ネイサン新プロ | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

 いよいよチャレンジャーシリーズが始まり、シニアも五輪シーズン開幕です!

 元々大会ごとにシステマチックに記事を上げるキャパのない自分ではありますが、特に今季は「羽生結弦とその五輪連覇に待ったをかけそうな強力なライバルたち」にフォーカス、少数先鋭をモットーに演技の感想など記していきたいと思います。無論、翻訳記事は興味を引く内容のものはその都度積極的にご紹介します。

 で、まずはUSインターナショナルクラシックのネイサン。


こちら(GS)の整然たる大会動画全カテのおまとめ、大変助かります。ありがたや〜。


プロトコルはこちらから。


 で、とうとうベールを脱いだネイサンの新SP・FS。SPについてはチラ動画もありましたが、FS、そう来たか!です。




 まずはSP。くだんのチラ動画でどえりゃーかっこええええ、となった人がスケオタの99.9%だと思います。もちろん私もその端くれ。出だしの振り付けのキメキメ感といったら。ネイサンは高速テンポに合わせてキレッキレに動きを決められる人。その長所を存分に活かした振り付けだなあと感心しました。引っかかるのは、この曲を貫く追い立てるような単調で乾いたリズムにプログラム中盤部分が合っていないこと。冒頭フライングシットスピンあたりまでは曲想を拾っていますが、その後ステップシークエンスまでそのモダンでクールなピアノリフを活かしきれず、曲がBGM的に感じられました。難しいですよ。この曲、単調に短いリズムを刻んでいるからフィギュアスケート本来のボキャブラリーである流れに乗ったムーブメントは合わせづらいでしょう。レッツゴークレイジーも縦ノリでしたけどこちらは何気にタメで変化をつけられる部分が結構あるんですよ。確認のために見直してみたら、曲を無視してBGM化してる部分が誇張でなく1秒もない!!ジャンプも助走もスピンの回転も全部音ハメしてるんです。羽生結弦、改めて別次元だな、とひれ伏しました。やはりそこまでできないと曲の解釈で彼みたく9点台後半には乗せられないかも(今回は8.95)。しかしネイサンもステップの“Nemesis is, Nemesis is“の歌詞の繰り返しでホップを繰り返すところや、最後コンビネーションスピンの入りなど気持ちいいくらい曲に合っていて、最終的にとってもかっこいいプロだという事実に変わりはないのでした。

 FS(動画は埋め込みボタンがないので上のGSリンクから飛んでください)は知る人ぞ知る的映画のサントラにチラ春の祭典というこれまたチャレンジングな選曲。春の祭典部分のインパクトが一番大きいかな…。不協和音を当然のように演じて「売る」ことができるのは、ネイサンのスケートにモダンさと若さ、スマートさがあるからでしょう。そこをスケート技術的に説明せよ、と言われると困るんですがwつなぎも去年に比べると滑っては手を上げて両足でツー、また滑っては上を見上げて片足でツーのパターンが少し減って充実してきたかな?そうそう、4Loクリーン着氷おめ!助走は長いし初心者感は否めませんでしたがジャンプ自体は綺麗でしたね。しかし今後の構成は果たしてどうなるのか。フリー7クワド来る?ネイサンに関しては、というかもはやどの選手に関してもジャンプの最終的構成はシーズン終盤まで手探り状態になるのかもしれません・汗