川﨑君へ | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

川﨑君

 

DJ活動30周年おめでとう!

The Roomのオープニングの日に

遊びに来た若者が、

店で働くようになり

DJになり

曲を作るようになり

もう30年も経ったんだね。

 

DJになって軌道に乗る前は

ご両親が

僕に騙されたと

思われてたんだよね(苦笑)。

 

実はね、

僕に上京を促した

The Roomの先代のオーナーを

僕の母も

僕を騙した男と恨んでいたので

ご両親の気持ちは判らなくもない。

 

その後の大成功で

考え方を変えて頂けて良かった。

 

もとい、

君の成功は

実に素晴らしかった。

 

デビュー曲、

Blazin'は

ハウス界のレジェンド、

Timmy Resifordが

一晩に三回もかけた

というニュースが

NYが飛び込んで来て、

名門レーベル、

King Streetから全世界発売され

瞬く間に

DJ KAWASAKIの名が

知れ渡る事となった。

 

デビュー・アルバム『Beautil』は

米原康正さん撮影の

藤井リナさんのジャケも

大きな話題になり、

タイトル曲が

CMに使われた事もあって大ヒット!

 

CD不況が囁かれる中、

アルバムとライセンスを合わせると

20万枚以上を売り上げ

(その当時400万枚売っていた

アーティストのセールスが

20分の1になっているような

時代だったからね)

iTunesでも

ダンス・チャートで

8曲連続のNo.1を記録した。

 

更にはデトロイトのレジェンド、

Moodymannが君のリミックスを

現場でプレイする!

何て嬉しい情報もあったね

(僕の妻が目撃者)。

 

破竹の快進撃とはまさに

君の事だった。

 

僕から

ジャズやフュージョンの

基礎知識を学び、

瀧見憲司さんの元で

DJを鍛えられ、

大沢伸一君に

打ち込みを教わった

謂わば、

クラブ・シーンのサラブレッド?

間接的ではあったけれど

藤原ヒロシさんの仕事を

下受けたりして

世間的な成功だけでなく

地道な努力と共に

先輩達から

様々なエッセンスを吸収し

成長して行った。

 

KAWASAKI Recordsを

発足してからは

次々と7インチをリリースし

国内外で注目を集めて来た。


The Roomの30周年では

Mondo Grossoの名カバー

Familyの藤原ヒロシさんRemixの

僕Editを世に出し、

長年の夢を実現させたね。

すごい粘りだった。

 

今も忘れない。

何十回、

何百回とダメ出しをしても

決して不貞腐れる事なく

何度もアドバイスを反映させて

Blazin'のデモを

事務所に持って来たよね?

 

そのひたむきさと

不屈の精神に心を打たれた。

 

途中で投げ出しても

おかしくなかったし

僕の助言を受け入れた所で

成功出来る保証など

何もなかった。

 

なのに・・・。

 

君は

僕を信じ、

自分を信じ、

傑作

Blazin'を完成させた。

 

あの時の苦労を忘れなければ

これからも

君は

何だって出来る筈だ。

 

来たる7月14日、

ニュー・アルバム、

『Bridge Into The Future』の

LPの発売と

DJ活動30周年を記念して

Cotton Clubでの

初の

ライブ・レストラン公演が行われる。

 

 

勿論、

僕も関西から駆けつける。

契約事務所の社長として

挨拶しなくていいかな(笑)?

 

30周年にもビックリだけど

今回の

『Bridge Into The Future』にも

驚かされた!

 

これまで、

デモ段階から

随時チェックさせてもらっていたのに

今回は、

マスターの納品日ギリギリまで

何も音が届かない!

 

ディレクターに

「俺が原盤権持ってるから

俺がOK出さなかったら

発売も立ち消えるよ」

と伝えてあったのに。

 

沖野さんを

納得させる自信があると

自分の成長を見せたいと

ディレクター経由で

君からの伝言が届いた。

そして、

完成したセルフ・カバーの数々に

僕は腰を抜かした(笑)。

 

自分の歴代ヒットを

今のモードで再構築って

アイデアとしてはいいけれど

本当に出来るのかな?

と心配していたから。

 

僕の懸念は杞憂に終わった。

あのBlazin'も

素晴らしい出来だったよ。

 

Cotton Clubは

西岡ヒデロー、

栗原健、

南條レオ、

中村新史、

木村創生といった

素晴らしい仲間が

サポートしてくれるんだね。

 

そして

同じThe Roomの卒業生

birdと

あの

N'Dea Davenportがゲスト参加!

何とも豪華な夜になりそうだ。

 

心から祝福したい。

 

タフでまっすぐな君と

今も一緒に仕事が出来て嬉しいよ。

 

あ、

一つ

君に謝らないといけない事があるんだ。

 

それはBlazin'に

何回もダメ出しした事でも

人気絶頂の最中に

DISCO禁止令を出した事でも

僕のBMWを

駐車場代を払わせて預からせた事でも

Back 2 Backをやった時にブログで

"DJ KAWASAKIを潰す!”

と煽った事でもないんだ。

 

GUCCIの海パン・・・。

 

一緒に買い物に行った時、

何十万?

もしたGUCCIの海パンを

似合うからと

強引に買わせたよね?

 

ゴメン。

あれは高過ぎたw

 

何枚レアな7インチが買えた事か。

 

今、

The Roomでフリマ開催を考えてるから

出品してくれたら買い取るよ。

 

でも

弟子の海パンを

師匠が履くってどうなんだろう(爆)。