ハローワーク 新卒・既卒者専用 全国に
今日(9/25)の日経新聞5面の記事です。
厚生労働省は、就職活動中の大学生や大学を卒業しても仕事が見つからない既卒者
を対象に「新卒応援ハローワーク」をすべての都道府県の労働局に設置したようです。
大学生の就職率 が60.8%という厳しい時代ですから、労働人口の問題、税収問題からも
新卒者の就職支援 は喫緊の課題。
国としてもこの課題をかなり問題視しているのが今日のこのニュースでも感じとれました。
ただ、この「新卒応援ハローワーク」について僕が感じたポイントは3点。
1.宣伝・告知の展開
せっかくの良い取り組みも、利用者(大学生や既卒者)にこのサービスの存在が伝わら
なければ、まったく意味がありません。
“ハローワークは新卒も応援しているんだよ!”ということを周知することが大切です。
2.ハローワークのイメージ向上
ハローワークってどんなイメージをお持ちでしょうか?
そもそも、イメージアップを図るためにも「職業安定所(職安)」という名前から「ハロワ」へ
と変更したにも拘らず、20代や30代の方はチラホラ。50代や60代の方が圧倒的に多く、
“就労困難な方だけが行く場所”というイメージがある気がしてなりません。
老若男女誰もが気軽に足を運べる公的機関にもっとすべきなのではないかと思います。
3.求人検索システムの改善
ハローワークの検索システムを利用した方であればわかると思いますが、求人検索が
わかりづらいし、仕事内容も理解しづらいんです。
求人サイトと比較しても、写真などは一切なく、情報量がとても乏しい。
あの求人検索システムのままでは、“どんな会社でどんな仕事だろう?”と疑心暗鬼の
まま応募には至らないことだって多々あると思います。
およそ5人か6人に1人は大学を卒業しても、就職も大学院へも行かず非労働者になって
しまっている時代ですから、この「新卒応援ハローワーク」は若年者の就業支援として、
とても有効だと感じていますが、改善点も述べたとおりあるのも事実だと思います。
専門の相談員を4倍以上に増やして体制を強化のうえ臨む取組みだそうなので、それなりに
費用(税金)もかけているはず。
ぜひ良い制度として定着すれば・・・と感じています。