沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

10/11
 
John Carroll Kirby
10/28〜30
 
Nubya Garcia
10/30
 
Hiatus Kaiyote

 

11/3

 

Espelanza Spalding

https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-20018

 

Joe Armon-Jones

 

11/20(水) 東京・WWW X

11/22(金) 京都・Club METRO

 

 

11/23(土) 名古屋・24PILLARS

 

11/25

 

Nala Sinephro

 

 

www.beatink.com

 

来日決定!

今一番観たいアーティスト!!

でも、僕は日本にいません(涙)。

 

しかも、同じに日は・・・。

 

11/25〜27

 

Andre 3000

 

 

 

12/6〜8

 

Herbie Hancock

 

montreuxjazzfestival.jp

 

随時、追加して行きます。

最近若いDJさんに会うと

お父さんがファンです、

という人が居たりって(笑)。

 

その若いDJに評価して貰えるように

頑張りたいと思います。

 

今回のイベントの主催者でもある

Do it JAZZ!の

田村君とも話したんですが、

Donna Leakeの

The Roomでの成功例が示すように、

若者って結構

カッティング・エッジな曲?プレイ?を

求めているのかもしれませんね。

僕が若い頃は、

ジャズで躍らせる事、

テンポがバラバラなのに

ハウスみたいに繋げる事自体が

エッジな行為でした。

 

今では、

踊れるジャズなんて普通だし

(むしろ踊れないジャズで

DJ的にOKなものが

どんどんリリースされているし)、

ジャジーなハウスは

むしろ

心地良いBGMのように

聴こえているのかもしれません。

フュージョンですら値上がり中、

海外バイヤーもよりオブスキュアー

(レアで不透明でミステリアス?)な

サウンドを掘り始めてまししね。

 

Brit Funkの再評価なんかも

(もうすっかり定着したけれど)、

王道で定番のDiscoではなく、

New Waveや

ファンカラティーナの流れで作られた

Boogie感覚が

新鮮だったからじゃないでしょうか?

 

僕が大好きな

Universoundsでは

フリー・ジャズが

普通に売られています。

 

ネットに情報は溢れていて

既に色んなモノが予めある状態に。

 

探すのに苦労した経験を持つ者にとっては

羨ましい時代になりました。

 

Donnaがかける

ビッグバンド・ジャズや

民族音楽に

狂喜乱舞する若いオーディエンスを観て

僕は嬉しくなりましたよ。

こんなので盛り上がるんだねと。

勿論、彼女が有名なのと

海外ゲストとであるいう事は

差し引かないといけませんがね。

 

この夜は、予定調和にならないように、

30年のキャリアを振り返りつつ、

それはちょっと無茶な・・・

と焦って貰えるような選曲に

トライしたいと思います。

 

これはフロアーじゃ難しいなぁと

僕の偏見で

自宅に眠らせて来た

''変な盤''は多々あるけれど、

問題はそれらを後1週間で

僕が見つけられるかどうか・・・。

 

1枚探すのに6時間位かかるので

(途中、これ何だっけ?とか、

あ、これ何か入っているかも!

と色々聴き出すから

探している盤に辿り着かないのです)。

 

 

以下、

Do it JAZZ!主催の田村正樹君の紹介文です。

 

来週の金曜日は
「DoitJAZZ!18th × KYOTO JAZZ MASSIVE 30th Anniversary 

at Kyoto Metro

我々DoitJAZZも18年、

学生時代から始めているので就職などでメンバーも変わっていき、

場所もCOLLAGEからMETROに移り、

JAZZを軸としながら生音メインから

クロスオーバー・ブロークンビーツなどを取り入れていったり、

他業種とコラボレーションしたり海外ゲストを招待したりと

大小変化しつつ続けてきました。

初めて買ったアルバムの時は僕も高校生だったKJMも30年、

2ndアルバム、そして先日発売の「KJM EOANDO」のように

ヨーロッパのバンドEchoes Of A New Dawn Orchestraと

コラボレーションし打ち込みからLIVE形態へシフトし

海外の名高いフェスティバルに出演し成功をおさめ続けてます。

最近若いDJさんに会うとお父さんがファンです、

という人が居たり、

海外のACID JAZZ世代を親に持つ若い世代からすると

レジェンドとなっているそうな。

継続は力なり、

僕の一番好きな言葉ですが続けていくことで

世代を超えて愛されていくんだと身をもって知ることが出来たし、

そして継続するには変化も必要ということで

我々も時代をくみ取った選曲をしていこうと思います。

最近はメインだった70年台ジャズファンクから変化し

UK REGGAE,DUBやガボールザボや東欧系、

80年台以降のジャズ、そしてドンチェリー等の

土着系スピリチュアルジャズ等がフィットしてます。

ジャズという

自由であり新しいという精神性に

感銘を受けて活動してきました。

少しでもそういったものを感じつつ

当日は楽しんで欲しいと思ってます。

是非お越しください!

詳細more info : 
http://doitjazz.jp/archives/5054

前売りメール予約:
https://www.metro.ne.jp/schedule/241011/
(DMでも受け付けます)

The RoomのHPに

一通のメッセージが届きました。

 

日本に行くので

DJをやらせて貰えませんか?

と。

 

店長の

冨永陽介から

Donna Leakeをブッキングした

と聞いたのは

丁度一ヵ月程前の事だったかなぁ?

 

色んな人に

彼女をブッキングしたのは

沖野さんですか?

と訊かれたけれど、

僕じゃないですw

 

彼女が自らを売り込み、

冨永が決断しました。

 

僕は

彼女の名前は知ってましたが、

会った事もないし、

DJを聴いた事もなかったのです。

 

だから

選曲を聴くのが楽しみでした。

 

プレイ前に一緒に

食事に行き、

話の花が満開w

 

何故ジャズにハマったかに始まり、

NYに移住の計画があるとか、

お互いに自然が大好きだとか、

今回の来日で

危機一髪‼️な目に遭った失敗談も

(ここでは書けませんw)。

 

京都の楽器店で、

試し弾きを断られたので、

店主を説得し

(弾かなきゃ買うかどうか

決められないと)、

最終的には

店にいたお客さん全員と

セッションした!

なんて 

素敵なエピソードも聞けました。

 

しかも、

僕がトイレに行っている間に

彼女が会計を済ませるという

緊急事態が発生‼️

 

勿論僕、

その代金を返しましたよ。

それにしても

ゲストに食事代払われるなんて

前代未聞。

 

僕がこれまでに

リリースして来た

アナログを10枚程見繕って

プレゼントしたので

そのお礼にディナーを...

と思ったらしいです(涙)。

 

二人でThe Roomまで

歩いて移動したんですが、

レコードバッグ4箱で来日とは

気合いの入り方が半端ない‼️

 

そして、

4時間たっぷり

彼女のプレイを堪能しました。

 

僕が知らない曲ばかりでしたね。

見事に被ってないw

彼女が最後にかけた

コルトレーン位かなぁ、

僕が判ったのは。

 

とにかく、

マニアックな曲で盛り上げ、

お客さんも大興奮。

 

噂には聞いていたけれど、

衝撃でしたね。

 

基本は

ジャズ。

 

パーカッシッヴな

民族音楽調の曲を大量投入し、

自然な流れに

オーディエンスが

引き込まれて行きました。

 

歌モノは少な目でしたが、

とにかく

演奏のテンションが高く、

クレイジーで

エキセントリックな曲を

どんどん投入。

 

アフロビートや

レゲエも織り混ぜ、

様々なリズムを

縦横無尽に紡いで行くのですが、

ベースラインが特徴的でしたね。

シンプルで

インパクトのあるベースが

彼女の個性と言っても

いいかもしれません

(ジャズにハマったきっかけは

チャールズ・ミンガスって

言ってましたからね)。

 

パーカッションやドラムは

ダンサブルなモノを基調にしつつも、

ベースで踊れる曲を

意識的/無意識的に

選んでいるんでしょうね。

使われている楽器の種類にも

配慮が出来ていたので、

遊びに来ていた

僕の元プロモーター、

Chick-Dに、

「彼女、絶対沖野さんの

『DJ選曲術』読んでますよ」

と言われました。

 

英語版ないから読んでないでしょ(笑)。

 

とにかく選曲が良かった。

誰も知らない曲を

ミックスせずに、

しかも、

変わり際に

上手く重ねつつ、

テンポを上げたり下げたりして

グラデーションを描いて行く。

ちゃんと

選曲に対して''旅''という感覚があり、

移り変わる様を

聴衆に楽しんで貰うだけでなく

自分自身も楽しんでいた...

 

やっぱり、

DJが

ブースでダンスしてるのを見ると

こっちまで嬉しくなりますよね。

 

女性で、

エッジな曲を連発し、

ディガーで、

4箱持ち込む本気の人で

自由に

踊りながらプレイし、

人間的にも

とってもチャーミングだから

そりゃ人気出るよなぁ。

 

女性に対する、

若者に対する、

ミックスしないDJに対する、

そして、

マニアックな曲に対する

考え方が変わります。

 

まさに、

目から鱗。

 

盛り上がりも凄かったけれど

売り上げも凄かった!

 

あ、

冨永に

食事代精算してもらうの忘れた...。

 

 

PS

 

The Roomを32年前に作ったんだよ

と伝えたら、

私の年と変わらない!

と言ってました。

 

先輩から学ぶ事の多い僕も

昨夜は

ドナにインスパイアーされました。

 

あの曲も

いやあの曲も使えるじゃないか!

もっとチャレンジしていいんだ!

と。

 

いやぁ、

恐るべき若手ですね。

 

若者に、

勉強させて貰いました。

 

ドナ!

またThe Roomで回してね。

そして、

また何処かの国で会おう‼︎

 

PPS

 

彼女、

自分のDJを全て録音して

プレイを聴き直すそうです。

そして、同じ場所で回す時

前回かけた曲は

一切使わないようにするんだとか。

 

PPPS

 

ドナに会った翌日、

早速大阪のイベントで

彼女の影響を

プレイに取り入れてみました。

 

*普段かけない曲を積極的に投入

*早い曲→半分の早さにテンポ・ダウン

*敢えて厳密なBPM Mixを止める

*なのでDJ中のテンポは

一貫せずにバラバラ

*DJの初期にやっていた

なんとなくな曲の重ね合わせ

*パーカッシッヴな曲大目に

 

何が起こったと思います?

選曲の自由度が上がりました。

サウンド・バーでやる感覚に

近かったですね。 

 

長年やって来た

同一BPM曲を探して

Mixを封印する事で

違う景色が見えました。

 

 

何だろう、

違うテンポを混在させる事で

シーケンス(潜在的テンポの連続)

によって

オーディエンスを誘惑するのではなく

(それはそれで有効なスキル)

一曲一曲の

個性をフロアーに提案して

同意を求める...みたいな。

 

決して前後の関連性を

疎かにする事なく

微妙なテンポの変動の中で

踊る人のモチベーションを

抱き抱えて

揺らして行く

とでも言えばいいのでしょうかね。

 

(セルメン特集タイムや

KJM曲連発タイムもあって

自分らしさは出しましたw)

 

後輩からも

学べる事はあるんだなと。

 

5年前にかいたメモが

たまたま見つかった。


何していいか全く判らなかった10代。

俺、何でも出来ると思っていた20代。

俺、何処まで行くねんと驚いた30代。

何とかなってることに感謝した40代。

もう一回旗揚げるかと発起する50代。


この時、

僕52歳。

父親が死んだのが50歳だから

若い時から

人生は50年と決め、

その後はオマケと思っていた。


丁度

滋賀県に引っ越した事もあって

50代は

セミリタイアのつもりだったのだが...


10代の頃は

部活もやってなかったし、

何になりたいとかもなく、

大学の学部も

決められないような状態で、

本当に自分は何をやればいいのか

見当も付かなかった。


ひょんな事からDJになった20代。

ロンドンのジャズ雑誌に

チャートを寄稿し、

コンピレーションを発売し、

Gilles Petersonに

Kyoto Jazz Massiveと名付けて貰い、

Mondo Grossoと出会い、

Metroのイベントが大当たりし、

メジャー・デビューが決まり、

海外公演が実現し、

僕が仕掛け人として暗躍した

Monday満ちる、

UA、

Chara、

Acoが大ヒット。

Mondo Grossoの上京を機に作った

The Roomも

我々の認知度と共に

集客増となり

都内屈指のジャズ箱!

と知られるようになった。

真面目に俺、

何でも出来るなと思っていた。


会社を設立した30代。

Kyoto Jazz Massiveの成功で

本格的に海外進出。

世界45ケ国140都市に招聘され、

DJ Gigが1ヶ月で35箇所なんて事も。

まだまだ駆け出しでこのギャラだから

この先更に成功したら

一体いくら貰えるんだ?

と夢想していたっけw


30代半ばからは

Tokyo Crossover/Jazz Festivalが始動。

フューチャー・ジャズや

ブロークン・ビーツといった

自分が好きな音楽が

日産自動車、

Levi's、

Volkswagenと

大企業のサポートによって

世の中で認知されるチャンスを得た。

そして、

CD不況が囁かれる中

30代の終わりに

初のソロ・アルバムをリリース。

更には、

所属アーティスト、

DJ KAWASAKIが大ブレイク‼️


まさに何処まで行くねん状態、

天井知らずの30代だった...


しかし!

世の中そんなに甘くない。


沖野修也ソロも

DJ KAWASAKIも

順調にリリースを積み重ねて行ったが、

CD不況は深刻化

(この時、

サブスクの登場で

トドメを刺されるとは

夢にも思っていなかった)

して行った。


そして、

40代半ばに東北の大震災...

京都への移住、

ナイトクラブの不振と

30代の成功が実はピークで、

40代は厳しい時期となった。


2014年を最後に

Tokyo Crossover/Jazz Festivalも

休止に追い込まれてしまう。


それでも、

翌年、

一念発起して

ジャズプロジェクト、

Kyoto Jazz Sextetを始動。


捨てる神あれば、

拾う神とはよく言ったものだ。


会社を回し続け、

個人的にも何とか成立していた。


本当に40代は

危機の中で

サバイヴ出来ている事に

感謝の毎日だった。


そして、

50代。


セミリタイアのつもりが、

仕事を大幅に減らした所、

創作意欲が湧いて来た。


作曲数が増えるに連れ、

海外で忘れられつつあった

Kyoto Jazz Massiveを

再始動させる事を

密かに決意する。


51歳で

弟へのプレゼンの意味も込めて、

大型フェス、

Tokyo Jazzにて

全曲未発表新曲のライブを敢行。

東京の好反応に飽き足らず、

シンガポールと

ユジノサハリンスク(ロシア)

でも同様のライブを試み、

海外に

再進出出来る可能性を確信。


まさに、

5年前、

メモを書いた時は、

52歳で、

Kyoto Jazz Massiveの2nd Albumの

制作真っ只中。


だから、

もう一回、

一旗上げたるで!

な気分だったに違いない。


なのに、

この後

まさかのパンデミック...


まだまだ

震災のダメージから

立ち直れていなかったと言うのに、

The Roomは、

感染を恐れた

人々が

外出を控えるように

なっただけでなく、

アホな都知事の

夜の街敵視政策により

最大のピンチを迎えた。


万事休す。

仕事を失くした僕は

まさにリアル・リタイア状態。

毎日、

琵琶湖のビーチで

途方に暮れていた。


そんな中、

不幸中の幸いと言うか

何と言うか、

雇用調整助成金と

クラウドファンディング、

愛車の売却で

九死に一生を得る。


更には、

文化庁の助成金により

Tokyo Crossover/ Jazz Festivalが復活。

新木場ageHaの閉店のニュースもあり、

多くの来場者が訪れてくれた。


海外在住のリスナーが悔やむような

ラインアップをと

ない知恵を絞り、

オール日本人アクトで復活した

TCJFのベッドライナーが

森山威男さんだった。


レコーディング・スタジオで

リハーサルを録音する企画を思い付き

実行した

Kyoto Jazz Sextetとのコラボ。


録音の合間に

森山さんが僕に仰った言葉が

忘れられない。


「沖野さん、お幾つ?

へぇ、54歳。若いねぇ。

これから楽しい事が沢山ありますよ。

私はねぇ、

55歳から

75歳までの20年が

一番いい時期だったんです」


僕は自分の耳を疑った。

海外でも活躍されていた

若い頃の武勇伝も

お聞きしていたので、

その時期は

さぞかし楽しかったんだろうな

と勝手に想像していたので、

まさか、

僕が間も無く迎える年齢から

現在(その時森山さん76歳)が

一番楽しかったなんて仰るとは

夢にも思っていなかったのだ。


現在、

僕は57歳。

あれから、

パリでバンドメンバーが見つかり、

一人で渡欧して

Kyoto Jazz Massiveのライブを

頻繁に行っている。


イギリスやフランスの

フェスにも出演。


デビュー30周年に発売した

Kyoto Jazz MassiveのEPは

前作に引き続き、

iTunesの

ダンス・チャートで1位を獲得。

収録曲も

Traxsourseなる

ダンス・ミュージック・サイトの

Nu Jazz/Broken Beatカテゴリーで

1位に。


一旗上がりつつある。


55歳からの二年は

森山さんの予言?通りいい感じ。


果たして

60代、70代は

どんな時代だと

僕は綴るのだろうか?



写真は、

森山さんと渋谷The Roomにて。


PS


森山さん、来年1月で80歳だそうです。


月曜日に

The Room Shibuyaで

若い男性客に声をかけられた。


父がファンなんです!


と。


え?


お父さんおいくつ?


と彼に尋ねた。


46歳です。


え!


僕より11歳も若い。

なのに

立派に育った息子さんがおられる。


その話を

The Room Shibuyaの

最年少女性スタッフに話した。


お客さんのお父さん

46歳だって!

俺より10歳以上若いんだよ。


すると彼女はこうこう答えた。


私の父も46歳です。


え‼️


き、君何歳?


私、二十歳です。


え‼️


PS


その男性客に

沖野さん、若いっすね

と言われたので、

自分の頭を指差して、

拳を軽く握って開いた。


アホだからね。

しかも

まだ成功してないからね。





PPS


知人の娘さん

5歳に、

おっちゃん何歳に見える?

って訊いたら...


81歳と。


え‼️‼️‼️