別の場所へ向かう彼等の | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

バンドが終る。
それは、
たとえ次なるトライを前提にした
区切りだとしても
同じメンバーが紡ぐグルーヴが
遮断される事に違いなく、
かつて蜜月が映し出していた、
未来永劫続くであろう興奮が
もはや幻想でしかない事を知って
僕は路頭に迷ってしまう。

僕は
何度
そんな想いを抱いた事だろう?

MONDO GROSSO、
SLEEP WALKER、
そして、
quasimode・・・。

明日の
ビルボード・ライブ大阪の
ライブの後は
おそらく
quasimodeとしての
演奏を観ることはしばらくないだろう。
それに、
無期限の活動休止という事だから
これが最後になるかもしれない。

今から15年程前、
僕が自分の会社を作った直後に
僕は
リーダーの平戸君に出逢っている。

女性ボーカルを
フィーチャーしたユニットの
メンバーとして。

彼等を売り出すべく、
助言をし、
レコード会社に持ち込んだものの
結局、
デビューは叶わず、
疎遠になってしまった。

その数年後、
HMVの小松正人さんから
quasimodeの音源を頂き、
平戸君と再会する事になる。

実は、
ファースト・アルバムの出版権は
僕の会社が保持している。

海外のDJのみならず、
ラジオ局や
国内のプロモーターにも
サンプルを配布した。

The Roomで行われていた
Sofaというセッションにも
遊びに来てくれた。

CLUB QUATTROの吉澤はじめさんの
オープニング・アクトとして
起用した事もあったなぁ。

その時はまだ売り出し中だから
頑張れよ!
なんて気軽に声をかけられたけど、
僕が頼まれて
ON AIRのライブでDJした時なんかは
すっかりビッグになっていて
ファンからの
凄まじい
歓声と喝采に
驚かされたりもした!!

彼等がメジャー・デビューする際に
マネージメントを
引き受けて欲しいというオファーも
頂いたんですよ。
(訳あってお断りしたんですが・・・)

松岡君を
Kyoto Jazz Massive Live Setに抜擢し、
オキノ・ジャパンのメンバーとして
活躍してもらったし、
今、
僕が新しく結成した
Kyoto Jazz Sextetに
平戸君を招集し、
初めて
一緒に音楽を作る事になった・・・。

改めて、
不思議な縁を感じている。

明日の大阪公演で
僕は
quasimodeの
オープニング・アクトとして
DJをさせて頂く。

頼まれてじゃない。
僕が
やらせて欲しいと直訴した。

新たな門出の花向けに。

JAZZだけのセットで。

もう
4人で一緒に演奏する姿は
観れなくなるだろうから
しっかりと
その勇姿を目に焼き付けようと思う。

彼等のファンだけでなく
関西の
クラブ・ジャズ愛好家の皆さんには
是非、
明日のライブに足を運んで欲しい。

彼等の軌跡を振り返るだけでなく、
どこへ向かおうとしているのかを
確認できるんじゃないかな。

ま、
メンバーの心情を察する事は
できないけれど、
それぞれの生き方が
本当の意味で交錯するするのが
明日なんだと思う。

別の場所から
集まってきて
これから
別の場所へ向かう彼等の。

悲しくもあり
楽しみでもある
明日。

僕なりの想いをプレイに込める。