今日も暑いですが台風13号の影響で、これから東日本では大雨の前線が停滞しそうだとか……。
災害など引き起こさずに、スッと通過してくれることを願うばかりです。
カシミヤ・ウール編に続きまして、シルク100%の糸で編み上げる秋冬のアウター製品も考えております!!
今回、手に入ったシルク糸はなんと「紡毛」なんです。
糸の種類にはその組織を大きく分けて、「梳毛(そもう)」と「紡毛(ぼうもう)」があります。
それは、ウールやカシミヤ、コットンや絹という素材の差とは全く違う意味なのです。
私も実は、何年経ってもよくわかっていなくて、糸屋さんにも紡毛系ばかり扱っている会社と、梳毛ばかり扱っている会社、両方を扱っている会社があるそうですが、紡毛屋さんに梳毛をお願いしそうになったりは未だにしております。
基本的には、ウール糸の選別に使う言葉かなぁって思っています。
梳毛と紡毛について、簡潔にわかりやすく書いて下さっているサイトがありました。
こちらのサイトは丸安毛糸さんのサイトなんです。
梳毛(ウーステッドヤーン)と紡毛(ウールンヤーン)の違いと特徴
(八嶋様、わかりやすく書いてくださってありがとうございます)
今回、なぜ私もよくわかっていない紡毛と梳毛について、こんなにお伝えしているのか?!
実は、今回こそ私も確実に、その違いを勉強したいと思っているのです。
昔、工場の人にその違いをお聞きしましたら、
「桐生さん、セーター売り場に行ったらな、フワァっとしたカジュアルなセーターあるやろ。
ボリュームのあるタイプやなぁ。
それは紡毛ウールのセーターやねん。
そして、きれいな薄地ニットの製品があるやろ。
ケースの上に畳んで置いてるような表面がなめらかなやつ。
それが梳毛ウールのセーターやねんで!」
そう教えてもらいました。
なので、初期インプットが深く入ってしまって、形状でしか分からなくて、薄地の紡毛などはわからない私でした。
今回初めて見たのですが、長谷川商店さんからご提案いただいたのはシルクの紡毛糸!!
本来、シルクは基本的には梳毛なんです。
でも、初めて見たシルクの紡毛糸は
「え!?これがホントに絹なの??」
と思う感じでした。
普通はサラッとした風合いのシルクが、フワフワしているのです。
柔らかで一見カシミヤかウールの風合いと言えばいいでしょうか?
それも、なんと!アウトレット価格にしてくださったのです。
(それでも普通の絹より高いのはモチロンですが……!)
その糸で、なにか作れたらイイなって思いました。
クィーンウールと同じ感じのカーディか何か……!?
そうしましたら、彼が考えてくれました。
ボトルネックのやわらかなシルク100%セーターです。
ホールガーメントなので、縫い目が無くて伸びもよく、身体に心地よくフィット致します。
こちらは彼が考えてくれた製品です。
今、モデルが着てくれて着用写真もあります!!
ネック部分はボトル調なので、色々な使い方ができます。
お好みの形状でご着用いただけるのです。
ちょっとした使い方で、表情の変化をお楽しみいただけるかと思います。
モデル着用写真とは違った形の襟にしてみました。
そして、あと1着はこのシルクで編み上げたカーディなんです。
今、このデザインは検討中で再度の試作をお願いしています。
高級感が否応なく伝わって参ります。
でも、長すぎるので袖丈や身丈など、再考してもらっています。
生地的にも、カーディにしてはフワフワしているので、もう少しだけ、
しっかりできたらいいなぁって思うのです。
フワッと温かい感触のシルク紡毛糸のニットは、全く新しい感触になります。
このニットの感触は、何と似ているかな?!
そうそう、真綿布団の中に入れる真綿を触ると、ちょっとこんな風合いかも……です。
やわらかくて、ふんわりしたシルクのカーディやセーター、是非アイテムの一つに加えていただけましたら嬉しいです。
今のエアコンの中でサンプルを着ていますが、ふんわりと温かくて暑くないのです。
真冬は寒いかも知れませんが、エアコンの中の温度調節には季節を問わずにお使い頂けそうです。
いい感じの試作品を、またよろしくお願いしま〜す。
いつも、お読み下さってありがとうございます。