”われ思う、ゆえにわれあり”②~本当の自分 | バカ国民帝国日本の滅亡◇FooL JAPAN!◇日本人人間化計画

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【著作権フリー・人はだれの所有物(奴隷)でもありません。身も心も、著作物も所有物ではありません。所有し、支配してはならないものです。】幸徳秋水死刑100年の怨念、乃木希典自刃100年の無念を引き継ぐ”呪い”のブログ…

”われ思う、ゆえにわれあり”…


…「自分の存在だけは確かだ」…という気づきなのだが、大事なのは…


…それくらいしか信じるに足るものはひとつもない…という現実認識の部分である…



自分の存在だってちっぽけで…宇宙の中で”一瞬”を生きているにすぎないというのに…



その頼りない”自分”…”われ”…以外、「存在している」と自分が確認できるものは何もない…



われわれは五感や学術知識を持って世界を認知しているつもりになってはいるが、実はなにひとつ確実に「知っている」ものはない…



つまり、このデカルトによる”哲学の第一原理”は、”無知の知”の自覚であり、”一切が空”であることの”発見”にほかならない…



そして、それは同時に「自分以外を頼りにできない」という現実の認識でもある…


”自燈明”…



奇しくも、神も仏も信じない…おのれだけを頼りにする…という”無宗教”者の言っていることと、デカルトや仏の教えは共通しているのである…



( ̄∇ ̄) さて…それではその唯一頼りにできる…”自分”…とは、何なのでしょうね~


(-"м"-;) これがまた…以外に”謎”でしてな…


(*`∧´)/ ”我執”はいけない…と教える仏教が、”自分を頼りにせよ”と教えることの矛盾…



(>。☆)b 要は、”本当の自分”と、”本当に自分ではない自分”がいるということ…


(-。-;)b ここの気づきのない者は、一歩も教えの”先”に進むことはできないのです…


 
修得した奥義”天翔龍閃”以外では破れないはずの”九頭龍閃”を


あっけなく宗次郎に破られて背中を斬られた剣心…


まだ”本気”を出していない宗次郎に剣心は勝てるのか…ってシーンですね…



しかし、宗次郎の方も”仕留めたはず”なのに思いどおりに倒せておらず首をかしげる…


そして、それが宗次郎の”焦り”を引きだしてくるのですね~



「本気をださねば剣心を倒せない」と思うものの…


「全力をだす」=「精神的に余裕がない」=「無感情ではいられなくなる」…



感情がでてくれば、剣心に”先読み”を使われてしまう…



…ってことで、背中を斬られた剣心よりも追い詰められていたのは、実は宗次郎の方だった…


そのなかで甦る過去の記憶と、受けた深い心の傷の痛み…



酷いいじめを受けていた宗次郎…それでニコニコ笑っている”クセ”がついてしまった…


笑っているのが一番被害が少なかったからだ…


(ノ´▽`)ノ そういや…太宰治の『人間失格』でも主人公は、道化を演じていましたな…似ています…



(゙ `-´)/ 「自分は本当の子ではないから」という宗次郎に「違うな」と志々雄…


「お前が弱いから悪いんだ」




黒人が差別されるのも、女性が差別されるのも、「弱いから悪い」ってことになるのかな…


所詮、この世は弱肉強食…


ついに家族に殺されそうになったとき…宗次郎の取った行動は?…




なんでこんなに不自然に子どもの宗次郎が強いのかは”謎”ですが…ともかく…一家惨殺…


『進撃の巨人』で、初めてミカサが人を殺す場面を思い出しますが…


このときから、宗次郎の行動理念が「強ければ正しい」になっていくのですよね…


しかし、ここの記憶が甦るにつけ、宗次郎のこころは乱れていくのです…



イライラしてくる宗次郎…突如、出てくる支離滅裂な”問い”…


あの時あなたは僕を守ってくれなかったじゃないですか


あなたが正しいというなら、なんで守ってくれなかったんです?



(-""-;) この”歪む”パターン、『北斗の拳』のサウザーはじめ悪役のそれといっしょですねww


まあ…”定番”ってやつでしょう…


エロビデオだろうとアクションだろうと”ストーリー”が必要で、それがないと”燃え”ませんからね~


(ノ゚ο゚)ノ しかし、それでも上のセリフをこう変えてみると?…


神様は僕を守ってくれなかったじゃないですか


神様が正しい(または”いる”)なら、なんで守ってくれなかったんですか?



マンガで見るとはっきり”幼稚”とわかる思考を、一部”神様”に変えてみるだけで、


けっこう多くの人がこう考えているんじゃない?って気づきません?


その幼稚な思考が、剣心と全力で向き合わねばならぬ事態となって吹っ飛び始める…




”無宗教”の世間様も、剣心と向き合ったこの宗次郎も


イライラし、「自分がおかしくなっていく」といいますが…



どうですか?…



おかしかった思考が正常化に向かう過程でしょ?…



”何が正しいか”なんて、わからない…


宗次郎は初めてその”原点”に立ち、思考が復活するのです…



そして、”本当の自分”が立ちあがり、声をあげる…


自分は、本当は泣いていたんだ!自分は殺したくはなかった!



宗次郎は、ずっとこの自分のこころを殺して生きてきた…


「この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」と言い聞かせて…



(ノ´▽`)ノ 「この世は”やったもん勝ち、勝たなきゃ意味がない」…ってのといっしょですな…



(-。-;)b 日本には、いっぱいいっぱい”宗次郎”がいるんじゃないのか?…


たとえ、”弱肉強食”という現実があったにせよ…そこで何を選択するかは人それぞれ…


どれが”正しい”なんて簡単には言えないけれど…ひとつ確かなことがある…



自分はどうしたいのか自分はどう思うのか…というトコロ…真実



ここんところが前回やった”自燈明”なんだよね…



それで宗次郎は、このあと志々雄と袂を分かつ…なにせ志々雄はこういうタイプだから…



これは志々雄の真実ではあっても、剣心や宗次郎の真実ではないのですね…


あなたの真実は?…志々雄と同じですか?それとも…?