JAZZANOVAと僕の意外な出会い。 | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

TOKYO
CROSSOVE/JAZZ
FESTIVAL
2012に
来日する
JAZZANOVAの
ユルゲン・クノブラウチ。

KYOTO JAZZ MASSIVEの
1st Album
『SPIRIT OF THE SUN』が
リリースされる直前に
取材を兼ねたドイツのミニ・ツアーで
意外な事実が発覚したんですよね。

沖野兄弟と
JAZZANOVAの対談が
日本の雑誌の為にセッティングされたんですが、
その中で
「そもそも皆さんの初対面はいつ?」
という
質問が出た時の事・・・。

ユルゲンが、
「MONDO GROSSOの
ベルリンのライブの時、
シューヤも来てたの?」


言い出したんです。

確か、
1994年に
MONDO GROSSOは
初のヨーロッパ・ツアーを敢行し、
ベルリンでも
ライブをしてたんですよね。
僕はその時、
マネージャーとして
同行していました。

「いたけど、
観に来てたの?」


僕がユルゲンに尋ねると。

満面の笑顔で
「会ってたかもね」
と言うや否や、

アレックスが、
驚いた顔をして
「マジ、俺もいたよ」
と。

すると
メンバーが
次々に
「俺も」
と言い出すではありませんか。

なんと
結成前の
JAZZANOVAの
メンバーが
MONDO GROSSOを
観に来ていたのです。


しかも
その時、
彼等はまだ友達ではなかった・・・。

つまり、
彼等は
その時
まだ
日本から来た
ACID JAZZのバンドを
観に来た
オーディエンスだった訳ですよ。

いつしか
友達になり、
REMIXを頼まれたり
日本に呼んだりして
親交を深める訳ですが、
彼等が
あの時、
観客に
紛れていたとは夢にも思いませんでした。

あれから
18年・・・。

KYOTO JAZZ MASSIVEは
単なるDJユニットから
作品をリリースする
アーティスト集団へと
シフトし
弟は、
レーベルの運営、
僕は他アーティストのプロデュースも手掛け、
KYOTO JAZZ MASSIVE LIVE SET名義で
ライヴも行なうようになりました。

一方、
JAZZANOVAも
イベントでDJを始め、
12インチをカットし、
レーベルをスタートし、
アーティストを育成し、
バンドを結成し、
遂には
スタジオ録音の生音アルバムを
リリースしました。

奇しくも
同じ様な
道を歩んでいます。


日独
クラブ・ジャズ/
クロスオーバー・ミュージックの雄!
なんて
比較される事も少なくないのですが、
実際の所、
お互いの家に泊まったり、泊めたり、
休みの日には
一緒にレコードを買いに行くなど
殆どただの友達(笑)。

それも
音楽を
聴くのが
好きで好きで
たまらなくて、
音楽を
紹介するのも
大好きで
音楽を
作るのも
大好きな
友達同志。


僕も関わった
MONDO GROSSOが
どれだけ
彼等に
音楽的な影響を
与えたかは判らないけれど、
あの時
同じ空間にいた
という事は
こうして
僕達の人生が
交錯する
起点になっている
ような気がします。

たまには
あの時のライブ
どうだった?
みたいな話をしてもいいんですけど、
また
レコ屋に行って
音源の交換をしていたら
あっという間に
時間が過ぎてしまうんでしょうね。

でも
それが本当に楽しかったりする。

昔話に
花を
咲かせるよりも
今、
何を
聴いているんだ?
何か
新しい発見は
ないのか?
という事が
僕達の
最大の
関心事だから。


今から
ユルゲンに再会できるのを
本当に
楽しみにしています。