DJが何故イラストレーション展なのか?(最終回) | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

The Roomの誕生秘話ってのは
かつてブログに書いたので
ここでは詳しく触れません。

CONTAINER同様、
The Roomのフライヤーのデザインも
僕が担当する事になりました。
そして、フライヤーに
自分のイラストを使うようになります。

これもあまり知られていないんですが、
雑誌の連載(短編小説)に
自分のイラストを使ったり、
自分が選曲したコンピレーションCDの
カバーの為に絵を描いてもいたんですよ。

でも、
基本的に他人には
絵を提供しなかったですね・・・。
そういう意味では、
プロのイラストレーターでは
なかったかもしれません。

好きじゃない音を作っている
アーティストのアルバムに
僕の絵が使われるのって変でしょ?

そうなると
僕の作品にしか使えない。

でも僕はプロデューサー兼
クリエイティヴ・ディレクター
でもあるので、
コンセプトに合わなければ、
自分のイラストは使わない。

内容に見合った
写真だったり、
他のイラストレーターの作品を
起用するのがプロだから。

それでも
The Roomのフライヤーの表紙の方は
結構長くやってたんですが、
音楽の仕事が忙しくなったので
継続するのが
困難になっていったんですよね。

それに、
ずっと女性の顔シリーズだったんですが、
自分の作風を進化させる為に
実験的になりすぎて、
最終的には抽象的な柄や
コンピューターの基盤を描くようになって
これじゃあんまりにも
キャッチーじゃないだろう・・・
という事で完全に辞めてしまいました。

惜しむ声もなかった訳じゃないんですが、
本業は音楽家なので
そっちをしっかりやらないといけないだろう!
ってのが大きかったですね。

辞めてから10年。
BARNESY NEW YORKのPR、
中野光章さんからオファーを頂いた
時は驚きました。

だってキャンペーンと関係のない
独立したギャラリー使用は
初めての事だそうですし、
原画もほとんど残ってなかったので(苦笑)。

それでも、
一念発起して制作に取り組みました。
印刷物から版下を一から作り直し、
全作、キャンバスにシルクスクリーン印刷。
現状、すべて1点モノです。
さらに、
BARNEYS NEWYORKさんの為に描き下ろしも1点
加えて。

ある意味、
いきなりレトロスペクティヴ!
ってのも凄い話なんですが、
僕の知られざる一面を
皆さんにご覧頂くのも悪くないかなと。

NYの友人は
BARNEYS NEWYORKで
そんな事やらせてもらえるのは、
レディ・ガガと修也しかいない!
(彼女のWORK SHOPと
比較されるのは恐れ多いです)
と興奮してくれてましたw。

とにかく、
音だけでなく
ビジュアルにもこだわり続けて来た
僕の絵心に触れてみて下さい。

特殊な技法で描いています。
僕の音楽同様、
筆書きと
切り絵と
版画と
漫画?の
“クロスオーバー”な作品。

自分自身の再発見が
皆さんにも楽しんで頂けると幸いです。

(おわり)

沖野修也

<ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展>
期間:10月19日(土)~ 10月27日(日)
11:00~20:00 (最終日は18:00まで)
入場無料
*記念パーティー "TAMARIBA ANNEX"
10月19日(土)18:00~21:00 ゲスト
DJ:沖野修也、DJ KAWASAKI
10月27日(日)14:00~18:00 ゲスト
DJ:沖野修也、TSUYOSHI SATO(BLACK EDITION)、
YUKARI BB
入場無料

場所:バーニーズ ニューヨーク新宿店 9F
   東京都新宿区新宿3-18-5