結局、酔っぱらいすぎてさっぱり漫画読めなかった…

朝はひさびさの二日酔い。

ゆっくり11時のチェックアウトだったからもう一眠りして、

居心地の良いお宿をチェックアウト。
サービスでもらったヤクルトが嬉しい!

ムギちゃんの成長確認にまた来なければ!

お世話になりました!!!

その足で向かったのは陸中一の宮駒形神社


時おり聞こえる柏手。
しめやか。
生き生きと葉を伸ばす巨木が散見する境内。

ジリつく太陽も少し穏やかに感じる。

久しぶりに御朱印を頂くと、何だか気持ちも引き締まる。

素泊まりだったため空腹。
水沢で一番人気と言うラーメンをば。
悩みまくって鳥白湯。
焦がしにんにくが香ばしくてたまらん!!

昨日通った道がいたく気に入ったので、折り返すことにした。

行き着けるかな。

途中で景勝地へ寄り道。
桜は青々としてる。
きっと毛虫もすごかろうけど、木漏れ日が嬉しい。

昨日気になってた「お滝さん」へ立ち寄り。

岩を流れる穏やかな滝。
愛称に納得してしまう穏やかな風情。

野花に囲まれる相棒が可愛い!

通りたかった道一つ見つけられなかったけど、大体は網羅。

今後南下するときはこの道にしよう!

さて後は、国道たどるだけだから、ちょっと道はずれてみようかなー。
川が見たいなぁ~。

なんて思い付きで脇道(ダート含む)へ入って見たら素晴らしい田舎道発見!!
雉も鳴かずば打たれまい…と言わずにおれないほど、すぐ近くで鳴いてる。

目を皿にしてると、左側の藪にいるーー!!
悠々歩いてるーー!!

畑、田んぼに畦道、野花の咲き乱れる素敵ロード。


誰かが今年を記念して足跡で印を残してる。

そうね、2020だよ!!
うわー、怖い。いつの間にか二回目の成人式だよ。

命の洗濯して干してからっからに乾いて、今最高に心地よいところ。


最高のプチ旅。
 宿についてから、ちょこっとパソコン作業をして、
頃合いを見計らって町に飛び出した。


裏通りから裏通りへ。

表通りには何かのモニュメント…?

宮沢賢治…とは関係ない…?

街を歩いて歩いて、コロナの為一見お断りの店を覗きつつ、やっぱりアタックしてみようと思いつつ行き当たったお店に突入。


お手手消毒してから、入って良いか確認して、席につく。

セーフみたい。良かった!

大将がたくさんのサービス。


ホヤ。まだ生きてる!!

ホタテは気仙沼方面の半島産。

ちょっと風味があってバツグン。

こんな贅沢な肴でおビールをば。

お話も楽しいし、次々にサービスで出てくる料理に舌鼓。

半分食べてしまったけど、めちゃんこ美味しいマグロのさんが焼き。

茎山葵のおひたしとか、ホヤの漬けとか、商売っ気無しに美味しい物を出そうとしちゃう浜育ち気質の大将。

気風の良さが魅力的!

楽しくて楽しくて、しかも貸しきり状態でウハウハしてたら夜も更ける。

へべれけになってきたから宿に帰ろうかな。

「気を付けて帰って!迷ったら戻ってきて!」 
って言う大将に手を降って、満足した心持ちで宿に戻る。


無事に宿について、カウンターで部屋の鍵を受けとるときに、どーも子猫の鳴き声が聞こえる。

宿の人に聞くと、ちょうど子猫を貰って来た模様。

「会えます?!」

と酔っぱらいの勢いで聞いたところ、子猫を連れてきてくれた!

虎猫のムギちゃん!!

ニャーニャーと鳴きながら指をガブガブ。

イテテ!
イテー可愛いからー!!

こんなにちいちゃくてふわふわした子猫触るの何年ぶりよ。

可愛いイテー!!

一回口に入れて噛みしだきたいほどの可愛さ。罪。可愛いって罪。

宿の人の首に纏わり着いて痛がられながら、ムギちゃんは去っていった。


ラッキー続きであります!

今の気持ちは、「幸せ」であります!!



さぁーて、この宿の魅力のマンガ3000冊からチョイスしたガラスの仮面でもよみますかー。

40巻読みきるのは無理だよね~。
徹夜か?
夏の匂いがする人気のない裏通り。

半袖なのに寒くもない。

うーーーん!!って延びをしていえーーい!!と叫びたい。

夜更かしを唯一許されていた夏祭りの夜みたいに、ワクワクしてる。

このまま宿に戻るのはもったいない。

風の吹きだまりに私も吹きだまってみようかしら。

しゃがみこんで、大人たちにメンチ切ってみようかしら。

うふふー


あら、こっちの道はネオンがきれいだわ。


ちょっとずつ、経済活動。

雨上がりの晴天の中、相棒にまたがった私は南下した。

町中の4号線は走る気が起きなかった。

456号線から細かい県道を。
水田が青空を写して眩しい。
まだ頼りなげな稲が、風に揉まれてる。

緑に埋め尽くされた里山を駆け抜ける。

宮沢賢治ゆかりの何か…

少し進むとカニもあった。カニはクラムボンだね。カプカプだね。

麦も実って実ってたわわに揺れる。

見回せば初夏の装い。
昨日一昨日のうだる暑さに夕べの雷雨。
植物たちはすでに最盛を迎えようとしているよう。

鼻腔を擽る芳香を吸い込みすぎてクラクラ。

銀河ステーションで一服。

北上川沿いをなぞる。
水面が近い。

こんなに伸びやかな北上川見たことなかったかも。地元なのに。
鷺が一羽、悠然と立ってる。
ちょっと最上川を思い出す。

繁る梢の間から、途切れ途切れに見える川面からは、ひんやりとした風が届いて、うんざりするヘルメットの蒸れを和らげてくれる。

一旦4号に出てすぐにまた脇道へ。


田んぼを突っ切る快走路。
濡れた土の香り、薫風。

また通りたいけど、きっともうたどり着けない。
何故ならルートを忘れるから…
方向音痴のためか、道が覚えられない…
眩しい田園から突然現れた木のトンネル。
目が効かない!

木のトンネルを抜け、空を仰ぐと感じる旅の匂い。
何か特別の予感のする天気。


地元ながら来たことのない街へ。

とにかく一人になりたかった。

旅気分。
一人の夜を楽しみたいと思う。