新卒採用を4年夏以降へ
今日(9/23)の日経1面の記事でとりわけ目を引いた話題です。
大手商社が日本経団連に対して大学新卒者の採用活動時期を遅らせるよう提案する
というもので、学生から人気の高い商社(三井物産、三菱商事など)からの要望に今後、
経団連がどう対応するかがとても気になるところです。
たしかに、今の就職活動(採用活動)スタート時期は早すぎる!
就職協定が廃止となった1997年以降からこのトレンドは続いていますが、就職氷河期
の今はそれが顕著。
大学3年生の夏休みからすでにインターンシップが始まり、秋にはリクナビやマイナビ
といった就職サイトがオープンし、本格的に就職活動(採用活動)が始まる。
・・・ということは、大学で本当に勉強に専念できるのは、2年半だけ。
しかも、大学1・2年は、専門課程よりも一般教養の講義が多いわけですから、たとえば
「経済学部です」って言っても、蓋を開けてみたら、経済のことはそこそこに幅広く学問
を舐めてみただけということになってしまいます。
そこに一石を投じたのが、今回の専門商社。
『学生の本分は就活ではなく学問だ』という原点に戻らせるべく提言だと感じています。
まぁ1952年から44年間もの間守られてきた紳士協定が崩壊し、青田買いを続けてきた
ことへのツケが回ってきた結果です。
僕はこの動きに大いに賛成です。
大学3年の夏から就活を始めても、4年の初めに内定を貰えても、今の学生は卒業する
ギリギリまで自分の希望が通るまで就活をし続けるわけですから、企業にも学生さんに
も今の就活制度のままじゃ負担が大きすぎます。
そして、もっと言うなら、4月入社にこだわらない時代に向かってほしいということ。
ケツを4月入社に合せるがために採用活動が前倒しになるわけですから、“通年採用”
にして、柔軟な対応をする企業が出てきても良いのでは?と思ってしまいます。
新卒採用時期を遅らせるこの提案が今後どれくらいの影響を及ぼすかは未知数ですが
その話を尻目に今の大学3年生の方はそろそろ就活に追われなくてはいけません。
大学の授業にゼミ、アルバイト・・・いろいろと忙しいですが、ぜひ就活がんばってください。