2010年4~6月期の国内総生産(GDP)は、前期比0.1%増/年率換算で0.4%増
内閣府が発表した速報値です。
これで3・4半期連続のプラス成長なんですが、年率換算で4.4%増だった
前期(2010年1~3月期)と比べると伸びは大幅に鈍化。
政府の公共事業予算の大幅カット(3.4%減)や、住宅投資の抑制(1.3%減)、
家電エコポイント対象の薄型テレビが4月から絞り込まれたのも影響して
3月に駆け込み需要が生じ、その反動もあっての数値と言えます。
以前、「エコカー補助金と7月消費者心理の話 」ということでブログに書いた通り、
エコカー減税やエコポイント制度終了を控え、既に消費者心理が慎重になって
きているのも事実です。
恐らくは、猛暑の影響(おかげ?)や、エコカー補助金の駆け込みもあって、
7~9月期の国内総生産もプラス成長を維持できると思いますが、問題はそれ以降。
エコカー補助金や家電エコポイントなどの政府支援がなくなった後の自律的回復は
果たして出来るのだろうか?といったところです。
個人的にはもちろん自律回復する事を望んでいますが、それは難しいと感じています。
Y=C+I+G
900兆円を超える借金
を抱える中で、政府支出を維持し続けることはとても難しいです。
でも、やっと景気が数値としても回復基調に入ってきたのかなというところで、
夏が終わり、エコカー補助金も終わろうとしています。
「すでに景気は踊り場にある」なんて言っている人もいますが、そうならないためにも、
景気が腰折れしないような財政支出は、是が非でも必要と強く感じているニュースでした。