お餅のうた | サイレントルーツの実

サイレントルーツの実

先住民文化と歩く毎日のつれづれ。
食・子育て・自然農・鉱物や菌類。癒し。語りべ。
民族楽器とともに語る昔話への道・先住民の方々との日々。
淡路島移住生活・母子疎開支援

お餅のうた
 

ぺったんぺったん餅をつく
皆で囲んで餅をつく

おお,重いね
ああ、こんな風につけばいいの?

あはは
うふふ

疲れたー代わってー
若いもん、ついてー

美味しいねぇ
やっぱり杵つきでないとね

ぺったんぺったんぺったんぺったん

そういう音は
今や機械音に変わる。

ブィーンゴトゴトゴトゴト

あっというまにお餅ができる
汗流し、体使うこともなく

ご近所で触れ合って笑い合ってた
すべてのものが昔の夢

確かに用意も片づけも簡単
人を集める面倒もなく

人が集まる温かさは
電気の熱に変わっていく

身体は温まるけど
北風の音が身に染みるなぁ

だけど
そんな今でも人集まって
餅を焼き
鍋をつついて
温まることもできるはず
 
お餅の夢を見よう

ぺったんぺったんぺったんぺったん

ひっくり返す役と
杵でつく役と
丸める役
もち米をふかす役

どんな誰もができることがあり

あはは
うふふ
皆で顔を見あい

ぺったんぺったんぺったんぺったん

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今年もあとわずか。
ホンマにありがとうございました。

私は今年を振り返り、これから描く真っ白いキャンバス(一年の中で冬至から春分にかけては人間だけではなく地球上のあらゆるものが具体的な夢を描く時期です)にはこんな色も載せていきたいのです。

今は神戸ですが、2年前までは淡路島でした。淡路島では高齢化がとても進んでいて。
余りの高齢化にお餅つきも、もうしんどいから業者に頼んでやってもらうだー、になってて。
神社でまいていたお餅もやはり業者に頼んで作ってもらった個別包装のお餅に変わり。
それはそれで面倒もなく、とても衛生的、なのかもしれないけれど、何かとても大切なものを置いてきてしまっているようで。

私の住んでいる神戸長田はまだ若手もいてあちこちで餅つきが残っています。
日本の人口動態を見ると、これから人口は減っていく一方、高齢化の進む淡路島の姿は少し先の日本の姿です。
   
それでもできることはあるはず。
   
これからさらに高齢化していく社会にむけての「うた」です。