日本はどこの会社も生き残りを懸けて必死であることには間違いありませんが、
とりわけ今、地殻変動の激しい群雄割拠の時代に突入している業界があります。
それは人材派遣業界です。
以前、人材派遣世界2位のランスタッド(オランダ本社)が業界6位のフジスタッフ
にTOBを実施し完全子会社化するというニュースが新聞を賑わせました。
《人材派遣業界シェアランキング》
1位 ・・・ スタッフサービス
2位 ・・・ パソナ
3位 ・・・ テンプスタッフ
4位 ・・・ アデコ
5位 ・・・ リクルートグループ
これら上位5社のシェアを合算しても30%程度に過ぎず、圧倒的シェア企業不在
ということもあり、どこもシェア拡大に向け消耗戦に突入している状況。
ただ、人材派遣業界は製造業派遣の原則禁止 という政府の方針でまさに逆風です。
じゃあ、どうなっていくかと言えば、、、考えられるのは2つ。
一つは、淘汰。
『弱いものは去るのみ』の原則で体力のない企業は強制退場となってしまいます。
まぁ恐らくは潤沢に資金を抱えているところだけが生き残っていくんだと思います。
となると、今後も大手企業による買収や合従連衡が繰り広げられることは必至です。
そして、もう一つ考えられるのが、他事業の強化。
たとえばパソナさんであれば、学生向けサービスとして、就職課に就職アドバイザー
を派遣するサービスをスタートさせていたりしています。
他にも手っ取り早いところでいけば、人材紹介事業を強化したり、新設したり・・・。
とにもかくにも、今、人材派遣業界は限られたパイを奪い合う体力勝負の時代へと
突入していることは間違いないです。
ハローワークや求人サイトを見ていると、これら業界の営業職募集をよく見ますが、
このような状況や業界動向と自分のやりたいこととを掛け合わせて、就職先、転職
先を考えてみてください。