カルバートン・スミスの告白

カルバートン・スミスの告白

ふたつ、不埒な悪行三昧……。

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今年はちゃんと選出できました。(笑)
 
 

 

楽曲部門

1位  灰toダイヤモンド / BEYOOOOONDS
  3.0pts. そもそも、様々なコンセプトのアイドルグループが雨後の筍のように頻出したアイドル戦国時代以後に、「あの」ハロプロから「演劇+コメディ」コンセプトのアイドルが誕生したことは不思議でしょうがなかった。だが、この曲が登場して、ようやく「BEYOOOOONDSのこの数年間は、この曲のための数年間だったのでは?」とさえ思った。ディレクションが病膏肓に入る向きのハロプロがただのファンクをやるわけがない。いつものトークボックスに電子ピアノはもちろん、しかもボーカル四重奏、ホイッスルボイスのフェイク付きという鰻重に天ぷらそばの添えられたようなゴージャスな構成に。山﨑夢羽卒業後の武道館公演では、この曲を軸にしてステージ上空にミラーボールが回り、これまでの様々なジャンルの曲が武道館をダンスフロアに変えて見せた。これからこの曲がBEYOOOOONDSの名刺代わりの楽曲となることは、まず間違いない。
2位  なんだかセンチメンタルな時の歌 / モーニング娘。'24
  2.5pts. 初披露となった日本武道館公演。イントロの数音でバラード調の曲と分かって肩を落とすファンが満座を占めるなか、アリーナ席の一角から一人のモーヲタが「Fuuuuu!」と叫んだ光景が忘れられない。それだけ新規のファンを獲得できたことは喜ばしいのだが、モーニング娘。の真骨頂はやはり「もののあはれ」を体現したような、または夢幻能のような、日本語でしか表現できない「切なさ」を身体化した楽曲群にある。それはモーニング娘。の代表作であるLOVEマシーン』の中でさえもエッセンスとして入っていることを古参のモーヲタは感得している。そこをエスプレッソマシーンで抽出したのがこの曲。六連符で畳みかけるA~Bメロの孤独感。サビで解放される業の肯定。某屋内音楽フェスの一曲目に披露されたときにもSNSで激しい批判を食らったが、呆気にとられる韓国アイドルファンの横で「どんなもんだい!」と胸を張るわたくしがありました。(笑)
3位  トウキョウ・ブラー / Juice=Juice
  2.0pts. 何かあると昭和後期から平成初期のシティポップをカバーしてきたJuice=Juice。この曲が登場して、今まで無理にカバー路線を攻めていた理由がわからなくなった。(笑) 楽曲の世界観も都会を自動車で駆け抜ける様子を描くなど、まったく昭和後半の雰囲気だし、Bメロの暗黒さもサビへの盛り上がりのいい助走になっている。植村あかり卒業後、段原瑠々・松永里愛のダブルヘッダー構成が本格化となり、メンバー各人の技能向上もあって新時代のJuice=Juiceを体現する楽曲のひとつとなった。暴論だが、もはやこういう楽曲を歌うのがJuice=Juiceだと言われてもいいのではないか。わたくしはそう思うのだが、諸氏の意見も伺いたいところではある。
4位  ムカ好き! / モーニング娘。'24
  1.5pts. 各動画サイトで、アイドル戦国時代もかくやとばかりに、わかりやすいキュンキュンアイドルソングを引っさげたアイドルグループがサビを切り抜いたショート動画を乱れ打ちしているが、そうしたFRUITS ZIPPERなどの登場を、われらがつんく♂も見逃してはいなかったのはさすがというしかない。宇多田ヒカルなどのR&B楽曲に対抗したファンク路線、PERFUMEなどのテクノ路線の先鞭となったEDM路線などなど、つんく♂はその時代時代を意識して楽曲制作をしてきた。『なんだかセンチメンタルなときの歌』を作っている一方でこういう曲も作っていたことに古参のモーヲタとして改めて脱帽した。その気合は「っぴょん!」の一言に凝縮されてると思う。
5位  圧倒的LØVE / 稲場愛香
  1.0pts. この曲こそ、稲葉愛香の正しい使い方であるとあえて言いたい。天性のアイドル声。女子が憧れる女子の要素を全部乗せしたような外見と性格。「あざといを演じろ」と言われると何のひねりもなく、将棋の棒銀のようにまっすぐ敵陣に向かっていく潔さ。キラキラのエレクトロポップはこのジャンル自体が彼女の登場を待ちかねていたような当てはまり方で、もっと知られてほしい楽曲だと心から願わずにはいられない。

MV部門

1位  嵐のナンバー / 佐藤優樹
  3.0pts. この楽曲に至るまで、様々な葛藤があったことをインタビューやソロイベントのコメントなどで知った。すべてを捨てて、また一から出直す気持ちで臨んだ曲は、彼女のために200トラックにも及ぶ楽曲から自身が選曲したものだという。MVでは初の男性ダンサーを従えての構成となったが、彼らからも刺激を受け、製作現場からも数々の刺激を受けて、ただディレクションの指示通りに動くのではなく、自分が何を表現したいのかをその場その場で考えながら撮影したそう。前作のMVでは、これを観た同期の石田亜佑美から「まーちゃん、ちゃんと踊ろうか」と諭されて、後輩の加賀楓とともに練習したそう。ソロの重圧を自分なりに咀嚼し、表現するのだという覚悟が垣間見られた今作。石田亜佑美も納得の仕上がりだと思う。
2位  今夜はHearty Party / Juice=Juice
  1.5pts. また竹内まりあのカバーかと思ったが、映像作品は全く別の評価とする。(笑) 衣装のコンセプト。冬のパーティー感。各メンバーの個性の抽出具合、すべてにおいて完璧。「Juice=Juiceってどんなにグループなの?」と訊かれたら、この映像を見せるのもアリだと考える。それくらい的確であり素晴らしかった。
3位  勇敢なダンス (Group Lip Ver.) / モーニング娘。'24
  1.5pts. 本編に病欠のため参加できなかった弓桁朱琴のための映像かどうかはわからないが、こうやって映像化できて本当に良かった。グループリップなのに、躊躇して前に出られないメンバーもいて、そういうのが映像の端々から伝わってくるのもモーニング娘。らしいところ。グループの公式YouTubeチャンネルで公開された鑑賞会で、横山玲奈が「なにかというとアーチ作りすぎなんですよ! ひとつのノリができるとモーニングってこすりたがるから!」と言っていたのも印象的。
 

YouTube部門

1位  モーニング娘。'24 - 恋愛レボリューション21 / THE FIRST TAKE
  3.0pts. 実はこのチャンネルのことをほとんど知らずにいたのだが、やってみればなるほど年末の民放テレビの歌謡祭番組に出演するよりも、こちらで世界中に発信し、いつでもどこでも観られます、というようにするほうが訴求力は上がるのではないかと感じた。ハンドマイクでのパフォーマンスはこのチャンネルでは異例らしいが、一時代を築いた振り付けとともに、この楽曲があらためて世界中の音楽ファンの下に届くであろうことは、同時代を生きたモーヲタとして本当に誇らしい。実際にこの動画にリアクションする海外のユーチューバーのリアクションも観たが、振り付きでもブレることのない生歌で、ひたむきに楽曲に向き合う姿に感動したという意見がほとんどであった。また、モーニング娘。自体も音楽業界との関わり方をあらためて模索してゆくフェーズに入ったのだろうと思うと楽しみでしかない。
2位  モーニング娘。'24小田さくら、弓桁朱琴に写真集『SAKURA FLOW』をサプライズプレゼント!
  2.5pts. 小田さくらに憧れてモーニング娘。加入を決めた弓桁朱琴。その偽らざる姿をおよそ9分間に凝縮した貴重映像である。天地も照らさんかとばかりのはじける笑顔は、観ているこちらも自然と笑顔になる。彼女もいつかは写真集を発売し、彼女に憧れて加入した新メンバーがその写真集を見て満面の笑顔を届けてくれるであろう。そのときはもしかしたら小田さくらはモーニング娘。を卒業しているかもしれないが、YouTubeのおすすめ欄にその動画が再生されている横でこの動画が挙がっていたら笑いながらも泣いているのだろう。そのときが楽しみで仕方がない。
3位  やまざきめいのパンダさんだいすき!! めいちゃんの休日。小田さん、石田さんと一緒 inアドベンチャーワールド
  2.0pts. 山﨑愛生を実の娘のように可愛がる石田亜佑美を存分に味わえる映像。石田亜佑美卒業の前にこういう映像がアーカイブに残っただけでも価値がある。山﨑愛生がアドベンチャーワールドのパンダさんを観たいと言ったのを受けて、自分がカメラマンをしたいからと石田亜佑美自ら立候補したそうで、立候補したからか完璧なカメラワークで感心した。いつかのDVDマガジンでライオンを「これトラ?」と言った石田亜佑美の姿が再び映像化されている点でこちらを選んだ。
4位  復活!?段原レポーター&遠藤レポーター誕生!!《オフショット》Juice=Juiceの日2024
  1.5pts. そういえば、段原瑠々はもう最年長でリーダーだったんだと、わかっているのに実感。年少メンバーが年貯葉面ハジーに翻弄される姿こそがこの企画の眼目であったので、レポーターが最年少の遠藤彩加里に移行するのはやむなし。ぎこちなくもレポーターたろうとする姿に、メンバー全員メロメロだったが、視聴者全員メロメロだったはず。
5位  モーニング娘。'24 横山玲奈・北川莉央・岡村ほまれ『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』遊んでみた!
  1.0pts. 横山玲奈は北川莉央を相方と呼び、岡村ほまれとはバスの離れた座席に座っていても大声で会話している仲だという。とにかくゲームのルールとか細かいところは全部無視ししてもいいから、黙ってこのわちゃわちゃした雰囲気を楽しむべき動画。

推しメン部門

   弓桁朱琴
  春ツアーラストの武道館公演では体調不良でほとんど参加できず、石田亜佑美のラストソングとなった『勇敢なダンス』のMV撮影では病欠で不参加。加入二年目をしてファンからも体調面について心配される一年にはなった。しかし、意地強さなら誰にも負けない彼女は、まさに千尋の谷底に落とされた小獅子が岩壁にへばり付いてなんとか登ろうとしている一年であったともいえる。長かった髪をばっさりと切り、すべての先輩から吸収できるすべてを体得してやろうという眼光の鋭さを、われわれモーヲタは見逃してはいけない。弓桁は先日の石田亜佑美の卒業コンサートで、けしてまだ逞しいとは言えない背中を見せて「いつかこの背中でモーニング娘。を引っ張る存在になってみせます!」と宣言した。石田亜佑美の培った「青き炎」は、この鼻息の荒い最年少の「深紅の火種」に継承された。その情熱を、これからも温かい目で見守り続けなければならない。

モーニング娘。も25周年を迎え、自分もいよいよ而立の年齢が近づいてきたのかと思うと感慨もひとしおなのですが、この楽曲大賞も21回を数えて、公式ももはや無視できないすごい大会になりました。

 

去年はかなり適当にやった覚えがありますので、今年ばかりはちゃんとしたいと思います。

 

 

 

  楽曲部門

 

第五位

 

Night Light (feat. 道重さゆみ) / Night Tempo

 

 

 

韓国人DJのNightTempo。日本の昭和後期から平成時代前期の歌謡曲を大胆に編集して世界中のクラブのフロアを沸かせている異色の才能である。

 

 

 

↑フジロックフェスティバルにも出演。満員総立ちのフロアを躍らせた。

 

薄くエフェクトをかけている歌声が心にしみる。モーニング娘。のEDM時代のを支えた歌声を、NightTempo氏はよく見抜いたと思う。歌への感情を極力抜いて曲全体のグルーヴ感を大事にしている。

 

 

第四位

 

Juice=Juice『ノクチルカ』

 

※アルバム『terzo』より

 

 

もしも、三年前に『プラトニック・プラネット』が発売されていたら、間違いなく一位に押し出していたはずだが、三年も伏し漬けにしてこれまでの卒業メンバーの声も入れましたんで何とかご勘弁をと言われても『三年目の浮気』もびっくりの「♪馬鹿言ってんじゃないよ」だ。

 

アルバムは全体的に歌曲が多く今後Juice=Juiceのライブの中でも取り回しされるのであろうが、どれもこれも瀟洒で、良くも悪くもおさまりが良すぎる。

やはり五人時代のいなたさが乳酸発酵している楽曲をどうしても求めてしまうし、実際にJuice=Juiceのコンサートを観ても盛り上がっているのは五人時代の曲である。

 

そんななか、ちょっと懐かしの平成シンセサイザー歌謡の系統を大胆に持ってきてくれているのが松井寛。モーニング娘。『笑顔YESヌード』はいまだに平成時代にタワーレコードに通っていた青年=令和のオジサンには大人気だし、五人時代の東京女子流の楽曲の数々はアイドル戦国時代のあだ花であると言っていい。

 

 

 

 

『生まれたてのBabyLove』もおしゃれ感よりも他交換を優先させた作りだったし、『TOKYOグライダー』も人工的なキラキラ感の強いサウンドがJuice=Juiceの五人時代以降の過渡期を代表する楽曲になったと思っている。

 

 

 

 

そして、この『ノクチルカ』

松井寛が編曲として再びハロプロの曲を手掛けてくれたうれしさがあったし、より東京女子流時代のサウンドに寄っているあたりも挑戦だなと感じた。意外とすんなりメンバーが歌いこなしていて、Juice=Juiceの楽曲として落とし込んでいたのはさすが。

 

 

第三位

 

宮本佳林『優柔不断だね、Guilty』

 

※アルバム『ヒトリトイロ』より

 

 

Juice=Juiceのアルバムも、BEYOOOOONDSのアルバムも、佳曲は多いのだが、アルバムCDの特徴でもある「繰り返し聴けるか」に照らし合わせるなら、ちょっとだけカロリーが高すぎる。

カロリーが高いのはそれでもいいのだが、もう一度むさぼるほど聴きたいなるかというとそんな感じはしない。

モーニング娘。の『セカンドモーニング』『4th~いきまっしょい!~』など、名作と言われるアルバムのカロリー度数はすごいが、やはりこれらは出色で中毒性があり、気が付いたらすごい時間を削られていたという記憶がある。

そういう意味でいい具合の中毒性があり、聞き手をしばらくの時間旅行に引き込んでしまう宮本佳林の歌声は令和の至宝であることに間違いない。

 

 

 

第二位 

 

つばきファクトリー『アドレナリン・ダメ』

 

 

 

 


2.5 ブラスロックがクールに決まっている。岸本ゆめのの歌声があらためてグループの背骨となっていることは言うまでもないが、新メンバーの歌唱力(≒表現力)が新生つばきファクトリーの骨格となっていることを改めて確認させられた。

 

 

第一位

 

モーニング娘。'22『大・人生 Never Been Better!』

 

 

 

久しぶりのフィリーソウル。ホーンセッションの爽快さといつまでも聞いていたいグルーブ感はモーニング娘。でなければ引き出せず、彼女たちの声だからこそ味わえると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はいはい。2021年の「兜太俳句新人賞」の落選展をやりたいと思います。

個人的に、何かの賞を出すのは、自分が生きた証拠を残すことだと思っておりまして、別に賞そのものをいただきたいとかいうことではございません。
それでも俳句ですから、読んでいただいた方に少しでも面白いと思われるものをつづり続けなければならないという感慨だけは持とうと思っております。
 
よろしければ、感想なりとなんでもよろしいので、コメントいただけると幸いにございます。
 

タイトルは「青春の旗」です。

縦書きは画像で。そのあと、横書きに続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「青春の旗」  青島玄武

 

スカートは青春の旗雲の峰

東京の蚊を埼玉へ運びけり

夕立や大江戸線の駅出れば

足元に街の灯天に蛍の火

山も空も皆になるまで不如帰

蜘蛛の巣を潜り質屋に入りけり

ぞんざいな値札の裏の日向夏

手から手へ旅してゐたりさくらんぼ

木漏れ日に日照雨の続く大祓

梅雨明けの廊下を走る男子かな

ダイハツの軽トラックも暑気中り

側にいて遠きものなり生御魂

黙々と自転車を漕ぐ裸かな

桜島風の亡骸なりにけり

爽涼やパンを失敗したパン屋

「あぶないからはいらないで」とコスモスが

灯の消えぬ夜長の村の体育館

名月と小さき海を渡りけり

ボール持つ子供を抱く野菊かな

傘なくば走るしかなし稲の秋

水音の溢るるばかり吊舟草

林檎なら剝いてあるものしか食はぬ

だいたいの山がだいたい紅葉せり

女物の財布を拾ふ十三夜

戸車の鳴るたび秋が深くなる

行く秋や向かう岸まで切る鋏

歌ひとつ覚えて冬の備へとす

野良犬に落葉の城を案内(あない)され

髭剃つて水に流せり冬の蚊も

病院にヤンキーとゐる小春かな

冬の雨高架下なる画廊かな

初空と幼なじみの楠の巨樹

門松や山に埋もる小学校

ドアノブに注連縄掛けてゐたりけり

マフラーの上に安らぐイヤリング

浴室の中まで目刺焼く匂ひ

ひねくれて育ちし春の大根かな

ガソリンを入れて菠薐草もらふ

後ろ向く花なかりけり黄水仙

春の風邪引きし間に背の伸びてゐし

充電がまだ半分の朝寝かな

散る花はみな振り返り振り返り

チューリップ畑横切る選挙カー

鯊釣りに出る三台のスクーター

藤見せて是れ藤色と教へけり

遠足のまた塊に戻さるる

太陽へたんぽぽの道続きをり

鶯や指まで舐めて握り飯

温泉に入りて出られぬ遅日かな

卒業しすぐに海へと走りけり

 

       (了)

 

 

なお、角川俳句賞50句のほうも落選いたしておりますので、そちらは「週刊俳句」の『落選展』に投稿いたします。

 

ちなみに、去年の落選展に出品した「辛夷の花」50句はこちらから。