驚くほど毎日が色褪せてしまった。
耳、治っちゃった。
目眩は時折あるけど、もはやメニエールか貧血か低血糖かの区別もつかない。
お薬は後数日分、無くなったらそのまま終わり。
繰り返すとは言われてるけど、もう数年は収まるって予感してる。
こういう予感、当たるんだよねぇ。
良いことなんだよもちろん。
辛いもの。もう嫌だもの。
だけど、
睫毛先生!せめて最後に検査してええええええ!!
「治って良かったですね」って、最後くらい笑ったところ見たかったあああ!!!
私は今、ただ睫毛先生に診察されたいだけの女。
ミサト氏から、金星がおっきいとリアルタイムに素敵なメール。
外に出ると、猫の爪みたいな三日月に泣き黒子。
赤みがかった一等星。
夜空に広がるのは神話。
ストーリーがちりばめられて、人の心を瞬かせる。
いかん、こんな夜空を、睫毛先生と見てみたいなんて、ガチで好きじゃん。
引き返せなくなるほど嵌まる前に妄想はお休みしよう。
睫毛は見てないけど、電話口での対応にも萌えた。
出先で来た発作。
状況を確認した後、
「出先で来ちゃったんだ」
って、って!スゴい優しい声だった!!
だあぁ!!
録音しておきたかった!!
淡々さんが、時折優しく話すのって反則ーーー!!
睫毛先生のところに行った時、私の脳内はすべて都合よく作動する。
※以下一部を除いて、睫毛と同様に真っ直ぐの視線で見つめながら
「調子が悪くなったらすぐ来てください」
(ほっといてたからちょっと叱られる)
→やだ、睫毛先生ったら、こまめに会いたいの…?
「この病気は繰り返すから…」
→やだ、睫毛先生ったらそんなに何度も会いたいの…?
検査後「まだ眼振があります」
(自覚症状無し)
→やだ、睫毛先生ったらずっと来てほしいの…?(自覚がないから嘘だと思いたい)
発作が起きて、病院に行こうか迷った結果、電話して聞いてみた。
「今日は安静にして、治らなかったら明日の午前中に来てください」
→良くなったから行かなかった。
→睫毛先生、私が行かなくて心配してるかしら…?
あー、楽しい。
楽しいいいい!!!
妄想楽しいいいい!!!
私の思惑が顔に出てませんようにーー!!
でも睫毛先生は高い男だからお金(診察料)払わないと会ってくれないんだよね。
そんで、凄く良くなってきてる。
病気が治るのは嬉しいんだけど、睫毛先生のところに行けないのが寂しすぎる。
どこかにあの睫毛の代わりになる睫毛転がってないかなぁ。
そして睫毛先生みたいに、自愛しない時に淡々とした口調で叱ってくれる人居ないかなぁ…。














