10月のある夜、雑踏の中彼らは現れた。重さ9tはあろうかと思われる漆黒のリムジンから、銀座4丁目にある銀座コアに入っていった。ダークスーツに身を包んだ者達、外見は若く30歳前後、だが纏う影は鋭利なナイフの様であり、且つ深い闇の様。。7階。。エレベーターホールに出ると木目調のインテリア。両サイドにワインセラーが並ぶ重厚な廊下を抜け、テーブルに通された。この店は、トスカーナ地方の料理を出すリストランテ。本店はイタリア・フィレンツェ(1973年)にある名門である。彼らの友人であり、騎士であるJ・ジェンティーレ氏がフィレンツェ本店を愛していることから、利用しているらしい。この店の不思議なところは、接客(特にソムリエ)態度が最悪、しかもシガーが吸えない。。彼らの中で最も崇高な闇を放つM氏は『この店は、不思議にシガーが吸えねんだ』と笑い飛ばすが、周りの影達は無表情にも不快の色が滲み出てくるのが分かる。会食の時間は進み、メインディッシュにさしかかろうとした時、料理長である辻氏が挨拶に来た。対話の中でM氏がジェンティーレ氏の名を出したとたん、料理長の顔が蒼ざめ、額に汗が滲み、かすかに震えているのが分かった。ジェンティーレ氏は、イタリアンマフィアの中でコンシニアリーでもある実力者でもあり、フィレンツェ本店でも最上客に位置するひと であった。その後の対応に変化があったのは言うまでもない。。。
こういったネガティブ・ダイバージェンスに入っているカテゴリーは注目ではないでしょうか。貴金属、原油、金鉱山などコモディティで運用するミューチュアルファンドはこの四半期で6.1%下落(リッパー・モーニングスターによる)している。2002年第三四半期にも15.8%下落(史上最低)した後は、記憶にもあると思うが、最高の値上がりを形成している。9月中旬から大きく値を下げていたコモディティも10月初旬から修正局面を経て切り返し始めてきていると思う。ただ、NYダウの高値幸更新が続いているので、資金シフトの懸念は残る。ただし、ETF(Exchange Traded Funds=株価指数連動型投資信託受益証券) 現在約270本が上場されているが、こういった投資信託の中にコモディティも組み込まれてきている為、資金シフトによる値下がり構造もなくなってきている。マーケットは、ブルだ。
今年度に入り、上半期でIPO(新規株式公開)の銘柄の約9割、現時点で初値を下回っている。特に大証ヘラクレスでは 27社上場したが、初値からの下落率が50%と・・・いかにも東証マザーズと同じく、上場する企業の時価総額が小さいため、ボラティリティ(変動率)が大きくなる。そのためリスクを取りに行くディーリング人気も高い。 アメリカでもスモールキャップ(小型株)は今年始めからヘッジファンドが積極的に購入している。ラッセル2000小型株指数も、今年1月から3月まで約14%上昇。同時期、S&P500指数も3.7%成績。小型株への投資は、高水準であったが村上ファンドケースから中小のミューチュアルファンドが下落し、一旦大型株にシフトする動きが見られたが、それでも8月末までの5年間のリターンは、年率10.35%とS&P500指数の同4.65%を超えている。さらにマイクロキャップ(超小型株)は、年率11.76%となっていた。小型株の面白さは、値動きにもあるが、小型株が吸収合併に絡むことによるものが大きいと思う。特に起債による資金調達を行うディール。第二四半期の高利回り債の起債額は760億ドル(内:220億ドルは吸収合併による)。