記事が消えるって、本当に不思議ですね。
パソコンに何かあったとしても、一度アップされていますので、すでにパソコンからは離れていますから……。
春に向かって三寒四温のこのごろです。
そろそろ三寒が終わって、四温に移行しそうな今週です。
ミシンかけのお話を書かせていただきました。
昔は、よく子供達の洋服をバーゲンのコットン地で縫いました。
自分のワンピースやジャンバースカートやスカート類と、男の子だったらベストとズボンを作ったり、娘には同じデザインのミニ判を作ったり、本当に楽しかったです。
型紙はもっぱらジャノメの当時は100円くらいのものをリニューアルしたり、ソーイング雑誌の実物大型紙をラシャ紙に写して使ったり……。
何にも基礎知識が無いので、基本の縫い方の本を買ったり図書館で借りたり。
私は長い間、4人の子持ち専業主婦でしたから、時間だけはいっぱいあったのです。
今のミシンは、お安いミシンでも伸縮するニットも普通に縫えるようになっています。
時代が進んだのですね。
私は数年前に手に入れた「お宝ニット」を持っています。
何のニットかというと、製品用にちゃんと編み上げることが不可能だった諏訪繭の厚地のニットです。
スワッチと言って、編み上げサンプルで数十センチごとに、編み方を変えてある見本編みのニットなんですよ。
諏訪繭腹巻の糸は、繭をそのまま湯につけて100個の繭から1本を巻き取っています。
座繰り糸という種類で、諏訪地方のお年寄りが後ろでクルクル糸巻きに巻きつけながら、手で採ってくれているのです。
繭をそのまま腹巻にした感覚です。
絹糸って、私も最初驚きましたが、処理をしないとセリシンなど健康効果のある糊状のもので固められていて、まるで釣り糸か細い針金のような感じなんです。
以前、宮坂製糸所へ行ったときのブログです。
すごいですよ。
この糸採りの様子は!!
私は見とれてしまいました。
後ろでコトコト糸車が回っています。
この諏訪繭の糸がたくさん入ったときに、腹巻を編む工場へ糸を入れて試してもらったニットです。
結論としては、腹巻を編む機械に、糸がかかりませんでした……。
針が折れる+目飛びする
その工場の社長さんが、
「桐生さん、やっぱりアカンかったわ~~」
そう言いながら、このニットを造作なく手渡してくれたのです。
そのニットを手にした私は、シルクふぁみりぃの桐生ではありませんでした。
一人の諏訪繭ファンの私でした。
当時すでにスタッフ高村も諏訪繭ファンになっていました。
二人で「あっ!!」と顔を見合わせました。
彼女もすかさず、
「寝るときに、これを巻きたいです!」
と言いました。
私は「ほんまやねぇ」と言いながら、そっと持ち帰って大事にクローゼットの奥にしまっていました。
(麻衣ちゃん、ごめんね!でも、高村麻衣ちゃんは、容姿と反対で男っぽい性格で覚えていないかも……)
ふと思い立ち、先週ミシンを出して、そのニットの上下を縫ったのです。
念願の作業でした。
長く縫いすぎて、バストの下で少し折り返して着用しています。
(スワッチは同じ編み目の境でカットしないとダメで、捨てるのがもったいないので長くなりました!)
消えてしまったブログも、この腹巻について書いていました。
昼休みに消える前のブログをHPから読んでくれていたスタッフ美由紀が、
「社長、縫いはった腹巻、どんな感じですかぁ~?」
と聞いてくれました。
捲り上げて見せましたら、長いもので、思わずバストも見せてしまって、
「社長、上げすぎです!」
と目をそらしていました。
ということで、その幻の諏訪繭腹巻を着けた私の感想です。
今日で4日目なんですが、朝の目覚めは異次元からの生還的なんです。
最初の日の朝は驚きました。
深すぎる眠りからスキッと目覚めて、新しい自分が……って思いました。
目の前が明るく感じる……って言うとヘンですよね。
無理を承知で、少しくらい目飛びが出てもいいからって編み上げて欲しいと思いました。
でも、製品的に目飛びが出ると、そこから伝染して穴になる可能性もあります。
糸の段階で少し蒸し上げてやわらかくして貰えたら、目飛びが少ないかもしれません。
ただ大量に諏訪繭糸が要ります。
そこまで量産が出来ません……。
価格が想像できません……
いろいろな問題があるので難しいのですが、今回ミシンかけをして痛切に思ったことです。
今の諏訪繭腹巻も、言葉に出来ないほどの効果を感じます。
ここで充分だと満足するべきかもしれません。
ついでに作った製品を見てくださいね。
まったく雑巾縫いで、全部諏訪繭のミニクッションです。
ふわふわするように、重ねて重ねて縫いました。
まだ使っていません。
枕の上に敷こうかと思っています。
正絹の昔の肌着を四角くカットして、中に諏訪繭のくず糸を詰めました。
ごわごわして、あまりパッとしませんでした……。
お腹に着けたオリジナル諏訪繭腹巻を捲り上げて見せたあと、スタッフ大下からリクエストをもらいました。
「社長、今の諏訪繭マスクはちょっと大きすぎます。
私はスーパーへ行くときにも着けたいんです。
寝るときだけじゃなく、お昼までも使える諏訪繭マスクを作ってください!!」
「そうやねぇ!作ろうか!?」
その後、どんなデザインにするか、いろいろ話しました。
これからミシンを駆使して、試作してみますね。
そして、私はまだ少し残っている諏訪繭のスワッチから、いいとこ取りして、あと1枚作れそうですので、あのとき目が合った高村にプレゼントで作ろうと思っています。
他のスタッフさん、ごめんね。
あの時期には、まだ彼女しかいなかったんです……
消えたブログと、全然違う内容になったかもしれません。
でも、
「ま、いいか!」
が私の座右の銘なので、いいことにしましょう。
いつも、本当にありがとうございます。
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