[音楽業界の方へ朗報]→誰もやらない事をする。そして・・・。 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

世界初!
DJがかけ終わったレコードを
その場で希望者に
全曲プレゼントするイベント、
無事に終了しました。

4時間でかけた曲
全部ですよ。


そもそも
僕のDJ 25周年記念イベントの一環で
レギュラー・パーティーに何か
スペシャル感出したいなー
と思ったのがきっかけだったんですよね。

既に
10回もやってるので
鮮度も落ちて来てましたので・・・。

飽きられますよね?
まだやってるのか!と・・・。

で、
僕のレギュラー・パーティー
"BEFORE MIDNIGHT"で
最初の1時間だけやっている
レコード・プレゼントを
4時間、
最初から最後まで
やってみるのはどうだろう?
とふと考えてみたんです。

ただでさえ、
かけ終わったレコードを
お客さんにあげるDJはいないのに、
その日のセット、全曲を放出するのは
きっと世界初!!

なんせ世界初とか世界唯一って好きなもんで。

だって
これだけDJが多いと
何かで差別かしないと
生き残っていけないでしょ?

僕のジャンルはセールスや集客数では
EDMとかハウスに太刀打ちできないので、
No.1ではなく
オンリー・ワンを選択!!
(それでもiTunesでは
ダンス・チャートで1位になってますけどね)

大切なレコード
あげて
本当にいいんですか?
とか
コストがかかって
大変じゃないですか?

多くの人に心配されましたが、
ご安心下さい。

大丈夫です。

基本、
2枚以上持っているレコードしか
持ち込みませんでしたし、
安く見つける度に購入していたので
ファン感謝と思えば・・・。

ただし、
前半は
ちょっと微妙な空気だったんですよね。

あまり反応が宜しくなかった。

というか
欲しいという人がほとんどいなかった・・・。

ひょっとして
企画倒れ!?


という不安に苛まれ、
世界初とか言っといて
盛り上がらなかったら
恥かくなー

内心かなり焦っていたのです・・・。

但し、
後からお客さんと話して判った事なんですが、

①僕がお一人1枚と言ったので
後にもっといい曲がかかるのではと待っていた
②他に欲しい人がいない時は何枚でもいいと言われても、
そんなに何枚ももらうのは気が引ける
③欲しかったけど恥ずかしかった

だけだったんですが・・・。

2時間程経って
満員になって来てからは
希望者が続出し
順調にハケて行きましたね。

「世界初の
イベントなのに
この場にいる
感動が
伝わって
来ないよ!」

と僕が煽ったってのもありますが・・・(苦笑)

DJプレイ自体は
ジャズ・ファンク~ジャズでムードを作り、
フュージョンからサンバ系のジャズに移行し、
ブラジリアン・フュージョンから
ブラジアンなディスコを経由して
最終的には
ブギーやソウルへと流れを持って行きました。

ハイライトは
JACKSON SISTERS、
I BELEIVE IN MIRACLEの
3連発かな(笑)。


一枚目のイントロで手が挙がりまくり、
即座にお一人を指名したので
場内に失望の色が広がります。

ところが
コーラス聴かせて
すかさず二枚目のイントロをカット・イン!

歓声と共にまたもや挙手ラッシュ。

二人目指名したら
再び落胆が聴衆を襲います。

そこで
まさかの
3枚目のイントロ!!

喜怒哀楽が
入り交じってましたねー。

ラストは
DEBARGEの
I LIKE ITだったんですが、
1曲前のHUBERT LAWSのFAMILYからは
超ウルトラ・
イントロ・
ドン状態。


そして、
そのI LIKE ITをかけようとした寸前に
挙手した人が大挙ブースに押し寄せ
その衝撃で
まさかの
針飛び!


あれはプロ失格でしたね・・・。

という訳で4時間の
大サービス(珍企画)が
こうして無事終了したんですが、
ここで
音楽業界の
皆さんに
朗報です。


CDが売れないとか
配信もふるわないとか
イベントも厳しいという声をよく聞きます。

それ
世界に
一つしかない
音楽ですか?
誰も
やった事のない
企画ですか?


僕達はオーディエンスに
希少価値
(単に限定されているという意味ではなく
他では手に入らない価値)を
供給しないと
いけないのではないでしょうか?

そして
その価値は
希少であるだけでなく
常識を覆すようなお得感
がなければいけない。

いいですか?
いまや
ネットの接続料を払えば(厳密にはタダではないんですよ)、
無料で音楽がDLできたりします。

なのに、
アルバム単位で買ってくれないと
利益が出ないとか
CD買ってくれないと困るなんて
言ってるのは
あまりにも消費者(あえてここではこう書きます)
のマインドから乖離してるんじゃないですか?

いや
むしろ
搾取を公言しているとも"捉えられ"かねません
(実際のお金のかかるレコーディングもあるので)。

欲しい曲が1曲しかないのに全部買え?
その方が俺等儲かるねん!
なんて言われたら
ユーザー(ちょっと言い方を変えてみました)の皆さんは
売り手を
信用しますかね?

むしろ不信感抱きますよね?

そう言う人達(レコード会社の人ですが)に限って、
「沖野さん、
リスナーはダサいから
お洒落な音楽作っても売れないんですよー」
なんて平気で僕に言ったりする。

リスナーを
何だと思ってるんですか!


僕は制作者であり紹介者でもありますが
今も音楽が大好きな一リスナーでもあるんです。

だから、
お洒落な人が楽しめる音楽を探し出して
一人でも多くの人に聴いてもらいたいと
思ってるし、
どうしたらリスナーに喜んでもらえるのかなーと
考えてもいるんです。

媚びてるんじゃないですよ。

媚びて
ウケる音楽を
かけるんじゃない


好きな音楽を受け入れてもらうには
リスナーに喜んでもらわないといけないし
驚かせなきゃいかないし
常識を覆すようなお得感をつけるしかないだろうという
結論に至ったんです。

そこで
DJでかけ終わったレコード
全部希望者にプレゼント
だった訳です。

何度も言いますけど、
世界初のイベント(苦笑)。

入場料が1000円なのに、
2800円相当のレコードが貰える
かもしれない(気に入った曲があって
競争相手がいない時にかぎりますけどね)。

タダで曲が手に入るというレベルじゃないですよ。

沖野修也の
イベントに
行ったら
1800円
(相当ですけどね)
貰えたでー!

という感覚ですよね。

一番多い人で3枚持って帰りましたからね。

違法ダウンロードするな!とか
リスナーを犯罪者扱いしてません?

音楽業界の人が
お客さんを敵視したり見下したりしてちゃいけないと思うんです。

大切なのはこういう事ではないでしょうか?

誰もやらない事をする。
そして、
愛。


僕はイベントに来てくれる人や
僕の曲を購入してくれる人
そして、
ラジオや有線放送を聴いてくれる人を
愛しています。

だからこそ
楽しませたいと思うし
驚かせたいとも思う。

その気持ちはきっと伝わるし、
昨日も大勢の方にお集り頂きました。

普通にレギュラー・パーティーをやっていたら
あんな風にはならなかったと思うんです。

勿論、
放出したレコードにかかるコストはタダではないですよ。

でも
集客も良かったし
バーも大盛況でした。

少しのリスクと
大胆なアイデア、
そして、
リスナーへの愛で
まだまだ
音楽業界を活性化させる策はある筈です。

この後も
僕は
あっと驚く企画で
皆さんを楽しませたいと思います。