今年は人生で一番多く泳ぎに行ったかもしれない | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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2年前に

琵琶湖で泳げる!

ことを知って、

頻繁に

ビーチに行くようになった。

特に今年は

人生で一番多く泳ぎに行ったかもしれない。

 

滋賀県の人には、

「関西出身なのに知らなかったんですか?」

と驚かれるけれど、

京都や大阪にはまだまだ

琵琶湖で泳げることを

知らない人はいると思う。

神戸の須磨、

和歌山の白浜、

京都なら丹後半島が

海水浴で有名だけど、

まさか琵琶湖で泳げるとは!

 

49年間も知らなかったなんて・・・。

本当に後悔しているよ(苦笑)。

 

京都に戻って7年・・・。

損したな。

 

外国人観光客の方は

偏見とか先入観がないから

ご存知みたい。

トリップ・アドバイザーなんかで

情報共有してんのかな?

京都から電車で

1時間かからないからね。

新快速なら近江舞子まで

30分で行ける。

 

湖北や湖西(北の方)は

結構水が綺麗なんだよ。

 

それでも、

ビーチに行くと

毎回視界に入るゴミは

残さず拾うようにしている。

湖水浴に訪れた人が残すゴミが

あちこちに落ちているし、

特に月曜日は

水の中にもビニール類が浮かんでいて

(土日のゴミかと)

驚かされる。

自分は帰るから

どうでもいいんだろうね?

 

自分さえ良ければいい。

 

実は

僕もそう思っているんだ。

だから

視界に入ったゴミしか拾わない。

 

ゴミを捨てる人の神経が判らない!

嘆くこともないし、

他人にゴミ拾いも強要しない。

ゴミを拾う姿を見た誰かが、

僕を見習って

手伝ってくれるという期待もない。

 

自分が泳ぐ所だけが

綺麗になればいい。

それを

エゴロジーと嘯いてたりするんだけどね(笑)。

 

煙草を吸うカップルの至近距離で、

彼等がポイ捨てした吸い殻を拾うなんて

嫌がらせまがいの事もするんだけど、

彼等に当てつけている訳じゃない。

僕の視界に入ったら最後、

ゴミは拾われる運命にある!

 

気味悪がられるよ。

集団で

ゴミ袋を持って

清掃活動しているならまだしも、

袋なんか持って来てないので

拾ったゴミを鷲掴みにしてるからね。

 

ちなみに、

ゴミを片っ端から拾っていると

コンビニの袋も落ちてたりするから、

ゴミ袋を持って行く必要がないんだ。

 

昔、

自社の慰安旅行で

南の島に行った時も、

地元の人が

僕を怖がってたなー。

 

僕の部下に

「あの人は

宗教に入っているのか?」と

真顔で尋ねたらしい。

 

フィリピン・パブで働いる女の子達も

ゲラゲラ笑ってた。

 

多分ね、

変な人だと思われていたのかと。

 

だって、

フェンディのサングラスに

ディオールのノー・スリーブ、

エミリオ・プッチの海パンに、

グッチのビーサンだよ。

 

全身

パリ・ミラノ・コレクション

状態の僕が、

ビーチで汗だくになりながら

1人でゴミ拾いをしている・・・。

 

高級ブランドで身を固めたおっさんは、

普通

彼女達をハベらして

カクテルか何か飲むよねー?

 

ド派手な格好で

誰にも指示されず、

黙々と

ビーチでゴミ拾いって

気持ち悪いよなー!

 

確かその前年は、

同じ島の別のビーチで

45リットルのゴミ袋、

11個分も拾ったりもしたんだ。

 

部下が一人

手伝ってくれたけど、

他の部下は

わざわざ慰安旅行に来たのに

ゴミ拾いさせられたらたまらないと

僕に

寄り付きもしなかったな(苦笑)。

 

あまりのゴミの多さに

(漂着物も含め)、

地元の人に

なんとかした方がいいんじゃないですか

(地元の人にゴミを拾えと言ったのではなく、

ゴミの持ち帰りの啓蒙活動をしてはどうかと提案)

と尋ねたら、

なんとその方、

「プラスチックも缶も

自然界から取れたものだから、

100年か1000年かかけて元に戻る」

と真顔で答えに!!

おおらかというか

時間の感覚が違うというか、

とにかくそのぶっ飛んだ発想に

逆に驚かされてしまった

(普段は僕が驚かれるから)。

そういう考え方もあるんだ

(僕には全く理解出来ない)・・・。

 

昔から

変わり者扱いされて来たので

変な目で見られるのには

慣れている。

 

高校の時だったかなぁ。

1人で掃除をしていると

クラスメイトの女の子達に

冷やかされた。

 

「沖野君て真面目ねー」

と。

「何で掃除なんかするの?」

彼女達は僕を見て笑っていた。

 

あの頃誰も掃除なんかしなかったけど、

どうなってたんだろう?

誰かが掃除しないと

ゴミだらけになるんじゃないかと思って

掃除してた。

でもあれ、

用務員の方の仕事だったっけ?

僕が普通で

彼女達の方が

おかしいと思っていたけど、

世の中の常識は

どうやら違っていたらしい。

 

僕の頭がおかしい・・・。

 

そうなんだ。

彼女達が普通で、

僕がおかしかったんだ。

その事を知るのは

30年程後のことになる。

 

僕が

琵琶湖で泳げることを知った

2年前、

実家の近くにある公園で

ゴミが目についたので、

例によって

ゴミ拾いを敢行した。

すると

母が激怒した。

 

「ゴミなんか拾わんといて!

近所の人から

アンタの頭が

おかしいと思われるやろ!!」

 

これが日本だ。

 

1人でゴミを拾うと

気味悪がられたり、

笑われたり、

頭がおかしいと思われる国。

 

僕は正義感に駆られて

ゴミを拾っている訳でもないし、

気味悪がる人達を

批判している訳でもない。

ただただ

目に入ったゴミを拾っている。

悲しんでもいないし、

怒ってもいない。

 

え、

じゃ、

何故このブログを

書いているのか?

 

先日、

1人のお客さんに、

「沖野さん、

私たち一体どうすればいいんですか?」と

訊かれたから。

 

これは彼女への答え。

 

今日も僕は

ビーチで"視界に入ったゴミだけ"を拾う。

 

PS

 

但し、

細かいプラスチックの破片までは

拾えない。

本当に、

キリがないんだ・・・。

 

PPS

 

福井の原発が事故ったら、

僕はゴミ拾いを止めると思う。