ギリシアに都市国家が形成されてきたのが紀元前8世紀。
プラトンが(BC429~BC347)の人だから、このころ民主政治がすでに存在した。
いったい、この時代から何年経っていることだろう?
現代の人類の劣化ぶり…とりわけ日本人の劣化ぶりは惨憺たるものである。
それとも、昔の人々を単純に崇敬すべきことなのだろうか?
民主政治、法の支配だけではない。
”真理の基づく政治”も、人類は紀元前にとっくに実現させていた。
日本の、あべ政治で頂点に達した”ウソ偽りに基づく政治”など、犬の糞ほどの価値もない…
”真理に基づく政治”…それはインドで実現していた。
ときは、ローマがカルタゴと地中海の覇権を争っていたころ…
中国は戦国七雄の時代で、始皇帝となる政が生きた時代、紀元前250年前後である。
そのときのインドはマウリア朝で、秦の中国統一に半世紀先駆けて成立し、三代アショーカ王のときにインド初の統一国家を実現する。
始皇帝が(BC259~BC210)で、秦の統一がBC221年…
アショーカ王は、在位期間が(BC268~BC232)で、始皇帝と同時代の人なのである。
始皇帝の死後、秦は程なく瓦解して、漢王朝に取って代わられるのだが、インドのマウリア朝は秦よりも早く成立して、アショーカ王没後衰退に向かうが50年ほどがんばり、シュンガ朝に取って代われたのはBC180年ごろであった。
このインドの大帝国は、秦や漢と比べて、いささかも見劣りしない感じだが、日本ではあまり話題になっていない。
なにしろ、このアショーカ王は、「阿育王」と記され、仏教を広めた聖人として、そっち方面で語られることが多いという事情があるだろう。
始皇帝や劉邦、曹操と並べて語られてもいい人物なのに…
イメージは人の認識を縛ってしまうのだろうか?
政敵となる兄弟たちを粛清し、征服戦争を指揮して大殺戮もやってのけたアショーカ王…
その獅子奮迅のはたらきは、信長や白起将軍と比べられてもよいものではなかろうか…
ともあれ、アショーカ王は仏教に帰依し、それを熱心に実践した。
自分が実践したのみならず、国政にも反映させ、なおかつ周辺国への布教にも努力した。
今日、仏教が「世界三大宗教」に数えられるのも、彼のはたらきが大きい。
ブッダが(BC566~BC486)であるから、プラトンよりもブッダは100年早い。
そして、BC6世紀に成立した仏教が、日本に伝来したのがAC6世紀…
1000年以上も遅れて伝わっているんだから、日本はまあ立派な野蛮国、もしくは周辺国と言えよう。
さて、仏教の教えに基づいた政治…(聖徳太子のインチキ仏教とは似ても似つかない?)…
それは、ダルマ(=真理、法)に基づく政治であった…
父母や弱者や生き物を大事にしようという、徹底して他者尊重の精神…
人権が他者の自由を尊重する、他者の権利を尊重する(所有権でなく、立法権だが…)、その精神にぴったり符合するのだ。
野蛮民族である日本人は、「権利」といえば立法権のことではなく、所有権のことだと思っているから、人権思想をまったく理解できないでいる。
現代日本のレベルは、この紀元前インドのレベルの足元にも届いてはいない。
日本人のとっての”ダルマ”は、ほとんど”デーモンの掟”そのものですからね…
「ユダヤ」以上に醜悪な連中ですよ…とくに自民とか、財界とか…
中生代に帰れってんだ!ピテクス野郎どもめ!!