長い睫毛というのは、いかんともしがたい魅力がある。

伏し目がちの時も、見上げたときも、真っ直ぐ見つめられるときも、長い睫毛に縁取られた目には吸い込まれるような色気を感じる。

その神様からのギフトを、全く自覚していない様子の人に萌える。



10年ぶりにぶり返したメニエール病。

非常に厄介だから10年ぶりのあの病院へ行かなければ。

あの、真っ直ぐと前に延びる漆黒の睫毛を持つ耳鼻科の若先生のところへ。

先生に耳の中見てもらわなきゃ(恥ずかしい…)


昨日は発作で立っていられないほどの目眩だったせいか、いつもの淡々とした口調ながら

「ここで休んでいきますか?二時間くらい(点滴)」

と誘われちゃった。

諸事情により断らなければなかったのが残念。

次の発作の時には、ぜひそうします(点滴)


めんどくさい通院も睫毛先生に会えるなら足も向く。

なのに、先生ったら薬2週間分も出すの?

先週までは1週間分で「また来て(検査に)」と言ってたのに…!

もしかしてメニエール病に飽きたの?



早く治って欲しいけど、睫毛先生に会えないのは寂しい…
去りがたし。


手にある内には気づかない。

手にある内には必要ない。

そういった些細な水滴のようなものどもが集まって、
大きな滴を垂らすのです。

その滴は時折急激に目頭に伝わって、
心は乾いたままなのに、潤んだ瞳を生むのです。

心より先に、瞳に届くのです。
実家に越して早一週間。

やっぱりお酒が足りなくなる日はあるわけで…

徒歩10分が最寄りのコンビニ。

遠いと思いつつ、つい外に出てしまった。

玄関を開けた瞬間に目に飛び込んで来たのはきっかりの半月と、オリオン。

宵の口に一等輝く金星は、紛れてしまって分からない。

それほどに、空が広い。

同じ盛岡なのに、山に少し寄っただけでこんなに違うものか。

岩山展望台の灯りも近い。


直近で、多分私は文字通り死ぬほど頑張らなければならなくなると思う。

ロングスリーパーとか言ってられないあの日々がまた来る。

やっぱり実家に戻って良かった。


家族と共に、この夜空がきっと、私を励まし慰めてくれる。
普段ならもう寝てる時間なのに、飲んでる私。

いかん、明日が大変なのに何しとる。

まあ、お風呂のお掃除も済ませたし(歯ブラシも飛び出す大掃除。勢いでぶつけて指流血)、
後は起きたらお布団をしまってベランダの掃除で粗方いいかな。

いい?

あ!洗濯物取り込んでねええ!!!
ヤマダ(仮名)さん、居なかった…

あー、もう会うことないんだろうなぁ。

理想のコンビニ店員だったなぁ。


はあーさようなら。


まあ明日からは別のヤマダ(仮名)さんが出来るんだろうが、
今は雰囲気を出すために何となーく寂しいふりしてみよ。