スーツはじめ、アパレルが好きな僕にはとても衝撃的なニュースでした。
レナウンと言えば、ダーバンなどをブランド展開する老舗企業。
売り上げは単独でも500億円以上、連結では1,000億を超える。
そのレナウンが中国企業(山東如意)に買収されるとのこと。
今から20年前では到底考えられなかったと思います。
およそ1990年代から日本企業、特にアパレル業界は積極的に中国へ
進出し、工場を建設、コストダウンを図ってきました。
当初は、“安かろう悪かろう”という中国製でしたが、
通っているスーツ屋(繊維問屋)さん曰く、
『既に中国の裁縫技術は、大ロット生産では日本より上』なのだそう。
コストダウンのため、時には中国企業を買収し、海外へどんどん進出して
きた日本ですが、ここにきて徐々に技術力で肩を並べられるようになり、
最近では旺盛な資本力で買収されるケースが目立つようになってきました。
・蘇寧電器集団(江蘇省)による家電量販店・ラオックスの買収
・BYDによる自動車プレス金型メーカー・オギワラの買収
アースとフマキラー の戦いは、エステーがフマキラーに増資することで
ホワイトナイト役に名乗りを上げ、事態は新展開を迎えていますが、
いずれにしても日本企業同士のつばぜり合い。
そうこうしていると、海外企業に商機を奪われてしまいかねません。
レナウンは、業績悪化により資金繰りに苦しんだ挙句、
中国企業の傘下に入るという選択肢を選びました。
まだ自己資本力ある企業にとっては、変化の激しい時代を生き抜くため、
新規事業にお金を割くか、海外展開に割くかの選択をすべき時です。
そのような厳しい状況にあるんだという事を従業員全員が理解している
企業は本当に強いですし、そういう時代だという事をわかっている従業員は
経営者からは実に頼もしく映ります。
就活されている方、これから就活しようと考えている方は、まずは
このような時代背景やニュースを見る・聞く事から始めてみてください。
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