私が小さかった頃の話  【その1】 | シルクふぁみりぃブログ

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お盆休みの真っ最中になりますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

数日前より、長女が子連れで東京から里帰りしておりました。

ラッシュを避けて、今日東京へ戻った次第です。

 

孫や娘が泊まっていると、昔話に花が咲いて、楽しい時間が一瞬で過ぎてしまい、あと2日でお盆休みも終わります!!

 

40過ぎの娘と60代半ばの母親との会話は、かなり弾みます。

「あの時……!」「あの時は……!」「そして、あの日は……」

 

楽しかったり、大変だったりした日々が昨日のことのように蘇ります。

ある意味長女は母親にとって、戦友のようなもので、色々な時期を共有していて感慨深い時間でした。

 

平成になってから生まれた人達もアラサーに近づいてきています。

 

私は、昭和28年に生まれました。

生まれてから、すでに半世紀以上が経ってしまったわけです!

 

でも、私もほんの50年前には、周りの人達にこんなことを言われていたんです。

 

「昭和20年代に生まれた子ォが高校生になるねんなぁ〜」ってね。

 

大正生まれのおばちゃん達が、まだまだ元気だった頃です。

 

空き地の木と木の間には「洗い張り」と言って、解いた着物地を長〜く伸子張りを刺して広げて干してありました。

今、思うと信じられないくらい面倒なお洗濯です。

 

でも、幼稚園児の私にとっては、いつも見る光景でした。

母は昭和生まれだったこともあり、それはやってなかったです。

「うちのお母ちゃんは、コレやらへんなぁ」って思っていました。

 

近所の50代くらいのおばちゃんが、伸子張りを刺しながら干していて、私はその仕草に見とれていました。

(ササッと伸子張りを刺しながら慣れた手付きで生地を広げているのが見事だったのです)

 

 

当時はまだまだ、普段着も着物って人が多かったです。

髪は丸く後ろにひっつめて、木綿の着物を普段着として過ごしていました。

その上に着るかっぽう着は、おばちゃん達のお決まりのパターンだったのです。

 

そんなおばちゃん達も、真夏は当時アッパッパとかムームーとか呼ばれている洋服を着て、

「暑いからこんなカッコしかでけへん!」

とか言っていました。

 

まだ野良犬が、そこら中にウロウロしている時代でした。

(東南アジアみたいですね!)

雨の日などに、餌を探してゴミ箱を漁っている彼らが市電の窓から見えたら、私は涙が溢れて大きな声で泣いてしまって母を困らせました。

 

近所の野良犬には餌を上げられます。

でも、電車の中から見える野良犬には何もできません。

痩せた野良犬が雨の中、ゴミ箱からゴミ箱を渡っているのを見ると悲しくてやりきれませんでした。

 

まだポリバケツのゴミ箱は無くて、ゴミ箱から生ゴミが溢れて見える時代です。

右下矢印普通のゴミ箱は、こんな形でした。

 

 

ポリバケツ型のゴミ箱や、ビニールのゴミ袋が売り出されたことは画期的でした。

日本中が清潔になった気がします。

当時は生ゴミに付くウジ虫が元気で、ハエも多かったですから……。

魚屋さんには、ハエ取り紙が天井からぶら下がっていました。

粘着のあるリボン型の長い紙に、背が高くて鈍くさい私の手や髪がくっついて困ったものです。

 

でも、まだ空気はキレイだったのでしょうね。

流れ星を、いつも見ていましたから。

下町生まれで、銭湯の帰り道に小学生だった兄と

「家に帰るまでに、流れ星いくつ見れるかなぁ!?」

と話したことを覚えております。

大阪市内のど真ん中でも、星空がキレイに見えたのでした。

 

夕方になると、どこからともなく近所の人が軒下に集まってきました。

「家ん中は暑うてあかん」そんなことを言っていた気がします。

(私も外に出ていて、ここも暑いけどなぁって思っていました!)

将棋台と呼ばれる長椅子の両端に座って、真ん中の将棋盤で将棋を指したり、世間話に花を咲かせていました。

 

世間話の中で、みんなの愚痴など聞きながら、色んな経験をしてきたおばちゃんの言葉が懐かしいです。

「あるある、そんなことも、こんなこともあるけど、過ぎてしもうたらみんなエエ思い出や!」

 

「そうなのかぁ!」って小さい私も納得したりして……。

 

そうやって、大人の世界を垣間見ながら育った時代なんですね。

今の人達から見たら「ウザイ」の一言になってしまうようなことばかり。

でも、小さい私は全部をそのまま受け入れていました。

 

みんな、のんびりしていました。

早くにテレビが入ったうちの家には、プロレスの日など大勢の近所の人が見に来ていました。

 

父がやたらと電気製品が好きで、軒が傾いていてもいいからテレビも洗濯機も、掃除機もいち早く買っておりました。

近所の中学生のお兄ちゃんが、機械好きで掃除機を借りに来て

「これスゴイなぁ!」って言ってもらうのは嬉しかったです。

 

日々の生活でも、お隣から煮物が回って来てうちの煮物より美味しいって思ったり。

高度成長時代の幕明けでしたが、まだまだ「お互いさま」が大手を振っていました。

 

世間話も楽しそうで、大人になるのが楽しみな時代だったわけです。

今はどうなのか?

 

楽しそうな大人が見つからない時代になってきた気がします。

大人になったら大変なことばかり。

 

でも、そんな時代だからこそ、大事にしたいこと!!

それは、きっとみんなが心で知っているのだと思います。

 

ワンコに教えて貰えたりするかも知れません。

ひょっとしたら、猫ちゃんはよく知っていて実行しているかも知れません。

 

彼らから学ぶ時代になっているのかも知れないですね!

 

いつもお読み下さってありがとうございます。

 

 

 

 

 

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