大正紡績のオーガニックコットンとヤクで織ったストールが……! | シルクふぁみりぃブログ

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シルクふぁみりぃの店主が日々の出来事や、新製品の情報など色々なことをお知らせしております。
どうぞ、よろしくお願い致します。

昨日、富岡製糸場から帰宅いたしました。
心へのおみやげを、
たくさんいただいた気持ちです。

実は昨日帰りに再度製糸場を訪ねました。
そして、富岡製糸場の絹糸関係の担当の方(長谷川様)が1時間ほどお話ししてくださったのです。

貴重なお話を、たくさんお聞きしました!!

「繭を育ててくれる人を募ってください」
ということもです!

そのことは、また次回のブログでご紹介させていただきます。

今回は少しお話を変えて、大正紡績の方が来てくださったので、そちらの話題です。

大正紡績というと、オーガニックコットンで世界的に有名な会社です。
「オーガニックコットンで世界中を幸せにするというお話」は有名です。

参考サイト  01  02  03  04

オーガニックコットンと言うと、それを身に着ける人にとって健康に良い製品だと思いがちですが、実はそれだけではないのです。
(私も、使う人にとって良いコットンとしか思っていませんでした!)

農薬を使わないでいいということは、作物としてコットンを育てる人にとって素晴らしいことで、発展途上国でコットンの栽培をしている人達にとっては収益も上がり(価格的に)、健康にもなるという大きな救いをもたらす製品なのだそうです。

私は、まだお会いしたことが無いのですが、このお話の主人公近藤健一さん、彼は
今も世界中を旅して回っておられるそうです。
(テレビでは何度かお見かけしています!)

シルクふぁみりぃでは大正紡績さんに、以前からいろいろお世話になっております。
布ナプキン系の生地をオーガニックコットンとワイルドシルクで織ってもらっているのです。
そして布ナプキンの中に入れている吸収体のネルも、大正紡績でオーガニックコットンを使って織って起毛してもらっています。

大正紡績は、「地球環境に優しく」というテーマの元に製品を作っている会社なので、価格的には決してお安くはありません。
また、地球環境を良くするというのも大前提ですが、本当に良い糸や生地を作ってくれるのです。

最初、布ナプキンの生地作りに数百万円かかると聞いて私は驚きました。
そんなすごい生地を使って作っても、ナプキンの価格って、だいたい決まっていますから、全部売れても利益が出るのかなぁって心配したんです。
その前に、シルクふぁみりぃにしては、とっても高い価格設定になってしまうので、売れるかどうかさえ心配したものです。

布ナプキン制作過程ブログ  01

ただ、お使い下さったお客様からの反応はすごいです。
今までの布ナプキンと全然違うと言ってくださるのです。
(私はすでに閉経後で体験できないことが残念です!)
関連ブログ010203

ワイルドシルクを横糸にして、縦糸をオーガニックコットンにして織り上げてもらっています。
その良さを本当に分かってくださるお客様にお使いいただけることが、心から感謝なんですよ。

また、ワイルドシルクリネンライナーも人気商品です。

製作過程ブログ0102030405

こちらも布ナプキンと同じ生地を肌側に使って、外側にはワイルドシルクとリネンを使って織り上げた生地を使って縫製しています。

どちらの製品も何度も何度も試作をしたり、作り直したりして製品に至っております。
また、ご利用いただけましたら幸いです。

前置きが長くなりました。
スミマセン!!

この大正紡績のスタッフの方が、先日来てくださったのです。
そして、とってステキな製品をご提案下さいました。


彼が、シルクふぁみりぃの担当者さんですが、とっても照れ屋さんで、

「写真を撮らせてくださ~い!」と言うと

「いいですよ~!」

と快く OK してくださるのですが、緊張で真っ赤になってしまって前を向くとこわばってしまうのです。

下を向いたところをパチッと撮らせていただきました。

彼はいろいろな資料でオーガニックコットンのことを教えてくださって、その上でかなり大判のオーガニックコットン&ヤクのストールを見せて下さったのです。

それが、本当にステキで、私が喜んで首に巻いたりしていたら

「そんなに気に入って喜んでくださるなら、差し上げます!」

と言ってくれたのです。
(わぁ!シルクふぁみりぃをやっててよかった!!)

そのサイズは200㎝×80㎝で本当に大きなサイズです。

縦糸は最高級のスーピマオーガニック100%で、横糸は無染色ヤクの原毛を20%加えた糸で織り上げています。
極細のオーガニックコットンを使って、そこへヤクの原毛を全体で言うと8パーセントの成分となります。

播州シャトル織機画像)で織り上げて、原料はアメリカのオーガニックコットンですが、大正紡績で加工されて糸になっています。

織り上げた後は、天日干しの手もみで風合いを出している感じなんです。
独特の雰囲気は、そんな日本古来の方法を使っているからだと思います。

デザイン系専門のスタッフ愛子が、ちょうど横に居てくれたので色々な着用法で試着してみてもらいました。











ここから上の写真が私のiPhoneです。
製品のお色は、こちらの方が近いかと思います。
実際の色は下の写真の色と、上の写真の色との中間だと思ってください。

ここから下の写真は、えりちゃんのプロ用カメラです。
やっぱりその力量が違いますね。










大きさを見ていただくために、スタッフ大下に持ってもらいましたよ。









無染色のオーガニックコットンを透き通るくらいの感じで、とっても柔らかく、織り上げられています。

ヤクの原毛を混ぜ込んで織られていますので、そのブラウンともチャコールとも言えない雰囲気が全体に感じられてナチュラルで不思議な風合いの製品になっています。

私は、手に取った途端に首に巻いてしまったのです。

そんなに気に入って喜んでくださるなら差し上げます。」
「もう使ってください!」


「え、いいんですかぁ!?」
「ありがとうございます!!」

「いえいえ、全然大丈夫です!」

ありがとうございます。
ホントに私は正直すぎて、皆さんにご迷惑をおかけしています。

「春・夏・秋のスリーシーズンで使えます!」
と言われていましたが、私は夏もUVカットに使えるので、フォーシーズン大丈夫かと思いました。
強いて言えば、真冬にはやはりカシミヤを選ぶ……かなって感覚です。

是非、販売もしたいとお願いしました!

大正紡績の製品なので、少し高くなりますが、それでもできるだけリーズナブルに販売したいと思っています。
6000円くらいまでで販売出来たらいいなぁって思っているんですが、どうなるかまだ分からないです。

クリックで大きな画像になります。
オーガニック素材の特長を書いた大正紡績のパンフです。






五大陸の生産者と直接取引して、
良質な素材を輸入する。
(中間搾取を除くため!?)



オーガニック素材の主要ラインナップ



綿花が収穫されるまで










大正紡績がどんなにステキな会社か、だんだん私も分かってきました。

自社の利益だけを考えるのでは無く、地球全体の利益も考えることができるって、本当に大事なことですが、なかなか出来ません。

自分だけのことを考えるって、得をしているように一見思えるのですが、実は違っていて、心が冷えていく気がします。
心の冷えは、一番ダメですものね。

心も身体も温かくして、自分自身の人生を後悔無く過ごしたいです。

来年1月半ばには、ストールが一定量、織り上がってくるそうです。
出来上がりましたら、またお知らせ致します!!



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