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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

「客にダンスをさせる営業に関する
風営法の規制の見直しに当たって考えられる論点」
に対する意見を募集していたので、
コメントを提出しました。

クラブでのダンスが善良の風俗と正常な風俗環境を乱し、
少年の健全な育成に障害を及ぼしているとは考えられません。
ダンスは人間を幸福にするものであり、
人間が生きて行く為に必要な文化的活動です。
アルコールやギャンブルとは違い人に迷惑をかける事はありません。
ダンスではなく、
むしろ騒音やマナーについて規制や
啓蒙活動が必要なのではないでしょうか?

クラブは、単なる社交場ではなく、
新しい音楽の情報を発信したり収集するために
重要な役割を果たしていますし、
音楽を媒介にしたクリエィティヴな
コミュニケーションの場でもあるのです。

また、クラブで活動するDJは単なる音楽係ではなく、

①聴衆のリアクションに反応し、選曲を変化させる即興の芸術家である。
②音楽情報を収集し、選別、配列するキュレーターである。
③オリジナル作品を発表する音楽家(作曲家・編曲家)でもあるのです。

海外では一部の日本人DJが、日本のイメージを変える、
あるいは向上させる程の活躍をしているため、
国際親善大使的な存在でもあると言えるでしょう。
彼等の活動の基盤が厳しく取り締まられると、
国益を損ねる事になりかねません。

ちなみに、日本を代表する繁華街でもある渋谷では
外国人観光客に人気のあるナイト・スポットTOP10の内、
7つがナイト・クラブであるなど(TRIPADVISER調べ)
バーやカフェ、カラオケを押さえ圧倒的な支持で
重要な観光資源である事も証明されています。
規制の対象から外すだけでなく、
その存在を正しくアピールすることで
更なる経済効果が見込めます。

ちなみに東北地方太平洋沖の後の東京での
大規模な停電による帰宅困難者が大量発生した際には、
一部のクラブが彼等を受け入れ、飲み物や食べ物の提供をし、
始発まで来場者の安全を確保したりもしたのです。

このように様々な観点から見てもその存在価値の高いクラブが、
古い法律にそぐわない事自体が問題なのです。
仮にトラブルが起る恐れがあるなら違法営業"状態"を改善し、
事業者が組合を作り、警察と連携して対処・予防すべきでしょう。

そもそもダンスさせる営業を
逆にいかがわしいものとイメージ付けさせる風営法の対象から除外し、
日本が誇るダンス・ミュージックの発信・育成の場として、
さらには観光客のをもてなす魅力ある飲食店としてのみならず、
経済的に或は非常時の緊急避難所として社会にも貢献できる産業として、
クラブの発展と可能性を拡大できるよう、正しい法改正を強く望みます。

(コメントここまで)

一部の悪い名ばかりの"クラブ"と
僕が愛するクラブを混同しないで頂きたい。

パブリック・コメントは今日まで募集しています。
クラブに行っている人、
かつて行っていた人、
そして
DJのプロデュースでリリースした事のあるアーティストや
レコード会社の人、
更には、
クラブに行った事がなくても、
DJがプロデュースした音楽を聴いた事のある人まで・・・。

一人でも多くの人にコメントを送って頂けると幸いです。