蜘蛛巣城 枚方公演 | Charming Voice

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舞台 蜘蛛巣城  公式HP

 

(演出)赤堀雅秋

(出演)早乙女太一 倉科カナ 長塚圭史 中島歩 佐藤直子 山本浩司 水澤紳吾 西本竜樹 永岡佑 新名基浩 清水優 川畑和雄 新井郁 井上向日葵 小林諒音 相田真滉 松川大祐 村中龍人 荒井天吾 田中誠人 久保酎吉 赤堀雅秋 銀粉蝶

 

 

日本の戦国時代、天下統一の野望を抱いた者たちが群雄割拠の様相を呈した頃、蜘蛛巣城の城主・都築国春(久保)は味方の謀反により苦戦をしいられていた。一の砦の大将・鷲津武時(早乙女)と二の砦の大将・三木義明(中島)は隣国との激しい戦いの末、蜘蛛手の森の中をさまよっていると、二人は森に棲む謎の老婆(銀粉蝶)と出会い、二人は予言めいたことを告げられる。武時には「今宵からはあなたは北の館のお殿様、やがては蜘蛛巣城のご城主様」、義明には「あなたのお子はやがて蜘蛛巣城のご城主様」。この予言を聞いてから武時とその妻・浅茅(倉科)の運命は大きく変わり、予言に誘われるかのように動き出す。

 

 3月25・26日 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール

 

シェイクスピアの『マクベス』原作。
鷲津武時と妻・浅茅を中心に戦禍を生きる人々の群像劇。

オープニングや劇中の曲はモンゴルのバンド Khusugtun の曲。ホーミーという歌唱法で歌われ、強さと美しさの両方を感じます。

枚方市総合文化芸術センターは音が良く臨場感があり、本当の森にいるよう。

冒頭から没入出来ました。リアリティをよりよく感じます。

衣装デザインは、柘植伊佐夫さん。今年の大河ドラマ「どうする家康」も担当されています。

男性の袴がプリーツになってました。初めてみましたね。和装とプリーツの組み合わせ、面白いですね。素敵でした。


26日、最終の観劇日、私が観た中で1番良かった。
早乙女太一君、凄かったな。凄み最高でした。
感情も声も殺陣も全て胸に染み入りました。

倉科カナさん、日本舞踊の名取の資格を持っておられるそうで、着物姿が凛として素敵でした。

錯乱状態、倉科さんのお芝居が凄くて怖くて泣いてしまいました。

長塚圭史さん出演の舞台何度か観ているけれど、小田倉の様に感情を激しく表す役って初めてで、長塚さんの新たな魅力が感じれたの良かったです。

 

中島歩さん、誠実な人の役がとても合ってましたね。義明は大殿にきっと予言の事は言ってませんよね。

武時との友情 二人の間に流れる空気が爽やかでとても好きだったので、あんな風になったの本当に悲しいです。

銀粉蝶さん、流石の存在感。関西にきてから楽しそう、武時を挑発するの楽しんでいる様でちょっと笑ってしまいました。 

アパッチ三人衆(水澤・田畑・新井)も頑張ってて良かったなあ。

赤堀さん、おいしい役。太一君とお芝居で絡むの初めてだって言ってて、どんな感じだったんだろう。感想聞いてみたいです。
幸せを求め、懸命に必死に愛する人を愛し、守りたいものを守る。

人々の生き様を皆さんの熱演で心に響き渡り感じる事が出来ました。

ラストは悲しく、切なく でも 美しかったです。

 

ラスト日の席が9列目のどセンター。枚方のホールは前の方がオケピなので低くなっているんですね。だから舞台上の方が正面を見たら、ちょうど9列目ぐらいが目が合う所だったのです。

カーテンコール、いつものように客席を見渡す太一君。目が合いましたと勘違い出来る席で本当に良かったです。いや合いました。そう思っておこう(*^^)v

 

悲しくて、苦しい内容ですが最後に素晴らしいものを観る事が出来て清々しい気持ちでいっぱいです。

 

地方のポスターは独特でしたね。