現行JAZZ FUNK&SOULとは何か? | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

本日の
主人公は
RYUHEI
THE
MAN。


高円寺の
レコード店、
UNIVERSOUNDS
の主宰で、
先日、
僕が企画した
KOENJI JAZZ MEETINGに引き続き、
TOKYO
CROSSOVER/
JAZZ
FESITIVAL
2012

にも
参加して頂きます。

彼が
今年の2月にリリースした
MIX CD、
『NEXT
MESSAGE
FROM
THE
MAN
3』

$沖野修也 オフィシャルブログ

には
"現行
JAZZ FUNK&SOUL
ノンストップ
MIX"

という
ステッカーが貼ってあります。

この
現行JAZZ FUNK、
現行SOULとは
何なんでしょうか?

通常、
JAZZやFUNK、
SOULという言葉を
DJが
通常
用いる時には、
古い音楽の事を指します。

主に
60年代から70年代
(ジャズなら50年代も含むかな)
の音源の事ですね。

だから、
現行という形容詞が付くという事は
現在進行形の
JAZZ FUNK
SOUL

という事になります。

つまり、
2010年代に
作られた
JAZZ FUNKと
SOULを
使って

このMIX CDは構築されている訳です。

この作品では、
60年代~70年代の
音楽を
現代の録音設備を使い
同じ編成で
再現したものを軸に、
JAZZやFUNKやSOUL
のエレメントを引用しながら
プログラムされた
現代的なダンス・ミュージックまでをも
網羅しています。

この
"現行"という考え方は、
TCJFのポリシーに
凄くフィットするんですよね。

日本人アーティストを従え
新しいアレンジで70年代の楽曲を
蘇生させる
CARLOS GARNETTは
現行のJAZZだし、

そのカルロス・バンドに
闘い?を挑んだ
モカキリこと
MOUNTAIN
MOCHA
KILIMANJAROは
まさに
現行のFUNKだし、

DISCOの名曲カバーに
THE BRAND NEW HEAVIESの
N'DEA DAVENPORTをフィーチャーし、
ハウス・ミュージックの中に
ブラックネスを見出そうとした
DJ KAWASAKIの
最新作は
現行のSOULだと

言えると思うんです。

つまり、
RYUHEI THE MAN
は、
TCJFのコンセプトが
単なる
僕の一人よがりではなく、

過去と現在を同じベクトルの中で
捉え
未来への視座を決定しようとする
僕のヴィジョンに
普遍性を与えてくれる
存在でもあるんですよね。

しかも、
彼が
現行のJAZZやFUNK、
そしてSOULに評価を与えるという事には
重要な意味があります。

それは、
彼が
中古盤を扱う
レコード店の
主宰

だからです。

基本的に
彼等は
過去の音楽の中から
現代に通用するものを識別する
目利きですよね?

その眼鏡にかなう
楽曲は、
40~50年という
時間の経過によってもたらされる
老朽化を免れて来た
強力な生命力を
宿していると考えられます。

つまり、
そういった
高い
ハードルを
乗り越え
今尚
若者に
訴求力を持つ盤を
見極めて来た彼が
OKする
現行サウンドは
非常に
限られている訳です。


言うなれば
骨董品の鑑定家が
現代作家の作品を
認める感覚ですよね。

未来のヴィンテージ

確定する

行為であるかもしれません。

或は、
音楽の生命力を
保証する

作業であるとも言えるでしょう。

又、
これは
僕の持論でもある
DJは予言者である
という説を
実証しているとは考えられませんか?

いすれにせよ
新譜を認めない
旧譜の愛好家が多い中
同等の価値を認めようとする彼の
柔軟な姿勢には好感が持てます。

そして、
同時に
彼の審美眼を
我々は
クリアできるのかという
プレッシャーもあります。

ある意味、
TCJFをもっと楽しむ為には
チェックしておくと良い
一枚です。

間違いなく、
もう、
頭っから
踊りっ放し。

知らない曲があっても
グイグイ
THE MANのワールドに
引き込まれますよ。

TCJFの予習に
是非
どうぞ!