日本やアメリカは、民主国家でしょうか?…
仮にそうだとしても、「平等社会」とは言えますまい…
古代、ギリシャには奴隷制があり、インドにはカースト制がありました。
しかし、それにもかかわらず、民主主義や法の支配といった真理の政治の基本が作られていました。
日本やアメリカも、なお差別があり、厳しい階級があり、奴隷労働(原発労働などはそうだろ?)があるのですから、紀元前の国家システムと大差ない位置にい続けているのです。
上部のほんの数%を支える人間のピラミッドという構図に、まったく変化はないのです。
…にもかかわらず、少し前「一億総中流意識」と、日本で言われていました…
たいへん幸福な時代を、ひとときを、日本人はおくってきたのではないでしょうか?
そして、民主主義の基本も理解していない無知な国民だらけの日本にあって、古代のギリシャやインドより、自分たちが進歩していると錯覚し、うぬぼれているサルたちの島…
…それが、現在のありのままの日本でしょう。2000年前と、レベルが変わらないか、それ以下なんですからね。ひどいもんです。
さて、仏教を広めたアショーカ王ですが、中国やローマなどの統一国家によくみられる暴虐君主と変わるところなく、殺戮のかぎりを尽くしました。
権力の座というのは、人間をそういうところに追い込む性質を持っているんです。
そして、アショーカ王はひどく傷ついてしまいます…無法地帯にい続けていたわけですからね。
そもそも人を殺すということに、通常人は罪悪感を感じ、心に深刻な傷を作ってしまうものなんです。
逆に言えば、そういう罪悪感を感じない外道にとって、権力の座は苦しみを感じない分、居心地がよいところでしょう。政治が腐敗する原因のひとつです。
…で、その「権力」というのは、正義の名のもとに、特定の誰かを殺戮するものですよね?
「偉大な事業」を成し遂げるには「甘いことは言ってられない」とか「犠牲は仕方がない」とか…
要するに、これですね…
こういう考え方は、暴力革命がそうでしたし…ナチスの優生思想がそうでした。
優秀な民族は、何をやっても許される!…
そして、米英などの自称「文明国」の考え方もこれです。
野蛮人を文明化してやるんだと言って、公然と侵略し、略奪してきたのです…
さらに言えば、最近の「日本人は優秀だ」と、とにかく言いたがる連中もこれですね…
自分たちは、選ばれた民族だ…と…だから、他は排除すべきだと…
(´0ノ`*)しかし、その結果は?ただの強盗殺人ですよ…
(=`(∞)´=) 敵は、滅ぼさなければいけないし、悪は、排除しなければいけない…しかし…
やり方を間違えてはいけないのですよ…
正しいやり方で敵を滅ぼし、悪を排除する…
それがブッダやキリストが人々に伝えようとしたことであり、実践したことなのです。
(たとえば「悪人に逆らうな」「右の頬を打たれたら、左の頬も向けよ」)
しかし、自分が「選ばれた」「優秀」「天才」と「錯覚」するとなぜ傍若無人になるんでしょうね?
人間じゃなくて、サルだからですよ。
動物の世界では、群れのNO.1が、「何をやっても許される」からです。
人間の世界では、そうではないのです。動物のままの人間ばかりみたいですが…