”非情”であることの”強さ”とは | バカ国民帝国日本の滅亡◇FooL JAPAN!◇日本人人間化計画

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【著作権フリー・人はだれの所有物(奴隷)でもありません。身も心も、著作物も所有物ではありません。所有し、支配してはならないものです。】幸徳秋水死刑100年の怨念、乃木希典自刃100年の無念を引き継ぐ”呪い”のブログ…

ラオウの”非情”…志々雄真実の”強さ”…漫画の世界にしばしば登場しているこの”ふたつ”…


マキャベリの”君主論”でも、君主に”非情さ”、”強さ”が求められるようなことが論じられています。



しかし、具体的にはこういうことですよ…『史記』に出てくる冒頓(ぼくとつ)の話…


秦の帝国が瓦解して、項羽と劉邦が覇権を争っていた頃のこと…

後妻が産んだ子供をかわいがる父に疎んじられた単于(君主)の長男冒頓は人質に出されてしまいます…単于の命令は絶対…奴隷として扱われ、紛争が生じれば最初に殺される身の上…


しかし、処刑される寸前、冒頓は振り切って戻ってきますが、父はとぼけている…


そこで父を信じられない冒頓は、自分に忠実な部下を作り上げることに専念しました…

それは、どこまでも”非情”に自分の命令に従う部下の育成でした…

まるで、日本人みたいな人間を部下にしたかったんですねw…


訓練はさらにエスカレートしていきます…

実際、戦場では鉄砲を撃たせても、20%くらいしか引き金を引かない(引けない)そうです。


鉄砲が100丁あっても、これでは20丁しかないのと同じことです。


「人を撃つ」となると、身がすくむんですね…


剣術においても、人を斬ったことがない者は、いざというときに身がすくんでしまって斬れない…


よって、躊躇なく人を殺せる者が戦場では圧倒的に有利になります…



そうやって、ふつうにためらいなく引き金を引けるように訓練して、発砲率が40%になれば、鉄砲の数が倍になったのと同じことです。


射撃の腕前がいくらあっても、兵士や鉄砲の数が相手を上回っていても、本当の”戦力”は、殺人マシーンに訓練された者たちだけです。


”勇者”とかいうのは、そういうことができる人間ということなのです…


明治維新で、平民に鉄砲をもたせ、このときだってためらいなく引き金を引けるように訓練したはずです。

こうして冒頓は、自分を裏切った父を無き者にしてしまう…


まさに、この決起のために育てた部下たちです。


もちろん、殺すのは父だけではありません…

遺恨のもとになる全員を抹殺…これによって冒頓は一族を束ねます…


「まだ若い」と舐めてかかった近隣部族も、徹底的に侵略してしたがわせてしまいました。


マキャベリがどうこう言う前に、世界の現実は”非情”であることが、生き残る道だったのでした…


甘いことを言っていては、生き残れない…



人間の世の中は、基本的には、いまなおそうした野蛮さのただなかにあるのです。


大河ドラマなどでは、美和が大奥に取り入って側近に成り上がり、情に訴えて”お上”を動かすみたいなことをやっていますが、この”非情”な世界に、そのような”甘え”がどれだけ通用するものでしょう?


法の支配が存在しない日本「社会」においては、いまなお権力にいかに媚びて”おこぼれ”をもらうかという卑しい文化が当たり前のように通用しているのです。


それは、人権を掲げる国には、「あってはならないもの」です。



とはいえ、この卑しい、薄汚い文化の背後には、こうした”非情”、”冷血”な支配の論理が存在しているわけです。


主権在民国家においては、人民こそがこの”非情”かつ”冷血”な支配に自ら抗して戦うことが義務付けられているというのに、日本では皆が皆、「長いものには巻かれろ」と権力に媚び続けています。


愛だの希望だの…権力相手にそんな甘いことを期待してはなりません。


同じ人民すら多くは、敵の手先となっているのが現状でしょう。



一切の”甘さ”は、捨てねばなりません。”非情さ”と”冷血さ”は、こちらにも必要なのです。


敵が敵なのですから…



まあしかし…それでも”非情さ”の”強さ”というのは、実は…「バカは無敵」と同じ道理です…


こんなことでいくら”強い”といっても、全然褒められたものではありません。



”非情さ”、”冷血さ”を持つとはいっても、彼らと同じことをやっていたんでは、敗北と変わりません。


本当の意味で「勝つ」というのは、とてもむずかしいことですね…