鬼編集者?星出智敬! | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

僕の自伝
『職業、DJ、25年』
の担当編集者は、
元リットー・ミュージックで
現在はフリーで活動する
星出智敬さん。

彼とは
雑誌GROOVE時代に知り合い、
僕の記念すべき
24時間耐久DJ

唯一の取材者
としても
立ち会って頂きました。

その後、
彼が移った雑誌
LUIREの取材でもお世話になり
数年間は
イベントやパーティーで
ちょくちょく顔を合わせていました。

彼が
独立したので
久々に再会し
何か一緒にやれないかという話の中で
最初は
『全業のススメ』
という僕のブログを
書籍化しようか
なんて事を言っていたんですよね。

ところが、
ビジネス書ではなく
僕の人となりを紹介しつつ
音楽業界で
生き残これる秘訣みたいなものを・・・
という出版社からの意向も取り入れ、
僕の自伝を出すべきではないかという話に
発展して行ったんです。

つまり
今回、
『職業、DJ、25年』
を出すに当り
星出さんは、
プロデューサー

でもあったんです。

僕が
自伝を書くという事自体に
導いていってくれたのも彼だし、
DU BOOKSという発売元を
見つけて来たという意味でも
彼は立派な出版プロデューサー。

本当に感謝しています。

そして、
ここからが本題なんですが、
彼の編集者としての仕事っぷりが
半端なかった。

僕の筆の進み具合が
遅いと判明すると
京都のイベント会場にも
取り立てにやって来たんです!

DJ中に
突然現れ
「どーも」
と・・・。

僕が東京にいたならまだしも、
京都ですよ。

びっくりしました。

それだけではありません。

僕が書き上げた
400ページの原稿、
180ページも
切り捨てたんです。

180ページもですよ!

勿論、
編集者として
ブラッシュ・アップし、
適切な長さにエデットし、
完成度を上げてくれた訳で
その分
書籍のクオリティーは
格段に向上しました。

ただ
恐ろしい事に
ジュード・ロウ

ジェイ・ケイ
(ジャミロクアイ)
の名前がどこにもない・・・。

彼等との逸話を
書いた筈だったんですが、
どこにも見当たらない・・・。

Sleep Walkerのライヴを
一緒に観ながら
僕に
「カトリーナの被害を受けた
ニューオリンズを
サポートしなければ・・・」
と語ってくれた
ジャズ好きの
ジュード・ロウの描写が
影も形もなくなってる?

ちなみに
彼は
Bembe Segueを
フィーチャーした
Into The Sunを
演奏するSleep Walkerの
音楽を
70年代のハンコックみたいだね
と言ってました。

そして、
The Roomに訪れた
ジャミロクアイご一行様の話も
全カット!

ブラン・ニュー・ヘビーズの
マネージャーから
デビュー前のプロモをもらって、
てっきり
黒人のおばちゃんが
歌っている

と思っていた事や
メンバーの誰が
ジェイ・ケイか
見分けが
つかなかった

事とか
当時
The Roomの上にあった
中華料理店で
僕が
裏メニュー
白い天津飯を
メンバーに
教えてあげた

とか
どれも面白い話だと思ったんですが
全カット!!

普段、
僕はプロデューサーとして
アーティストに
散々
ダメ出しする立場なんですが、
今回の執筆作業では
今までの
アーティスト達の
恨みを
晴らすかのように
星出さんが
180ページを
ぶった切り!!!


他にも
ブログで好評だった
モンド・グロッソの
デビュー以前秘話も
丸々カットですよ。

血も涙もない、
まさに
鬼・・・。


「この鬼編集者!!!」
と思わず
怒鳴る事も
何度も・・・






























































































なんて事はなかったですw。

いや
彼の編集、
凄いんですよ。

お陰で
劇的に読み易くなった。

まさにそれは
星出マジック。

400ページは
量的にも
結構トゥー・マッチだったんですが、
話が前後したり、
思い入れが強過ぎて
逸話の長短に差があり
バランスが悪く
非常に読みにくかった。

書き上げた時も
表現が重複していたり
テーマみたいなものの
伝わり方に
満足してなかったんですが
星出さんが手を入れるにつれ
自分が書いた文章なのに
どんどん読み易くなっていった。

当の本人も
沖野修也として
文章が書ける位
読み込んだ

と言ってましたし(笑)、
プロの編集者は
こういう人の事を言うんだなぁと
とても感銘を受けました。

ジュード・ロウ

ジェイケイ
(彼の名前はThe Roomに関する記述で
無理矢理!入れてもらいました)

出て来なくても十分に面白い!
と彼は判断したんでしょうね。

だといいんですが・・・。

それは読んでのお楽しみ。

今回
ブログで
煽る効果を期待して(謝)
鬼編集者!
等という冠をつけてしまいましたが、
これから
彼は
あの
沖野修也に
ダメ出し
した男!!

として
活躍する事でしょうから
そんなレッテルなど
気にもしないに
違いありません(願)。

そんな
優秀な
プロ中のプロも
タイトルを決めるのには
苦労したようで・・・。

いつもの事なんですが、
僕、
編集者の言う事聞かないんですよねー。

明日は
タイトルが決まった経緯について
書きたいと思います。