最近、数学のテキスト作成をしている。

目的は、「思考の型」を習得してもらうこと。

 

やっぱり、数学が苦手な子には考えの"型"がない。

そして、その場の思い付きで数式を作る。感覚で計算する。

 

その癖が治った子は、その後劇的に伸びていく。

それこそ、定期テストで40点だった子が定期テストで90点、模試で80点を取れるくらいに。

 

癖が治らない子は、残念ながら伸びない。

テストで、その場の思い付きだけで数式を作るわけだから、正解率が上がるはずもない。

「全部埋まった!できた!」と思っていても、残念ながらバツの嵐。

 

しかし、それが分かっていたとしても癖を治すのは並大抵のことではない。

普通に数学の勉強をすると、それがかえって思い付きで数式を作る練習になってしまうからだ。(癖なので、よほど意識しなければただの思い付きで数式を作ってしまう)

 

だからこそ、特に何かを意識しなくても問題を解く過程で思考の型が身につくようなテキストを作成している。

前回記事はコチラ

 

1年半更新しなかったかと思えばいきなり3日連続で更新する、スクールIE入江校の石崎です。

このように、書かないときは書かない、書くときは書く、になります。

 

今回は、「どんな風に勉強の"型"を設定すればいいの?」ということを考えていきます。

(ちなみに、具体的な型の例は後々出す予定ですが、「絶対にそれをやれ!」というものではありません。あくまで例です。

そもそも、性格も現在の学力も目標も分からない相手に最適な勉強法を具体的に提供するのは、少なくとも今の私には無理です。)

 

その前に、テストで点が取れるとはどういうことかを考えます。簡単に言うと、こうです。

①速く

②正しく

③問題文や問題の図にある情報に反応できる

④知識をつかえる

⑤これらを、テスト範囲すべてについて満たしている

これ以外の条件は、要りません。「世界でまだ誰も発見していない定理を、生きている間に発見せよ!」などと言うテスト問題を、私は見たことがありません。

 

①速く

②正しく

③問題文や問題の図にある情報に反応できる

④知識をつかえる

⑤これらを、テスト範囲すべてについて満たしている

 

これらを満たす限り、ワークでも、定期テストでも、入試でも同じように問題を解けるようになります。(再現性がある状態)

勉強の型は、これらに向かって自分の技能を高めていけるものでなければいけません。

ですから、例えば次のような勉強はNGになります。

 

・「ワークの~ページの〇番の解き方はこうだ!」

 この勉強だと、①、②、④は満たせるかもしれませんが、③を満たすことができません。

 問題に反応しているのでなく、ワークに反応しているからです。

 「テストになったらできない」どころか、「違うワークでやってみたらできない」という状態すらあ

 りえます。

 前回記事に登場した「ワーク7周」の方は、この勉強に陥っている可能性があります。

 (前回記事はコチラ)

 

・「丸つけをしない」

 ②~④がうまくいっているのかどうか確かめられない

 =技能が向上しているかどうか分からない

 =テスト本番、運を天に任せるのみorうまくいっていなかったことが判明するのがテスト直前

 

 もう、最悪です。

 ちなみに、 「答えを写す人がいるので模範解答は回収します」とおっしゃる先生がいるよう 

 ですが・・・。

 

 (あ、教育関係者、保護者の方もお読みだと思うので一言添えます。子どもの丸つけは、

 最初はあまり信用してはいけません。よく、間違えているにも関わらず〇にしてしまいます。

 最初は〇つけのチェックをしっかりしてあげてください。)

 

・「答えを赤で写すだけ」

 せっかく答え合わせをしても、問題文の何に反応したのか、何の知識を使ったのかが

 分からないため、③~④が永遠に満たされません。

 また、④が満たされていないため、下手すると5分後に同じ問題を解いても、初回と全く同じ

 間違いをします。

 

・ワーク1冊の内容を完全に習得せず、どんどん新しいワークに手を付ける

 よほど運がよくない限り、⑤を満たせなくなってしまいます。

 これでは再現性が出ません。「得意なところが出れば点が取れる、出なければ取れない」に

 なります。

 (ところで、何気なく使った「習得」という言葉、具体的にはどういう意味なのでしょう・・・)

 

陥りがちなNG勉強の具体例をいくつか挙げました。

 

要するに、

①~⑤の、テストで点をとる条件をいつでも満たせるというのが、勉強の"型"に求められる条件で、それを満たさないのはNGだということです。

 

長くなったので今回はこの辺で・・・。

スクールIE入江校の石崎です。

 

前回、型の有無が生み出す結果を比較した記事を書きました。今日は少し具体的に踏み込みます。

(前回記事はコチラ)

(次回記事はコチラ)

 

前回記事の中で、「型のない勉強は再現性がない」と書きましたが、まずこの再現性とは何なのかといいますと、何度でも同じことができるということです。

 

例えば、「定期テスト向けの勉強でも、資格試験の勉強でも、入試の勉強でも、同じように点数を上げられる」というのが再現性のある勉強ということです。

 

「テスト前日だ!やばい!今から頑張って詰め込むぞ!」という勉強は、定期テストには通用しますが入試には通用しませんよね。

そういう意味で、普通、一夜漬けというのは再現性のない勉強ということになります。

 

他には、数学で「ワークの例題の解説を見た。その問題の解き方を覚えた。」という勉強にも、

本当にただそれだけをするのでは再現性がありません。少し見た目の違う問題だとアウトになってしまうからです。

「見た目の同じ問題が多い定期テストでは点数が取れるけど、見た目の違う問題が多い実力テストや模試では点数が取れない」という現象が起こるでしょう。

もっと悪いと、「ワークではできたけどテストではできなかった」になります。

 

皆様の中にもこんな経験がある人がいらっしゃるかもしれません。

 

「ワークを7周もしたのにテストにその問題が一つも出なくて全然いい点数を取れなかった。(定期テスト)」

 

そして、高得点を取った友達に「ワークと全然違う問題が出たよね!?」と聞くと、

こともなげに「いや?そんなことないよ?」と返ってきた・・・。

 

間違いなく努力はしました。ワーク7周ですからね。かなり時間がかかったと思います。

それを実行できるのは素晴らしい能力です。再現性のある"勉強の型"さえ身につければ、圧倒的な点数UPができるでしょう。

結果が出なかったのはあなたが悪かったからではありません。単に、やり方が悪かっただけなのです。

 

次回記事から、"勉強の型"の中身についての考察を書いていきたいと思います。