<新潟県>~おっさん3人冬の旅・1日目④(鮭の町・村上散策) | 花咲く旅路

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旅、グルメ、MONO、自分を幸せにしてくれるものを記録します。

 

村上散策、お昼に一度駅前の「石田屋」に食べに行き、お酒もいただいて、

 

再度、村上の散策スタートです。

 

お昼に「石田屋」で落ち合った先輩おふたりとは別行動。

 

温泉宿のチェックインまで私は村上観光、おふたかたはどっかでお土産でも買うのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12時30分、ふたたび歩きはじめました。

 

相変わらず天気は悪い。

 

 

 

 

 

午前中、市街地を巡りましたので、昼からは市内を流れる「三面川」の方面へ。

 

 

 

 

 

永徳 鮭乃蔵

 

1934年(昭和9年)に食料品、海産物、酒類の小売店として開業。

村上名産の鮭製品「塩引き鮭」や「鮭の酒びたし」を販売しています。

他では見られない、鮭の皮で加工した鮭皮財布や名刺入れなども。

2階の鮭干場には約8,000本まで鮭が吊るせる干場があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前から歩いて10分くらい。

 

村上市鮭公園          イヨボヤ会館

 

 

 

 

「村上市鮭公園」

鮭の遡上で知られている「三面川」の畔にある公園で、広さは約7.8ha.

園内には人工河川や池、水車、滝、あずま屋、芝生広場があります。

中心施設として「イヨボヤ会館」があります。

 

「イヨボヤ会館」

”イヨボヤ”とは、村上地方の方言で鮭のことです。

館内では、鮭をはじめ、様々な淡水魚等を観察できます。

鮭漁法に使われる漁具の展示、コンピューターゲームで楽しくサケのことが学べる

「こどもサケ科学館」など、鮭の生態や村上の鮭文化を知ることができます。

「三面川」の分流「種川」の中をガラス越しに観察でき、

自然の川の様子や秋には遡上する鮭を見ることができます。

1987年(昭和62年)の開館。

 

村上と鮭のつながりは深く、平安時代の文書である「延喜式」に、

この地域で捕れた鮭を朝廷へ献上していた記録が残っています。
江戸時代になると、鮭は藩の財政を支える貴重な財源となり、

「種川の制」という画期的な保護増殖システムが確立されました。
 明治時代になると鮭の人工孵化増殖を導入し、さらなる資源の保護が進められます。

これらの取組みにより、遡上する鮭は年々増えていきました。

1884年(明治17年)には、約74万尾の大豊漁を記録しています。

このとき、鮭1尾と大根1本が同じ値段であったと伝えられています。
 村上では、正月などの「祝い」の日には、必ず鮭料理が食卓に並びます。

鮭を恵みの食材として、頭から尻尾まで余すことなく料理に使うことから、

鮭を使った料理法は100種類以上あり、今もなお鮭の食文化が継承されています。

 

 

 

 

 

                       サーモンシアター

「塩引き鮭」が吊されています。        「三面川 サケの物語」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニ孵化場

1階にあり、様々な淡水魚を水槽展示しています。

10月1日頃には鮭の人工ふ化槽を設置し、鮭の生命誕生の様子を見ることができます。

 

 

 

 

 

稚魚がいっぱい泳いでます。          卵!

 

 

 

幻の魚として名高い「イトウ」。        こちらは「ヤマメ」。

 

 

 

パネルで孵化に関して説明されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづいて、地下の     生態観察室     へ。

 

 

 

 

淡水魚を展示した大型水槽が並んでいます。  「チョウザメ」とかいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーモンロード

 

ブラックライトで青白く輝く壁面には、幻想的な鮭の群れが 浮かび上がっています。

天井は川の流れを表し、照明は、やわらかく川底に差し込む太陽の光を表現しています。
自然の川へと続く緩やかなスロープとなった通路は、「三面川」をイメージしたもので、

歩くごとに壁面に映し出される産卵までの鮭の生態を通して、

訪れる人の心を川の中へと誘い込みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーモンロード」を抜けると、

青砥武平治記念コーナー          

 

 

「青砥武平治記念コーナー」

「青砥武平治」は、鮭の母川回帰の習性を利用して、

「三面川」に分流「種川」を考案した江戸時代の村上藩士です。
測量技術の「清水流規矩術」の免許皆伝者であった「武平治」は、

その技術を「種川」造成のため大いに発揮し、31年もの歳月をかけて、

「種川」は完成しました。

しかし、「武平治」は種川の完成を見ることなく76歳でその生涯を終えました。
「武平治」の考え出した「種川」で、世界初の鮭の自然孵化増殖に成功したのです。

「種川」造成の根底にある鮭の保護増殖の考えは、現在もなお引き継がれています。

「種川の制」が出来るまでの歴史と功績を、

分かりやすいアニメ映像とパネル展示で解説します。

 

 

 

 

 

 

 

三面川鮭観察自然館

 

 

「三面川鮭観察自然館」

全長50m、幅8mの大観察室。

「三面川」の分流「種川」に10カ所の観察窓が設置され、

生息する生物を自然のままに観察できます。
秋には遡上する鮭の群れや、タイミングが合えば神秘的な産卵シーンを観察できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階に戻って、   三面川のサケ漁    の展示。

秋の風物詩「居繰網漁」に使用されている川舟をはじめ、

鮭漁の様々な漁法や漁具を紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

鮭川の番小屋

 

 

 

 

川を見張るための「番小屋」は、大正時代には10数カ所に設置されていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セナミクジラの骨格化石

 

 

1300万年前のクジラの化石やって。

現在のミンククジラの遠い祖先にあたる絶滅種のものとされます。

古い地質時代のクジラ化石の発見事例は極めて少ないもので、

特に脊椎骨が20個連続して発見されたのは初めてのケースと記されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

村上歳時記

鮭料理の紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮭の保護増殖は三面川からはじまったコーナー

 

 

 

 

 

 

江戸時代、村上藩で行われた自然ふ化増殖事業「種川の制」。

明治以降に旧村上藩士たちの手によって運営された鮭の人工孵化化場「鮏産育養所」。

「三面川」と村上の人々の努力によって生まれた鮭の資源保護育成事業、人工孵化事業を、

歴史と共に紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮭の生態・世界の鮭とマス

 

水中をイメージさせる青いトンネル。

鮭の仲間たちをカラー図版と実物標本などを通して、その特徴をわかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

郷土と人々のくらし

 

 

「三面川」流域に暮らす人々の歴史、風俗、風習を、民具、道具でたどります。

 

 

 

 

 

 

 

三面川・魚の宝庫

 

 

緑豊かで清冽な流れの「三面川」には、さまざまな魚がすんでいます。

この地方独特の漁具や漁法に加え、アユとヤマメの増殖法なども紹介しています。

 

 

 

 

 

 

村上の鮭文化

鮭皮を使った商品。              缶詰のデザイン。

 

 

イヨボヤ(鮭)、カナ(雄)、メナ(雌)、ハラコ(鮭の卵)、ドンビコ(鮭の心臓)、

ナワタ(鮭の内臓)など、村上には独特の鮭言葉が多くあります。

先人達が築いてきた村上の鮭文化を詳しく紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

こどもサケ科学館        村上の自然

 

 

「こどもサケ科学館」

鮭についての豆知識を、コンピューターゲームで楽しく学べるコーナーです。

 

「村上の自然」

村上を、地勢、地形、自然環境から紹介。

また、淡水魚の標本を展示しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3階の休憩スペースです。

 

「鮭公園」や「下渡山」が望めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく~)