ゆっくり休んで、何だか体が少し軽くなったかも。

出発!!

ものすごい晴天☆

午前中なのに、すでに道にある温度計は31℃を弾き出してる。

まず、鹿島神宮へ。

北浦を越える神宮橋は、大きくてまっすぐ。

水がキラキラしていて涼やかな眺め。

ちょっと迷いながらも見事な鹿島神宮へ到着。

ちょうど団体旅行の集団がいて、こっそり混ざってガイドさんの話しを盗み聞き。

楼門にある雷の刻まれた模様の木は、元々が五穀豊饒の神様だった名残だそう。
よぅそろお-Image022.jpg(雷と言えば雨。)

今は勝敗の御利益があると信仰されている。

拝殿から本殿は、昔、伊勢神宮の様に、20年ごとに作り替えられていたらしいけれど、今はもうやっていない。
よぅそろお-Image023.jpg
二大将軍の秀忠が奉納したままの姿。

かなり作り込まれている、非常に美しいお宮。これは作り替えるの大変だもんなぁ。

そして、屋根にある『千木』、
よぅそろお-Image024.jpg
伊勢神宮の内宮外宮で、切り取られた角度が違ったのだけど、何故?と思ってた。

これ、天照大神系の神社で、奉られている神様が男性か女性かで違うのだそう!

先が尖っているのが男性。
平らなのが女性。

なるほど!!ホントだ!!ガイドさんの話しは本当に面白い。


本殿の向かいにある宝物館では、国宝になっている長さ3mにもなる直刀がある。(撮影不可)

千年以上も昔に作られたとは思えない輝き。

刀の魔力。


団体客とはぐれてしまったから、好き勝手に歩いてみた。

神の使いとされる神鹿のいる鹿園があったが、暑さのせいで皆さん日陰にじっとしてる。
よぅそろお-Image026.jpg
可愛い神の使いだ~。

さらに奥にある奥宮。
よぅそろお-Image028.jpg
ひっそりと木々に囲まれているけど、何この神々しさ。

豪華な装飾が施されているわけじゃないのに、太陽を浴びて後光がさしているみたいだった。


朝食がまだだったから、奥宮の向かいの茶屋で一服。
よぅそろお-Image029.jpg
甘いのあんまり得意じゃないくせに、茶屋好きなんだよねー。

さて、まだまだ先がありますぞ。

今度は真ん中を走る私。


BMWに囲まれてます。


発進力の違いをまざまざと見せつけられてます。


待ってええ!!


頑張れ相棒!!


相変わらず任せっきりで走っていたら、史上最大の睡魔に襲われる。


やっばい。こんなしつこい眠気は初めてだぞ…。


というか、いつも一人で走っているから眠くなるとすぐ休憩したりしてたもんな。


うとうと、うとうと、かるーく白昼夢。


ったあ!危ない!背中を伸ばしてみたり、独り言を話してみたり試行錯誤を繰り返す。


あと少し…のはず…。


ブツブツ。フンフーン♪


……いかーん!断然眠い!!


ファイトォ、佳ー、ファイトォ…   うつら~



こんな調子でも、無事に着いた。


い、生きてる…(オーバー)


バイクを停めたおじさんの第一声


「眠かったー!!」


やっぱり!?


でもまあバイクを降りてしまえば眠くったて大丈夫。


さっそくお参り。


参道は長くて、奉納された行灯が並んでいる。


朱塗りの楼門からは、それはそれは立派な本殿が見えていた。

よぅそろお-Image019.jpg


感動した。


漆塗りという黒いお社は、細かく装飾が施され、重厚さを感じるたたずまいが強烈だった。
よぅそろお-Image020.jpg


朱塗りや、白木のままならばよく見るけど、黒塗りって、珍しいんじゃないだろうか…。


参拝して、境内を少し見て回った。


砂利が綺麗に整えられていて、何とも気持ちの良い境内だった。


鳥居を出て、茶屋に入る。


ここから、どうします?


私は、なるべく北に進みたい。けど、眠いから、そこまで遠くには進みたくない。


お友達のおじ様は、一泊しても大丈夫だけど、明日走る場所にもよる様子。


おじさんは、一泊するかしないか、えんえんと悩んでいる。


近くにユースがあったので、そこに泊まろうか…と話はまとまりそうだったが、

おじさん、明日中に大阪に行くそうで、泊まってもあんまり走れないみたい。


お友達のおじ様はそれを聞いて帰る事に。


結局おじさんも帰る事に。


じゃあここで解散ですね。


「一人で大丈夫?って、今まで周って来てたんだもんね。」


はい!毎日迷子になりながらでも、ちゃんとここまで来ましたよ!大丈夫!!


そして、細かい言い回しは忘れちゃったけど、おじさんがくれた言葉。


「千里の道を歩くものは、九百里歩いたら後半分という気持ちで歩く」


もうゴールだと思うと油断してしまうからという戒め。


「色んな人がいるんだから気をつけて。」


はい。

ほんとに何から何までありがとうございました。


おじさんは、私の父や祖母にとても恩があるから!と言っていたけど、私は何にもしていない。


父や祖母が何をしたのかは分からないけど、回り回って私の所に返ってきた。


人に、どんなに小さくても自分の出来る事をするのが、きっと一番大切なんだ。


そうしたら、素敵な円が出来て、回って回って、みんなが幸せの円に入るんだ。


そんなシンプルで奥深い事を、まさに肌で感じた瞬間だった。



走り出す私を見送ってくれたおじさん達。


寂しさが少し漂うけれど、暖かさに満ちた別れだった。



本当に久しぶりに一人のなった。


結局近くの潮来ユースに泊まることにしたけど、その前に行きたいのは温泉。


KPの出身地である行方に、『白帆の湯』がある。


霞ヶ浦に沈む夕日を見ながら入れるとか。


時間的にばっちり!


本日初の迷子になりながらも無事到着。


よぅそろお-Image021.jpg

立派なお風呂!人気あるみたいでけっこう混んでいた。


大浴場からは霞ヶ浦。が、夕日は雲の中。


雲の切れ間が少し赤くなっていた。


今日は夕日は見れないかー…。


でも、霞んだ対岸がうっすら見えて、薄暗くなっていく姿は美しかった。


お風呂から上がると薄暗い。


そういや夜は虫がすごいと言ってたぞ。


走り出して、嘘偽りの無い真実だったと実感した。


シールド上げると目が開けられなーい!!


恐ろしい~。


潮来まで、虫と戦いながら走り、たどり着いたユースは快適そのもの。


建物は古くて、壁に染みなんかがあったが、一人部屋だしテレビはあるしクーラーあるし、部屋の感じはまるっきり民宿。


こういう民宿大好き!!


ゆっくりビールを飲みながらテレビを見て、パリっとしたシーツに包まって早々と横になった。


九十九里の有料道路を北上、ゴージャスマスツーリング。


高級大型バイク集団に混ざる250ccは、付いて行くのが大変!


でも、私の後ろにおじさんが走っているので安心安心。


しばらく進んだ所で、レストランに入る。


レストランに来た目的は、焼きハマグリ。


ボールにゴロゴロと大きなハマグリが入っている。


目の前のガスでジュージュー焼くと、ポコっと口が開く。


よぅそろお-Image007.jpg

すんごいうまそう~!


タレをかけてまた焼いて、ブクブクしたらいただきます!


プリュリっ…


そりゃあうまいさ。うまくない訳ない!皆さんより1つ余計に食べました☆


お友達のおじ様方は、みんな気さくで、何だかぜんぜん気を使わなくても平気。


類友なんだろうな。


まだお昼には早いけど、火の付いてしまったおじ様が、いわしの刺身を注文。


これもまた、薬味のにんにくと相まっておいしい☆


間食はほどほどに…。出発。


再び九十九里を走り、刑部岬に到着。


展望台からは海!海!海!!海が明るい!


よぅそろお-Image009.jpg  

ぐるり海と、長い長い九十九里が見渡せる。


爽快な眺め!!

よぅそろお-Image011.jpg

ご機嫌ツーショット☆


岬の石碑にはにゃんこがねんねしていた。
よぅそろお-Image012.jpg

ちょいと近づいてみたら「にゃ~」と鳴くにゃんこ。


イケル…!


こうゆう鳴き方のにゃんこは触っても嫌がらない。いや、むしろ触られたがっている!


さわさわしてたら、「こっちも…」って顔を動かす。


うにゃうにゃ、気持ちいいかい?かわいこちゃんや。


堪能~~☆


堪能してたら皆さんバイクの所に戻っていた。


あわわ。


何やら相談しているけど…?


耳を傾けると、お昼ご飯の相談でした。


ここのすぐ近くのレストランで食べようか!って事に。


賛成~!!


ウッドデッキの席で海の幸ランチ。


よぅそろお-Image013.jpg

岩ガキ!!全然臭みが無くて、プルップル!カキってこんなにおいしいんだ!!

よぅそろお-Image014.jpg

さんま寿司とさば寿司。おじさんと半分こ。


私はさんまの方が好きなんだけど、このお寿司は、さばの方がおいしかった!


さんま、わさびきき過ぎてたし…。


すんごい満腹になって、だんだんまったりしてくる私達。


「飲みたい」発言まで飛び出す。


分かりますぞ!!


けれど、ゴールはまだ先だ!


眠くなっちゃう前に出発。


このまま東に進み、目指すは犬吠崎。


私は後ろから2番目なので、まっっったく地図見てません。


先頭のおじ様が頼り。


しかも、ついて走っているから現在地もまっっったく分かりません。


だんだん眠くなってきて、さらに現在地も走行距離も分からない事に…。


どのくらい走ったのか、真っ白な犬吠崎灯台に着いた。


よぅそろお-Image015.jpg

灯台の中を登れるそうなのだが、「おじさん達は待ってるから…」と弱気。


じゃあ一人で登るか…と思ったら、ハーレー乗りのおじ様が付き合ってくれた。


99段の螺旋階段。


ヒーヒー、まだか?


よぅそろお-Image018.jpg

あと一息か!ヒーヒー。


登りきると、海っ!やっぱり明るい色。


よぅそろお-Image017.jpg

海を見てる分にはあんまり怖くなかったけど、陸を見ると、とたんに怖くなった。


写真を撮ってもらい、もう降りようとしたら、結局みんな登ってきた。


なぁーもう、ほんとは来たかったんじゃないですか~と思ったら、おじさんの姿が無い…。


降りてみたら、一人ソフトクリームを貪っていた…。


触発されたのか、皆さんソフトクリームを食べだす。


「食べていいよ。」って少し貰ったけど、あんまり得意じゃないから結局おじ様’sがお揃いでソフトクリームを食べるシュールな図。


そんな姿を記念撮影。


この灯台で、2人解散。


他にいき行きたい所もあっただろうに、付き合ってくださってありがとうございました!


3人になって、さらに向かうは香取神宮。


ここも私の我が儘リクエスト…。



「おはようございます…。」

職業パイロットのおじさん、時差ボケで眠いらしい。

のに、私のが寝坊…。コラ。

お洒落な朝食をいただきながら、おばさんとおしゃべりしてたら、時間がっ!

8時出発なのに、後5分~!!

バタバタ!!

おばあちゃんに挨拶に行ったら、紙包みをいただいた。

私、まだまだ与えられっぱなしだけど、絶対に与える存在になる!

おばあちゃんとおじいちゃんとおばさんが、ホントにあったかく見送ってくれた。

今度はもっとゆっくり色んなおしゃべりしましょうね!

お世話になりました!!


おじさんのバイクはBMW。

親族にBMW多いな…。

つか、バイクのBMWもかっこいい!

都内を抜けるため、初の高速ロング走行。

緊迫…。

一人じゃないのが救い。しかも混んでてそこまで早くはない。

が、千葉に入ると段々早く…。

未体験ゾーン突入~!!

シートから尻に伝わる振動が尋常じゃない。

相棒よ、大丈夫か…?

車が抜いて行く度、エンジン音と風にビビる。

はひー、はひー。こーわ~!!

ディズニーランドが見えたけど、よそ見危険。

チラっチラっ。あっシンデレラ城だ。

料金所ではモタモタ。

後ろの車ごめんなさーい!

高速を下りたら、海まで10Km。

向かったのは九十九里浜。

房総半島ぐるりしたかったけど、時間的に無理だった。

再び有料道路に入り、浜を見ながら、信号に邪魔されずに快走!!

うっひゃー☆キモチイー!!

有料道路の一番南側の休憩所に入ると、BMWのバイク2台、ハーレー1台が停まっている

おじさんのお友達のバイク。

この高級バイク集団と、小汚い私と、小汚い汚れが付着しまくる相棒は、一緒に走り出した。

よぅそろお-Image005.jpg
小田急ハルクにて再会!!KJさん!!

髪切って、少年の様だ…。

私達、少年『ぽい』コンビです☆

どこに入る~?

ま、テキトーに…とテキトーな店に入った。

じゃー乾杯!!

神奈川では集結出来なくて残念だったね~。

と、話してて、ふと、AちゃんとTKさんに、お互いの変顔写メールを悪戯で送ってみた。

そしたら、「ヒマだったのに~!!」と、「何故呼ばない」メールが…。

ハッ!!!そうか!!!みんな関東だから、呼べば来れたじゃん!!

なあああああ!!!うっかりしすぎだよ~(泣)

全然頭に無かった自分にがっかりだよ。

でもおかげで、『次』の楽しみが出来た。

山登りをするKJさんはキャンパー。

私もエセキャンパー。

次は岩手でキャンプか!?

もしくわ、中間らへんの福島、いや、いっそ日光あたり?

「どーするどーするっ?」

ワクワク♪

そんな未来日記や、今の事、旅の事…。

与論でいた時よりずっとずっと話して、KJさんの優しい人柄が良く見えた。

ああ、また会えて良かった…。


今まで重ねたたくさんの再会、全てが私の宝物になっている。

私の宝箱、大きなツヅラに変えないと、もう入り切らない…。

けれど、私に、その器あるのかなあ…?


お酒の弱いKJさん、与論でも、寝入っちゃったりしてた。

時間が経てばそりゃ眠くなる。

つか、今日あんまり体調良くなかったみたい。

いきなりでごめんね。じゃあ、行きますか。

時間的には短かったけど、充実☆

ありがとうプリティー☆

次は全員集結ね!!

電車を教えて貰って、帰路に着く。

最寄駅に着いたら、今度はおばちゃんが迎えに来てくれた。

遊び歩いて酒飲んだ不良娘の御帰還ですよ…。

おばあちゃん(あえてそう呼んでみる)が起きて待っててくれた。

あーごめんなさーい!

寝る前にお話してたら、少しのつもりが、楽しくってだいぶになっちゃった。


帰宅後、シャワーをいただいて、寝るお部屋にはクーラーをかけていてくれて、お布団も用意済み。

至れり尽くせり。

この言葉、何度感じたかなぁ。

甘えに甘える私。

旅が終わったら、与えられる存在じゃなく、与える存在になりたい。


つか、なる。



よぅそろお-Image003.jpgちなみにこんな写メール