リンチ版「デューン究極試写版」を愛でる会を開催 | 映画復元師シュウさんのブログ

リンチ版「デューン究極試写版」を愛でる会を開催

 

昨日は、リンチ版デューンの究極試写版を愛でる会を実施。

 

北区のミニシアター、チュプキタバタを会場にして、劇場版と究極試写版がどれだけ異なるのか検証した。

 

リンチやデューン大好きさんが集合した熱いイベントに。

 

今回の「デューンを愛でる会」には、「スター・ウォーズ 」のイベントから参加してくれている高校生くんや、ヴィルヌーブ版の保水スーツのコスプレで参加してくれたタカトー君まで、幅広い方々に参加頂いた。

 

本当にありがたい。

タカトー君は、クリスナイフや皇帝のナイフまで自作したツワモノ!

 

 

タカトーくんのハンドメイドのナイフ達。

上が、リンチ版デューンのクリスナイフ。

真ん中がヴィルヌーブ版。

下が、リンチ版で、皇帝が持っていたナイフ。

 

ちなみに、シャラメのイラストがあるけど、これはタカトー君の描いたもの。

「ウォンカのチョコレート工場の始まり」でシャラメが来日した際、プレミアに登壇したシャラメに見せたら、「Wao!」と喜んでくれたらしい。

 

そして、その場でサインをしてくれたという。

イラストの左下にあるのは、正真正銘の本物のサインなのだ。

 

リンチ版デューンのチラシもあるけど、これには、カイル・マクラクランの直筆サインが入っている。

タカトー君、凄いよ!マジに!

 

僕は、皆様へのプレゼント用に、毎回恒例の、リンチ版デューンの公開当時に発売された「塗り絵」と、ヴィルヌーブ版パート2のチラシを持参した。

 

さて、肝心のイベントの中身だが、劇場版と究極試写版の違いの検証で、一番の違いは、なんといっても、これまで男がクイザッツ・ハデラッハになれなかった「理由」が含まれているかどうかだ。

 

これは、リンチ特有の解釈だから原作にはない。

恐らくヴィルヌーブ版にもない。

 

リンチの脚本の第6稿までには細かなディテールで存在するものの、第7稿にはギュッと縮小されてしまったエピソードだ。

詳しくは過去の記事に記した。

リンチ版「デューン」で、ポールが生命の水を飲んで、結局どーなったのさ? | 映画復元師シュウさんのブログ (ameblo.jp)

 

他には、リンチ版のラストの解釈についてだ。

第6稿までは、原作と同じラストだが、7稿では、大きく変わった。

 

原作原理主義のファンは、リンチのラストに大いに不満を感じたようだ。

ここも詳しくは過去の記事に記した。

なんと!リンチ版デューン続編の幻の”書きかけ”脚本が発見されたぞ! | 映画復元師シュウさんのブログ (ameblo.jp)

 

これから公開されるヴィルヌーブ版パート2では、ラストがどうなるのか、ポールがどのようにクイザッツ・ハデラッハに至るのか?

興味が尽きない。