいです。
地球の糸の良さは、普通にお洗濯しても劣化が少ないということですが、こちらはやはり手洗いを推奨させていただきます。
(ドライクリーニングもおすすめですが!!)
まだ試作段階で、生地は2色で編み上げてくれましたが、糸は5色に致しました。
大正紡績から、アウトレットになったサクレクールは最初、全部生成でした。
そこからお試しのビーカー染めを経て、5色に染め分けてもらったのです。
左から
ライトグレー・ミモザ・メープルローズ・ホワイトラベンダー・インドブルー
(色名は変更があるかも知れません!)
問題点は、今の季節に着て
「無染色ヤク100%セーターのように温かいか?!」
と言うとそうでもないのです。
春、秋、初夏、初冬にもピッタリって感じでしょうか?
今の季節から極寒にかけては、エアコンの効いたお部屋なら大丈夫です。
どちらかと言うと、肌に近い場所で心地よく着ていただけそうです。
(糸の太さとしては地球の糸よりも細番手3本どりで編み上げています。
生地の厚さは地球の糸の同じデザインセーターよりも少〜し薄く感じます)
今回は、いつもカシミヤやシルクカシミヤのスヌード、無縫製腹巻スパッツなどを作ってくれている工場で作る、初めてのトップスになります。
彼曰く、
「仕上げ加工(ソービング)しているときは、全くカシミヤって感じでした!」
とのことです。
彼の会社で、大きめのホールガーメントの機械を導入しての第一作目になるわけなのです。
研修もかなり済まされましたが、今回の糸は特殊な感じなので島精機からわざわざ人に来てもらって直々に設定その他の教えを乞いながら試作品を作ったそうです。
ホールガーメントは一度、きちんと設定したならずっと機械がそのまま編み続けてくれます。
ただ1着編み上げるのに、今回の糸ならハイゲージになって1時間以上かかるそうです。
なので1台の機械だったら1日に12着ほど編み上がるだけになるのです。
頑張ってくれているなぁって思います。
価格は、1万円をちょっと越えそうです!!
(出来ましたら越えないで販売したい気持ちなのですが……難しいです!!)
でも、こんなにすごい糸の製品を販売できることが嬉しいです。
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