岡田さんの事 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

今年の1月に発売された僕の自伝、
『職業、DJ、25年』には、
僕の人生に重要な影響を与えた人物が
残念ながら登場していない。

何故なら
この本は僕の二十歳から四十五歳までの25年(十代の略歴には触れているが)
について書かれているから、その後、現在までの3年間は取り上げられていないから。

だから、
1万円でアナログを販売しようとした所、
大バッシングを受けた事も、
FUJI ROCKに出演した時の心境を綴ったら
ブログに10万アクセスもあった事も、
KYOTO JAZZ SEXTETを結成し本格的なジャズ・アルバムを
リリースした事も
当然の事ながら載っていない。

そして、
安倍総理に手紙を送った事も・・・。

あまりにも色んな事がありすぎて、
随分昔の事のように思えるけれど、
まだ去年の事なんですよね。

僕が発案し、
ジェフ・ミルズ、
セオ・パリッシュ、
ディミトリー・フロム・パリ、
ジャイルス・ピーターソン、
パトリック・フォージ、
DJ NATURE、
DJ SPINNA、
ジョイ・ネグロ、
エディー・ラミッチ、
ジョー・クラウゼル
といった世界のトップDJ達が
安倍総理宛に
「正しく法律を改正して欲しい」
と連名で
嘆願した手紙を
アレックス・フロム・トーキョーがコーディネート。

風営法の改正に多大なるご尽力を頂いている
齋藤貴弘弁護士から
総理官邸に届けてもらえるように
ダンス議連の国会議員秘書の方に
手紙を渡して頂きました。

あの手紙を公表したのが、
憲政記念館。

ラッパーのZEEBRA氏を
ゲストにシンポジウムを開催し、
クラブ・カルチャーの重要性と可能性について
トーク・セッションを行なった訳です。

憲政記念館という
由緒正しきまっとうな場所で
クラブを文化として語るべき!
と指導して下さったのが
何と
現在、
世田谷区議選に立候補している
岡田哲扶(てつお)氏。

そう、
彼こそが
45歳以降の僕の人生に登場する重要人物。

渋谷駅前に何万人という聴衆を集めた
”選挙フェス"の仕掛人でもある。

あの日の事を僕は今も忘れない。

DJブースから見たあの光景・・・。

左は109の右脇H&Mの前まで、
正面、公園通りのふもとまで、
右は駅前交番のど真ん前まで(笑)
見渡す限り
人、人、人。

どこまでが選挙フェス目当ての人だったか判らないけれど、
僕がかけたギル・スコット・ヘロンやフェラ・クティの楽曲を
数え切れない人達が耳にした筈だ。

遡れば、
高円寺前の
選挙フェスにも僕は参加していて、
このイベントがなければ、
山本太郎君は国会議員になれていなかった
"かも"
しれないし、
間違いなく
三宅洋平君の大活躍も
なかっただろう。

勿論、
岡田さん一人の力ではなく、
選挙フェスには
多くの協力者の熱意があったからこそ
成功した訳だけれど、
国会議員の秘書という経験を活かし、
関係各位との折衝、
組織作り、
そして、
情報の発信に岡田さんが果たした役割は決して少なくない筈だ。

この選挙フェスへの参加を
僕は岡田さんから打診されている。

実は
憲政記念館の会場費も岡田さんの自腹・・・。

僕の人生、3人目の恩人。

この恩はいつか返したいと思っている。

そんな岡田さんが、
国会議員の秘書という裏方仕事に区切りを付け、
政治の表舞台に立つ決意をした。

世田谷区にお住まいの方は
是非、彼の主張に耳を傾けてみて欲しい。

もう彼は
誰かの参謀でもないし、
当然の事ながら
僕の書籍の登場人物である必要もない。

彼なら
自分の自伝の主役になれるだろう。

彼の英断と挑戦に敬意を表すると共に
微力ながら応援したいと思っている。

感謝を込めて。